ジャーナリストの須田慎一郎が9月4日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。国民民主党の代表選で再選を果たした玉木雄一郎氏について解説した。
国民民主党代表選で玉木氏が再選 ~与党との距離感が争点に
飯田)9月2日に国民民主党の代表選挙が行われ、玉木氏が再選しました。ポイントで争うものでしたが、差はついたという感じでした。
須田)国民民主党の方向性と言うか、与党・自民党との距離感や向き合い方をどうするかが最大の争点でした。
是々非々路線の玉木氏 ~賛成できる政策は協力して進める
須田)もっと毅然とした野党らしい野党であるべきだとする考え方の前原氏に対して、玉木さんは是々非々路線と言ったらいいでしょうか。賛成できる政策については、積極的に協力していこうという考え方です。
飯田)そうですね。
須田)これにいきなり「野党とはどうあるべきか考えろ」と噛み付いている新聞もあります。やはり現実路線と言うか、国民民主党を支えている民間労組の幹部と話をすると、「私たちが例えば辻元清美さんや福島瑞穂さんと一緒にやれると思いますか?」とはっきり言うのですよ。その心はと言うと、民間労組は憲法改正に賛成なのです。
立憲民主党的な「野党らしい野党」と一線を画す野党の在り方があってもいい
須田)いまの日本の国際情勢を考えたら、そこは避けて通れない話だろうと。それを入り口からダメだと言い、議論も封じている立憲民主党とは、かなり距離感があるのではないかと思います。
飯田)議論はしてもいいのではないかと。憲法に対するスタンスの是々非々や、近さ・遠さの違いがあるにせよ、「議論さえしないのはどうか」という声はよく聞きますね。
須田)そういう頑なな、野党らしい野党と言ったらいいでしょうか。立憲民主的なところとは一線を画す野党の在り方があってもいいと思います。
飯田)玉木さんのアプローチは、社会全体を少しでも変えるためにどうするべきかと考え、反対することにはもちろん反対するけれど、部分的に一致するところは進めてもいいのではないかというスタンスです。そういう政党が、政策に対して影響を与えることがあってもいいのではないかと、個人的には思います。
やることをスピード感を持って行うことが求められている ~「子育てによりよい環境を」という若い夫婦世代の求めを実現して評価を上げる日本維新の会
須田)やるべきことに対して「スピード感を持って行う」ということです。いまの日本が置かれた状況を考えると、待ったなしのところですから、それが必要なのではないかと思います。
飯田)政党の在り方やイメージが時代によって変わっているのでしょうか。
須田)その政党が有権者、国民に訴えていることを、いかにスピード感を持って実現・実行できるのか。それを我々国民は求めているのではないかと思います。もちろん、しっかりとした議論は必要であり、拙速に進めろというわけではないですが、その一方でスピード感が求められているのではないかと思います。
飯田)世論調査を行うたびに政党支持率が出てきますが、日本維新の会が評価されたり、国民民主党の評価が上がってきているところと関係があるのでしょうか?
須田)日本維新の会の支援者を見ていると、子育て世代の若いお父さん、お母さんが多いのです。彼らが何を求めているかと言うと、「子育てによい環境をつくって欲しい」ということです。それを実現してきたところが評価されているのだと思います。
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