受験生を“みんな“で応援!『おうえんしナイト』
全国の受験生を応援するために、受験や教育と縁が深い、お笑い芸人・ランパンプスと一緒に様々な情報をWebコンテンツとして発信していく企画です。
全国の受験生を応援する『おうえんしナイト』、今回は東京都世田谷区にある「松陰神社」にやってきました。明治維新の立役者たちに多大な影響を与えた吉田松陰を御祭神としている松陰神社でランパンプスが受験生のために合格祈願をします!
――それでは中に入って権禰宜(ごんねぎ)の塩村優二郎(しおむらゆうじろう)さんにお話を聞いてみましょう。
小林:初めまして。吉本興業所属のランパンプスの小林と申します。
寺内:寺内です。よろしくお願いします。
塩村:松陰神社の権禰宜の塩村と申します。お願いします。
小林:権禰宜さんですね。『おうえんしナイト』の取材で勉強してるんで、権禰宜が何かわかるようになりました。でも、一般の人にはわかりづらいですよね。
寺内:読めても書けないです(笑)。
塩村:難しいですよね。
小林:早速なんですけども、松陰神社の御由緒や創建の歴史を教えてください。
塩村:松陰神社の御祭神は字の通り、吉田松陰という偉人を祀っております。私たちは尊敬と親しみを込めて松陰先生と呼ばせていただいています。
寺内:パネルが至る所にあって、銅像まで建ってますもんね。
塩村:神社の歴史としては創建140年と、比較的新しい神社になります。
寺内:140年で新しいんだ(笑)。
小林:吉田松陰自体が、最近というか、めちゃくちゃ古い方ではないですもんね。
塩村:松陰先生が幕末期に活躍された方なので、当社も明治15年に創建されました。神社としては非常に若い神社ということになります。松陰先生は、ご自身の手で直接何かを成し遂げられた方ではないのですが、幕末、明治にかけて、活躍された維新の志士たちに思想で多大な影響を与えた方になります。松下村塾はご存じですか?
寺内:もちろん、知ってます! 教科書にも書いてありましたよ。
塩村:その松下村塾で、高杉晋作さん、伊藤博文さん、山県有朋さんなど、そうそうたる方々を育てられました。
小林:明治維新あたりの時代で、今の日本の土台を作った方々ですね。
塩村:実は松陰先生は刑死、いわゆる犯罪者のような形で亡くなっているんです。
寺内:最後はそうだったんですね。
塩村:自分たちの尊敬する先生がそのような亡くなり方をしたことは、先生のお弟子さんたちにとって、とても悲しいことでした。そこで、明治維新が成し遂げられて、世の中も落ち着いてきた明治15年、松陰先生の出身藩である山口県長州藩の持っていたこの土地に神社を建てたのです。
寺内:長州藩の人が世田谷の土地を持っていたんだ。
塩村:長州藩の下屋敷、抱地(かかえち)というんですけど、立派な屋敷があった場所ではなく、杉林があり火事の時の避難場とするために土地を持っていて、そういった由縁で、ここの土地を選定されました。松陰先生の出身地である松本村の雰囲気にこの場所が似ていたからとも言われています。
小林:ずっとここから移動してないんですか?
塩村:140年ずっとここです。
小林:でも建物とか新しいですよね?
塩村:御社殿など、一般の方が見える範囲に立っている建物は創建当時のものではなくて、昭和2~3年にかけて建てられたものになります。創建当時のものは神社の鏡の奥に扉があり、その奥にございます。
寺内:140年前の物もまだ残ってるんだ!
小林:吉田松陰先生が祀られているということですが、御利益はどういったものがあるんでしょうか?
塩村:松陰先生が非常に勉学に秀でていた方になりますので、合格祈願や勉学祈願になります。
寺内:やった! 合格祈願だ!
小林:最初に「合格祈願」出てきたから『おうえんしナイト』にぴったりだね!
寺内:いろんなご利益を兼ねている神社も多いですけど、やっぱり松陰神社といえば学問のイメージですよね。
小林:吉田松陰先生の「頭がいい」エピソードってあるんですか?
塩村:よく境内を案内する時に、小学生や中学生に話すのは「松陰先生が11歳の時に藩主に講義したことがある」というエピソードですね。
寺内:えー!? 教える側? 11歳が藩主に!?
小林:すごい言葉悪いですけど、大人に子供が何を教えてんだって思っちゃいます(笑)。
塩村:松陰先生の出身の家が、もともと当時の兵学を教えていた家になりますので、そういった講義をしていただいていたんです。
寺内:じゃあ、戦の戦法とかってことですか?
塩村:そういうのも含まれます。
寺内:さすがにすごすぎる!
小林:めちゃめちゃ賢いじゃん。
寺内:松陰神社は山口県にもあるんですか?
塩村:松陰先生の出身の山口県萩市にもございます。あちらの松陰神社にもお墓はあるんですが、実際にご遺体が眠っているのは当社になります。萩市のほうでは、ご遺髪が埋葬されています。
小林:合格祈願に来られる方も多いと思うんですけど、どういう流れで参拝するのがおすすめですか?
塩村:他の神社と同じように、まずはお参りしていただければ。いきなり神様に「合格祈願をお願いします」ではなくて日頃の感謝をしていただいてから「こういったことを頑張ってるので、どうかお願いします」と、お願いされるのが良いと思います。
小林:お守りとかもあるんですか?
塩村:他では見ないお守りでいうと「勝守り」「志守り」がございます。お守りの表側に松陰先生が実際に書かれた書物の字を刺繍したお守りになります。
寺内:松陰先生の教え方のモットー、志はどんなものだったんですか?
塩村:松陰先生は、今、重視されているような「塾の塾生さんたちと一緒になって共に学ぶこと」を重んじておりました。もちろん、机に向かって勉強もしますけれど、日頃の生活から学んだりなど「行動」を非常に大切にされてました。
寺内:議論や、アクティブラーニングをいち早く実践されてたんですね!
塩村:まさにそうですね。
寺内:松下村塾では、伊藤博文さんや、山県有朋さんたちを何歳ぐらいの時に教えてたんですか?
塩村:松陰先生が亡くなったのが30歳の頃なんです。
小林:若っ! え? 年下?
寺内:ちょっと待って! これで年下!? 貫禄ありすぎるって! 54歳の恰幅じゃん(笑)。濃密な人生だったんだろうな。
塩村:非常に若くして亡くなっているんです。
寺内:ということは、10代ぐらいの子たちを教えてたってことですよね?
塩村:そうですね。
寺内:小中学校の恩師をずっと尊敬して祀るまでするってすごいですよね。
塩村:今では考えられないですよね。
小林:いや、まだ30歳ってのが信じられない(笑)。
寺内:(笑)。ちょっと貫禄つけすぎだよね。
小林:お子さんはいなかったんですか?
塩村:ご結婚はなさらなかったので、いらっしゃらないです。
寺内:各々がその意志を継いだんですね。
小林:そういえば、僕らこの辺に住んでいるんですよ。
寺内:特に僕は近所で、夏祭りも来ますし、将棋が好きなんで、指導対局が隣でやってるので何回も来てるんですよ。
塩村:そうなんですね!
寺内:お世話になってます。
塩村:いえいえ、ありがとうございます。
寺内:月替わりで松陰先生の言葉を境内に飾られてるじゃないすか? 時々、びっくりするぐらい厳しいことが書いてありますよね?
塩村:そうですね。いや、よく見てらっしゃいますね(笑)。
寺内:もう毎月のように来てるので(笑)。初詣もここです。本当にめちゃくちゃ近いんですよ。
塩村:日本という国をとても大切にされていた方なので、当時の日本が直面していた外国との関係などについても、非常に真剣に考えておられました。それ故に、厳しい言葉も残しているんです。
寺内:そういう時代だったってことですよね。尊王攘夷的な。
塩村:まさしくそうですね。
小林:最後に、受験生に向けてメッセージをお願いします。
塩村:普段、小中学生に伝えている言葉になってしまうんですけど、松陰先生の残された言葉で「志を立ててもって、万事の源となす」というものがありまして、まず何をするにしても志を立てないと何も始まらないよ、という意味になります。ですので、まずは目標を立てて、諦めずに自分の立てた志を信じて、突き進んでいただけたらなと思います。
寺内:ありがとうございます。いい言葉。まず、志、目標を立てると! 今にも通じる言葉を残してるってすごいですよね。
小林:それでは境内に行って参拝させていただきます。本日はありがとうございました。
塩村:こちらこそ、ありがとうございました。
寺内:あの……塩村さんは歌上手いですか?
塩村:え(笑)?
寺内:なんか歌が上手そうな声をされてるから。
塩村:そんなそんな(笑)。歌は好きですけど(笑)。
寺内:やっぱり! 秋祭りで是非歌ってください! 権禰宜さんのドライフラワー聞きたい!
――お二人のホームである世田谷にある松陰神社の取材をしましたがいかがでしたか?
小林:吉田松陰って、すごく有名な方ですけど、祀られて神様になっているのは知らなかった。
寺内:僕はよく来るんですけど、初めて聞く情報も多かったですね。勝手に年上だと思ってましたし。
小林:何歳下?
寺内:7~8歳くらい下だよ。そんな人が、ああやって祀られてるんだよ? しかも松下村塾って二年半しか開かれてなかったって聞いて、人生が濃密すぎるなと。
小林:慕ってる人、尊敬してる人が多いってことだよね。
寺内:松陰神社を代表して言わせてもらいますけど、境内も綺麗だし、皆さん、是非、来てほしい!
小林:ダメダメ。寺内さんは、松陰神社前駅付近に住んでる人代表ね。松陰神社は代表しちゃダメだよ。
寺内:是非、奉納してほしい!
小林:まず、お前がしろよ! いつも行ってる神社なんだから!
寺内:境内の説明書きとかもいっぱいあるから、来れば楽しめる場所だよね。
小林:確かに。もっとじっくり見たかった。
寺内:じゃあまた来てよ。夏祭りとか秋祭りとかもやってるからさ。そんで、もし来たら僕に声かけてほしい。
小林:「松陰神社のお祭りに来てるよ」ってLINEするの?
寺内:はい。そしたら案内して、甘酒の一杯や二杯ごちそうするよ。
小林:結構です(笑)。だってお前も来る側じゃねぇか!
寺内:いや、でも、なんか嬉しかったです。行ったことあるところを取材するっていうのが初めてだったんで。とにかく、皆さん、是非、我が松陰神社に来てください!
小林:だから代表するなって!
吉田松陰を祀った「松陰神社」は、その実績通り、合格祈願にぴったりの神社でした。ランパンプスのお二人のお膝元でもありますので、お近くに立ち寄られた際は、是非、御参拝してみてください。
さて、次回の『おうえんしナイト』はついに、寺内さんの出身大学「東京学芸大学」にて取材をしてまいります。ご期待ください!
<松陰神社>
住所:〒154-0023 東京都世田谷区若林4-35-1
HP:https://www.shoinjinja.org/
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