「岸田首相、年内解散見送り」報道相次ぐ 「駄目でもともと。イチかバチかで打って出る可能性もある」辛坊治郎が指摘

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キャスターの辛坊治郎が11月9日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。衆院の解散動向を巡り、各メディアが「岸田首相、年内解散見送り」と相次いで報道したことを巡り、「そのまま信じるわけにはいかない。駄目でもともと。イチかバチかで打って出る可能性もある。」と指摘した。

衆院解散、年内見送り 記者団の取材に応じる岸田首相=2023年11月9日午前、首相官邸 写真提供:共同通信社

衆院解散、年内見送り 記者団の取材に応じる岸田首相=2023年11月9日午前、首相官邸 写真提供:共同通信社

8日の読売新聞によると、岸田文雄内閣の各世論調査の下落を受けて、自民党内では、青木幹雄元官房長官が唱えたとされる「青木の法則」が現実味を帯びてきたと、ささやかれている。

辛坊)「岸田文雄首相、年内解散見送り」と、メディアがこぞって報道しています。しかし、そのまま信じるわけにはいきません。

与党と野党の各党による次期衆院選の小選挙区候補者の擁立状況を精査すると、小選挙区は289ありますが、立憲民主党はまだ160強しか候補者を立てられていません。また、最近の政党支持率で人気のある日本維新の会は150も立てられていません。

こうした状況の中、自民党と公明党を合わせると、ほぼ全ての選挙区に候補者の擁立が済んでいます。つまり、与党の選挙体制は整っている状況です。一方、野党は選挙協力も含めて体制が整っていないのが現状です。今、政党支持率も内閣支持率も岸田政権は確かに低いですが、選挙を戦ったら必ず負けるかというと、そうとも限らないということです。

このままいくと、岸田首相は解散を打てずにズルズルと政権の支持率が下がり、「岸田政権では選挙を戦えない」という自民党内の圧力の中で、2024年秋の自民党総裁選を待たずに岸田政権が潰されてしまう可能性はあります。

しかし、岸田首相がイチかバチかで年内解散に打って出て、勝たないまでも大きく負けずに政権維持に成功した場合、自民党内は「選挙は当分ないから、岸田首相のままでいいだろう」というムードになり、岸田首相の首がつながる可能性もあります。私が岸田首相なら、イチかバチかで打って出ますね。損得を考えたら、駄目でもともとですからね。

番組情報

辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!

月~木曜日 15時30分~17時30分 

番組HP

辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)

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