受験生を“みんな“で応援!『おうえんしナイト』
全国の受験生を応援するために、受験や教育と縁が深い、お笑い芸人・ランパンプスと一緒に様々な情報をWebコンテンツとして発信していく企画です。
全国の受験生を応援する『おうえんしナイト』。今回は福岡県太宰府市にある学問の神様、菅原道真公ゆかりの神社、太宰府天満宮にやってきました。全国天満宮の総本宮であり、菅原道真公の御墓所である太宰府天満宮にてランパンプスが合格祈願をしてまいります!
――さて、本日は「合格祈願といえばここ!」という代名詞的な神社、太宰府天満宮にやってきました。全国の受験生のためにしっかり祈願してまいりましょう! 来てみた印象はいかがですか?
寺内:神聖な空気に包まれれているって感じがしますねー。
小林:日本人なら誰でも知っている神社に来れて、どんな話が聞けるのか楽しみです!
――早速ですが権禰宜の高山博子(たかやまひろこ)さんにお話をお聞きしましょう。
寺内:ランパンプスと申します。お願いします。
高山:高山です。よろしくお願いいたします。
小林:まずは太宰府天満宮のご由緒を聞かせていただけますか?
高山:太宰府天満宮の御祭神はどなたをお祀りしているかご存知ですか?
寺内:菅原道真公……とお呼びしてよろしいでしょうか(笑)?
高山:はい! それと、意外とご存じない方もいらっしゃいますが、道真公が神様になられてからのお名前が「天神さま」なので「菅原道真公=天神さま」なんです。学問の神様、文化芸術の神様、厄除けの神様と仰がれる菅原道真公は、平安時代前期ですので1100年以上前に詩人、学者、政治家としてご活躍され、日本の文化と政治に尽くされました。学者としては異例の右大臣の栄位を極められましたが、政治的な陰謀により無実の罪で突然大宰府へと左遷されるという悲劇に見舞われます。大宰府では衣食住に事欠く不遇の境地にあってもなお、天を恨まず人を憎まず、延喜3年(903)2月25日、清らかなご生涯をこの地で閉じられました。道真公の御遺骸を牛に牽かせていたところ、にわかに伏して動かなくなり、これは道真公の思し召しであろうと、この地に埋葬され現在の御本殿の位置に祀庿(しびょう)が造営されたのが太宰府天満宮のはじまりです。
寺内:1100年以上!!
小林:ここに埋葬されているから、こんなに有名な場所なんですね。
高山:全国の天満宮にとっては「25」というのがとても大切な数字で、道真公がお生まれになった日と、お亡くなりになった日がいずれも25日だったんです。ですので、毎月25日を大切に、お祭りをしています。
寺内:今日24日じゃん! おしかった!
小林:明日かぁ! 明日だったらもっと華やかなんですか?
高山:毎月25日は月次祭を執り行い、多くの参拝者で賑わいます。また参道では、この日限定のよもぎを使った梅ヶ枝餅がお目見えします。また25年ごとにも大きなお祭りをしていて、次が1125年目という大きな節目を令和9年(2027)に迎えるにあたり、今年の5月から御本殿の大改修の工事が始まります。わかりやすく言うと、道真公が永久にお鎮まりになる聖地ですので、その御本殿を美しくすることで神様がリフレッシュなさって、新しい力、大きな力をお持ちになり、多くの皆様に更なるお恵みを与える、それが25年ごとに行われてきた大祭です。
寺内:1年と1日来るのが早かったんだ。来年の明日来ればよかった(笑)!
小林:いや、来年の明日も来ます。
高山:これから改修工事に入り、御本殿は約3年間ご覧になれませんので、仮殿でご参拝の皆様をお迎えするのですが、仮殿もまた特別な建物になっていて、大阪関西万博の会場デザインプロデューサーを務められている世界的に有名な建築家の藤本壮介が設計をされています。
寺内:仮なのにそんな有名な方がつくられるんですね。
高山:天神さまに気持ちよくお過ごしいただきたいのが一番の理由ですが、やはり3年間と長い期間なので、この期間だからお参りを躊躇うのではなくて、逆に「この期間だからこそ」お参りに行ってみたいと思っていただきたいとも思っています。
小林:吉本興業は本社改築する時は、我々、雨漏りするプレハブに入れられたんですよ(笑)。そう考えるとやっぱり天神さまはすごいですよね(笑)。
寺内:そういえば以前、東京の湯島天神に行かせてもらった時に、牛がいるのを見て「なんで牛が?」みたいな話を伺いしたんですよ。伏せた牛の由来がこの場所ってことなんですね?
高山:太宰府天満宮には全部で11頭の伏せている御神牛像「臥牛(がぎゅう)」がございます。牛がいる理由が二つありまして、一つは道真公御自身が丑年の生まれであったことと、先ほど申しました通り、牛とのご縁で御本殿の場所が決まったことなんです。
小林:すみません。1つ聞きたいんですけど、焼肉って食べるんですか(笑)?
高山:通常時は肉を食べてはいけないことはありません。ただ、天神さまの御神霊(おみたま)をお慰めし、皆様のご平安と五穀豊穣をお祈りする、当宮の最も大切なおまつりである「神幸式大祭」の際は、神様の身近でご奉仕をするので、5日間、神社にこもって、神職は特別な食事だけをとりますので、お肉は食べません。お茶も境内の「清らかな水」で入れたものしか飲まないですね。
寺内:身体を清めるといった意味があるんですか?
高山:そうですね。身も心も清らかにするためにです。それが9月21日から25日まで5日間行われるんです。ちなみに10月には受験生にとって特別な「特別受験合格祈願大祭」があります。
小林:なんか塾みたい(笑)。夏期講習みたいな感じですか(笑)?
高山:いえいえ(笑)。道真公は学者、政治家、詩人などいろいろな顔をお持ちだった方であり、小さい頃から学問の才能を発揮されていたのですが、しっかりご自身でも努力をされて、難関の試験をどんどん突破されていきました。そして、33歳の時に当時の最難関の試験を突破して「文章博士(もんじょうはかせ)」になられました。今の時代で言ったら東大の学長と文科大臣を兼ね備えたような学者のトップのような役職で、文章博士になられたのが10月18日なので、その日はもちろんお祭りをしますけれども、10月1日~31日までは受験生のための特別な祈願を行ったり、登竜門伝説に因んだ期間限定の御札、御守、絵馬、掛けえりを授与したり、楼門には「飛龍天神ねぶた」を施しています。
小林:「太宰府天満宮といえば合格祈願」みたいな印象がありますよね。
高山:私自身もやっぱり大学受けるときは太宰府天満宮にお詣りして、早稲田大学に現役で合格しました。
寺内:素晴らしい!
小林:なんか調子のってんな(笑)。
寺内:やめろ!
高山:神様のおかげです(笑)。
寺内:いえいえ、ご自身の努力ですよ。神様は後押しをするだけなんです。全て、ご自身の努力が元となってでございます。おめでとうございます。
小林:いろんな神社で言われたこと言ってるだけじゃん!
小林:僕も小学校の時に太宰府天満宮さんの鉛筆を学校の先生がみんなの分買ってきてくれて使っていたことがあるんですけど、他にどんなものがあるんですか?
高山:御守りやお札などがあります。特別受験合格祈願大祭の際には絵馬や「受験合格」と書かれたはちまきとして使える掛けえりを特別にお渡ししています。
小林:特別受験合格祈願大祭はいつごろから続いているんですか?
高山:百年前から、とかではなくて平成になってからですね。
小林:日本人が「受験しなきゃ」っていう時に「いやいや、太宰府天満宮だろう」みたいな感じになったってことなんでしょうね(笑)。
寺内:効果的な参拝の仕方ってあるんですか?
高山:参拝の前にまず太鼓橋を通っていただくのがお勧めですね。水の上を通るというのがお清めになるんです。
寺内:へー、橋を通るということ自体がお清めになるんだ。
高山:昔の人は実際に海や川の中に入って禊ぎをしていたので、それを簡略化したものが橋の上を渡る行為になります。過去、現在、未来の橋を渡って、三世の邪念を払っていただきます。
寺内:参道が大きい! すごい! 買い物をしに行ったりするんですか?
高山:私たちの奉仕が終わる時間には閉まっているのであまり行けないですね。まあ、スタバは少し遅くまで開いているので行くことあります(笑)。
寺内:スタバ行くんですね! 例の5日間飲めなくても360日は飲めますからね(笑)。
高山:メインストリートだけでなく、横道にもお店がすごく増えましたね。それと若い方もコロナ禍からお参りする方が増えたので、参道も賑わっていますよ。
寺内:太宰府天満宮を中心に参道が栄えたってことですもんね。あとでちょっと食べ歩きしてみます!
小林:受験生は10月に来る方が多いんですか?
高山:10月もですが、やはり受験前の1月、2月が多いですね。今の時期はどちらかというと「合格御礼参り」の方が多いです。
寺内:そういえば僕、御礼参りしたことないかも。合格祈願はしてたのに。
高山:皆さんも、いろんな神社に行かれると思うんですけれども、神様に「願う」ではなく、神様に「誓う」という気持ちで参拝していただいたら、更によいと思います。「ご自身の気持ちで行動すること」が大事だと思いますので、神様に誓い申し上げて「結果どうなりました」ということを報告に行っていただければ、分かりやすく言うと神様に可愛がって頂けるのではないでしょうか(笑)。
寺内:そうかー、今まで僕は筋を通してなかったです(笑)。
高山:たとえ第一志望に届かなくても、第二志望に行ったことによって、新たな人生が開けたりとか、思いもよらなかったご縁もあると思いますので、結果問わず是非、神様にご報告していただきたいですね。
寺内:やっぱり受験生自身が参拝に来るべきなんですか?
高山:いえいえ、ご家族の方でもかまいません。特にコロナの時期は受験生の方に何かあってはいけないということもありましたので、どうしても参拝がかなわないという時は、オンラインで申し込みいただくこともありました。
寺内:小林さんの先生も北海道から福岡だからオンラインで申し込んだのかな?
小林:あの時代だからしっかり参拝したんじゃいかな? プードルみたいな先生だった(笑)。
寺内:容姿は別に言わないでいいから(笑)。
小林:考え方によっては今日が御礼参りですよね。
寺内:25年を経たお礼参り! 25年分のお礼をしないと!
小林:最後になりますけど、4月から受験生になった方々に何かメッセージをお願いします。
高山:受験の一年間って、勉強もちろん大変だと思うんですけど、体が一番大事なんですよね。健康な状態で受験の日を迎えられるように「健康第一」に考えていただきたいです。それと受験ができるということは、ご家族や、先生、お友達など、多くの方の支えがあるからこそ、ということだと思います。ですので、そのことにまず感謝をして受験に挑んでいただきたい。個人的な思いとしては、私自身の受験の時に「先祖に守られている」と思いながら受験に臨んだ結果、自分の持ってる以上の力が発揮できたので、そういった感謝の気持ちを持ちながら、勉学に励んでいただき、自分の力が信じられるように、日々の努力を積み重ねていただければ、未来へのご縁が開けていくのではないかなというふうに思います。
小林:なるほど。それをやった上で天神さまにお誓いをするってことですね!
寺内:でも、ちょっと一ついいですか? ってことは……早稲田を受験するとき、先祖を使ってカンニングしたってことですか? 「ヒカルの碁」みたいな感じで。
小林:じゃないよ。やめろ!
寺内:だって先祖の力使って合格したから(笑)。
高山:(笑)。
小林:失礼いたしました。本日はありがとうございました。
――さて、太宰府天満宮にて参拝し、参道を楽しみましたが、感想をお願いします。
小林:太宰府天満宮は有名な神社で、ずっと行ってみたかったので、初めて行けて感動しました。あるものあるもの全部古いし、漫画に出てくるような登場人物が祀られていて凄かったけど、行ってみたら観光客の方も多くて「厳か! ドン!」みたいな感じでなかったんで、観光で行くのもありだなって思いましたね。
寺内:あと参道で食べた「合格煮まん」は美味しかったね。
小林:ボリュームもちょうどよかった!
寺内:「ごう」の部分はまったくわからなかったけど(笑)。
小林:うん。普通の美味しい角煮まんでした(笑)。
寺内:参道には他にも、合格カステラとか、合格箸とか、合格ラーメンもあったし面白かったよね。神社と参道で街になっていてすごい楽しい場所だったな。
小林:受験生には御利益を全部浴びて帰ってほしい。
寺内:いや、本当受験生にぴったりのスポットだったね。
小林:参道で一番欲しかったものは何だった?
寺内:木刀! マジで会計の寸前まで行ったけど、飛行機で持って帰れないってことで断念したからね。 次に参道がある神社に行けたら木刀を最初に買おうと思う!
小林:お参りの前には駄目だよ! 神様怒っちゃうよ!
合格祈願の代名詞、太宰府天満宮は歴史深く菅原道真公とも非常にゆかりの深い高名な神社でした。また、神社と参道が一つの街にようになっている華やかな場所でもあります。合格祈願に行く際は、是非、参道から入って縁起物が立ち並ぶお店や食べ歩きも楽しんでいただければと思います。
さて、次回の『おうえんしナイト』は始まって以来の初の「女子大」、福岡女学院大学を徹底取材してまいります。ご期待ください!
<太宰府天満宮>
住所:〒818-0195 福岡県太宰府市宰府4丁目7-1
HP:https://www.dazaifutenmangu.or.jp
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おうえんしナイト
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