キャスターの辛坊治郎が8月30日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。高騰が続くガソリン価格を巡り、「とっくにトリガー条項が発動される水準だ。すぐに21.5円は安くなるはず。納得いかない」と憤った。
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※イメージ
自民党は、ガソリン価格高騰対策に関する提言案をまとめた。今年9月末で終了予定だった、価格の上昇を抑える補助金を年末まで延長したうえで、今年に入って縮小する方向にあった補助率などを見直すよう要請した。8月30日の自民党政調審議会で了承のうえ、岸田文雄首相に提言する。
辛坊)ガソリン税を軽減する「トリガー条項」は現在、凍結されています。トリガー条項は、総務省が発表する小売物価統計調査で、レギュラーガソリンの平均小売価格が1リットル当たり160円を3カ月連続で超えた場合、ガソリン税の上乗せ分(25.1円)の課税を停止して、その分を減税する仕組みです。現状は180円を超えていますから、とっくにトリガー条項が発動されている水準です。
ところが、政府は、東日本大震災の復興財源確保を理由にトリガー条項を凍結したままです。また、トリガー条項を発動すれば、大幅な価格変動や買い控えが起きるとも主張しています。本来ならば、すぐに25.1円は安くなっているはずですが、石油元売り業界に補助金を出し、卸売価格の抑制を通じて小売価格に反映させるという形をとっています。政府のやり方には納得できません。