ジャーナリストの佐々木俊尚が9月20日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。東京地裁で初公判が開かれたガーシー元参院議員について解説した。
ガーシー被告、東京地裁で初公判
飯田)ガーシー元参院議員の初公判が東京地裁で開かれました。SNSの動画等々で脅迫していたとして、暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)や強要、名誉毀損などの罪に問われています。弁護側は常習性について争う姿勢を示しました。
イデオロギーの強いポピュリズム政党が出てくるより、こんな人が議員になるぐらいの適当さの方が「平和でいいかな」という感じも
佐々木)綾野剛さんの供述調書でも「本当に恐怖に駆られた」というような感じで、「とんでもない奴だ」と思います。一方で、芸能界の言ってはいけないことを全部話していたという意味では、「空気の圧力を潰した人」という印象もあります。こういう人が国会議員になってしまったのも不思議な現象で、何のために議員をやっていたのかは未だに誰にもわかりません。
飯田)そうですね。
佐々木)とは言え、何もやることがなかった人でしょう。議員になって、イデオロギーも何もないというね。
飯田)ご本人は海外にいて。
佐々木)「こんな人物が国会議員になるなんてけしからん」とみんな思うかも知れませんが、変にイデオロギー色が強く、よくわからないポピュリズム政党が出てくるよりは、こんな人が議員になるぐらいの適当さの方が、健全とは言いませんが「平和でいいかな」という感じも少しはします。
飯田)言論の自由が確かにあるのだと。
「日本の呑気な平和を象徴している」という感じがする
佐々木)日本の緩さを象徴していると言うか。最近の北欧のように、反移民の極右政党などが出てくる方がよほど危険です。日本の現状で言うと参政党のような。この人は「政治家女子48党(旧NHK党)」から出ていますよね。
飯田)また名前が戻る、戻らないなどの話もありますが。
佐々木)参政党や、百田さんたちが始めた日本保守党など、ああいうイデオロギー臭の強い政党の方が逆に危険だなと思います。ガーシー氏が議員になった挙句、捕まって裁判にかけられているのは、ある意味、「日本の呑気な平和を象徴している」という感じがしますよね。全然、擁護するつもりはありませんが。
飯田)今回は暴力行為等処罰法違反、名誉毀損、証人等威迫などの罪に問われていますが、政治的な部分ではありませんからね。
佐々木)そうなのですよね。
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