受験生を“みんな“で応援!『おうえんしナイト』
全国の受験生を応援するために、受験や教育と縁が深い、お笑い芸人・ランパンプスと一緒に様々な情報をWebコンテンツとして発信していく企画です。
全国の受験生を応援する『おうえんしナイト』。
今回、お伺いするのは東京都千代田区にある「東京家政学院大学」です。管理栄養士や、保育士、小学校教諭、建築士など様々な資格取得を目指せる大学にランパンプスがやってきました。学食のレポートもお楽しみに!
――さて、さっそくですが企画・総務室の和久雄亮(わくゆうすけ)さんにお話を伺いにまいりましょう。
小林:初めまして。ランパンプスの小林です。
寺内:寺内です。よろしくお願いいたします。
和久:和久と申します。本日はよろしくお願いします。
小林:早速なんですけども、東京家政学院大学の創立や歴史について教えていただけますか?
和久:本学は、創立者の大江スミが1923年に東京家政学院の前身である家政研究所を作ったところから始まります。大江スミは、当時の文部省の命によりイギリスに留学した際、女性教育における家政学の重要性と、社会における家政学の果たす役割を認識した方です。当時は、文部省の命で女性が海外に出ることは非常に稀なことだったんですよ。
寺内:西洋からきた考え方なんですね。あれ? 1923年ってことはちょうど100年周年ですか?
和久:そうなんです。お二人に来ていただいた今年が運命のように100周年なんですよ!
寺内:おめでとうございます!
小林:東京家政学院大学はどういうところに力を入れているんでしょうか?
和久:創立者の大江スミは「実学」を求めていたので、本学は実用的で人や社会に役立つ学問を重要視しています。お二人は「家政学」にどんなイメージがありますか?
寺内:イメージで言ったら女性的なイメージはありますね。
和久:家政学というと「家庭科」などのイメージが強いと思うんですけども、実は家政学というものは最先端で、サステナブルな学問なんです。例えば、我々が着ている「服」、この「空間」、「食」に関してだとか、いわゆる生活に関わるものすべてが研究対象となるんです。
寺内:幅広いですね。
和久:幅広くも学べますし、専門的に深く学ぶこともできます。
寺内:家政学を広くも深くも学べる学科があるってことですか?
和久:本学は2学部5学科の大学で、学部は現代生活学部と人間栄養学部があります。人間栄養学部は管理栄養士という資格を目指すところになりますね。
小林:管理栄養士ってどういう仕事なんですか?
和久:食の面から健康づくりや病気の治療をサポートする食のプロフェッショナルになります。ちなみに、栄養士と管理栄養士という資格が2つあるんですけど、違いがわかりますかね?
小林:わからない! そもそも違うものなんですか?
和久:どちらも国家資格ですが、栄養士は主に健康な人に対して栄養のアドバイスを行います。管理栄養士は医療現場で糖尿病などの生活習慣病や低栄養の患者さんに医師、看護師など多職種とチームを組んで栄養サポートを行うなど専門的な仕事が多くなります。つまり、健康な人に対する栄養アプローチか、もしくは健康な人はもちろん病気の患者さんに対しても栄養・食事指導を通してサポートできる、というのが大きな違いとなります。取得方法も異なります。栄養士は大学が指定する科目を履修して単位を取得すると卒業と同時に免許を取得できるのに対し、管理栄養士は国家試験に合格することが必要です。
寺内:知らなかった!
小林:東京家政学院大学の受験方法を教えていただけますか?
和久:総合型選抜、学校推薦型選抜、一般選抜、大学入学共通テスト利用選抜という4つの種類がございます。本学の場合は比較的、前半入試と言われる学校推薦型選抜や総合型選抜の生徒さんが多いですね。すでに「○○資格を目指している」という方が多いことが、その理由の1つになっていると思います。
寺内:明確に狙いを持っている生徒さんが多いってことだ。栄養士や管理栄養士以外に取れる主な資格はどんなものがあるんですか?
和久::一級建築士の受験資格が得られる学部もございます。「住」の分野ですね。ほかにも家庭科の先生や、小学校の先生、保育士、幼稚園教諭や、特別支援学校の学校教諭や、栄養教諭など、生活科学系統とも言われるんですけども、この分野に関連する資格の取得を目指せます。
小林:資格を活用して一般企業に就職される方もいらっしゃるんですか?
和久:一般企業に就職される方がやはり多いですね。生活科学系統は生活に密着しているので、どの分野でも必要とされる学問なんです。人間栄養学科の学生は医療機関に勤める方も多いですし、現代家政学科の学生は生活全般に関する学びをしますので、商業やサービス業などに勤められる方もいらっしゃいます。家庭科の先生を目指すこともできますので、教員になる方も多いですね。
小林:家庭科の先生にどうやってなるかなんて知らなったな。
寺内:保育園と幼稚園と小学校教諭と家庭科の教諭にもなれるんだ!
和久:もちろん学科によって取れる資格は異なりますけれども、大学全体としては目指すことができます。
寺内:キャンパスはここだけなんですか?
和久:千代田三番町キャンパスと町田キャンパスの2つのキャンパスがございます。
小林:どんな学生さんに来てほしいですか?
和久:本校のアドミッションポリシーにKVA精神というのものがあるんです。Kがナレッジ(Knowledge)、つまり知識です。Vがヴァーチュー(Virtue )といって「徳性」という意味になります。最後がアート(Art)技術を理解し、体現できる人という意味にです。こちらがうちの校章で、「KVA」を表していています。
和久:KとA、いわゆる知識と技術は大切なんだけれども、それを取り囲むようにヴァーチュー(徳性)、倫理観が大切ですよっていうことなんです。
寺内:だからこの形になってるってんだ。
和久:創始者の大江スミが「賢い悪魔を作ってはいけない」っていう話をよくしていたんです。
寺内:なにそれ? 素敵な言葉! 面白い!
和久:「知識や技術だけに偏って倫理観に欠けるようなものは良くない」ということです。ですので、このヴァーチューを本学では特に大切にしています。このヴァーチューという部分を芯にもって社会貢献できる人で、衣食住に興味のある人に来ていただきたいと思っています。
小林:卒業後は学生にどんな人になってほしいですか?
和久:やはり、徳性、知識、技術を持って社会貢献できる人になってほしいと思っております。
小林:優しい人しか入ってこなさそうだよね。
寺内:確かに! アドミッションポリシーが優しいもん!
和久:手前味噌になりますが、学生は本当に真面目で良い子が多いんです。授業終わったら即帰るんじゃなくて、ホールであったり、食堂であったりで友達同士で教え合いながら勉強しているんですよ。僕らが学生の頃は大学で遊んでばかりだったので、爪の垢を煎じて飲ませたいというぐらい、本当に真面目な学生が多いですね。
小林:千代田区だから渋谷や新宿にも出やすくて遊び放題なのにね。
和久:この辺は文教地区ですので、複数の大学さんなど教育施設が多く集まっているんです。学生街といってもガヤガヤというよりは、どちらかというと落ち着いた雰囲気ですね。やはりオフィス街でもあるので。
小林:立地は最高ですよね。
和久:本当に立地は素晴らしいと思います。なので、千葉からなど遠いところからも通えますよ。
寺内:学園祭とかもあるんですか?
和久:千代田三番町キャンパスでは6月に「千代田KVA祭(ローズ祭)」、11月に町田キャンパスで「KVA祭」という大学祭を開催しています。
寺内:栄養を学んでいる学生だから模擬店の食事も美味しそうですよね。
和久:美味しいですよ。授業には二年次に給食経営管理実習、三年次に健康フードマネジメント実習があり、作った食事をコロナ禍前には教職員と他学年の学生にも販売していたんです。我々も購入して、食べて、アンケートを書いてフィードバックするんですが、やっぱり三年生が作る方が美味しいんですよ。
小林:へー。
和久:職員の立場としては、成長を感じられてすごく嬉しいですね。先生とか学生はもっと嬉しいでしょうけど。
寺内:成長が味で実感できるんですね! 他の大学にはない実感の仕方ですよね。
小林:「今年のは、味薄いよー」とかいう先輩とかいそう(笑)。
和久:町田キャンパスでは「スーパーアルプス」さんというチェーン店のお弁当を食物学科の学生がメニュー開発をして、販売もしているんです。
寺内:学生開発のお弁当を販売しているんですか!
和久:美味しさはもちろんですけども、スマートミールという基準がありまして、エネルギーや食塩量の基準をクリアして、健康的なものを作っています。
小林:あとで、学食を食べさせてもらいますけど、そちらもこだわりがあるんですか?
和久:はい。学生が作っているわけではないんですが、学生の意見はすごく反映されています。例えば食事の栄養素はどうなっているかなど、成分表示をちゃんと載せるようにしています。単純に美味しいだけではなくて「どうしたら人がより健康になれるか」そして「幸せになれるか」を「食」を通して常に考えています。
寺内:素晴らしすぎる!
小林:最後になるんですけど、受験生たちに一言お願いします。
和久:受験勉強は本当に大変だと思います。今している勉強が「将来の役に立つのかな」と迷ったりすることも多いと思うんですけども、必ず役に立ちます。基礎知識というのは、将来、いろんな資格取得や、働く上で必ず必要な知識になりますので、今やっている勉強は「自分の将来の基盤」を作るものだと思って頑張っていただけたらと思います。だから、受験のためというよりは、自分の人生のために勉強していただけたらな、と思います。
寺内:素晴らしいお言葉でした!
和久:ありがとうございます(笑)。本当に頑張ってほしいなと思っています。
――それではお話に出た学食へ向かいましょう。いつも通り小林さんはカレー、寺内さんには週替わり丼を食べてもらいます。
小林:よし! このエビフライは元々付いてるものだからセーフだね!
寺内:不正じゃない?
小林:不正じゃないよ!
寺内:今日はフライ尽くしの日だね!
小林:なにが? 共通点なくない?
寺内:フライングゴットテンプルとエビフライテンプラ(笑)。※前回記事参照。
小林:それではいただきます!
小林:あ、辛めだ!
寺内:毎回、カレー食べてるから一言目が「辛さ」なんだ(笑)。
小林:うん(笑)。結構辛い! 普通、学食のカレーは辛さ控えめじゃん? だんだん進化していったんじゃないかな。
寺内:学生の声を反映してるって言ってたもんね。
小林:反映してるよ。「刺激が足りない!」って言われたんだろうね(笑)。うん、美味い!
寺内:では私は週替わり丼ですね。
小林:ロコモコ丼だ。
寺内:目玉焼きとハンバーグと、デミグラスソースとキャベツですね。それではいただきます!
寺内:あ! これは……「デミシャス」!
――新しいのが出ましたね(笑)。
小林:いつものは飽きたの(笑)?
寺内:いや、でも、本当「うまいーナイトニッポン」ですねこれ。
――今回はさらっと言いましたね!
小林:さらっとすべったな。
寺内:美味しい! みんなが好きな味。キャベツが入っていてヘルシーだし。でも僕の体格を見てたのか、めちゃくちゃご飯多い! ずっしりしてる。みんなこれ食べてんのかな?
小林:ミニ丼があるのはやっぱ女性が多いからだろうね。
寺内:これが通常量だったらミニ丼でいいかもって思うぐらいお得だよ! しかも美味しい!
小林:ごちそうさまでした!
――さて、改めまして、東京家政学院大学について感想をお聞かせください。
小林:最近、地方の大学に行くことが多かったので、都心の大学が新鮮でしたね。こういうところに専門的な大学があるのが不思議な感じがしました。都心に通う学生と、地方の大学に通う学生の生活スタイルはまた違うんだろうなと考えると面白いですよね。
寺内:しかも100年の歴史があるんだもんね。東京家政学院大学って聞いたことはあったけど、幅広く「衣食住」全部に関して学ぶっていうことも初めて知ったことでした。
学食も「デミシャス」が出ましたから、次回以降にデミグラス系の料理が出たときも乞うご期待ですよ!
小林:みんな忘れてると思いますよ。てか、寺内さんも忘れてると思う。
寺内:いやいや、私は裏切りませんよ!
小林:期待してるわけじゃないんだけどなー。
次回の『おうえんしナイト』は東京家政学院大学で取材の後編としてランパンプスが管理栄養士を目指す在校生と座談会する様子をお届けします。どんなきっかけで栄養士を目指すことになったのか、など気になる話満載の座談会にご期待ください!
<東京家政学院大学・千代田三番町キャンパス>
住所:〒102‐8341東京都千代田区三番町22
HP:https://www.kasei-gakuin.ac.jp/
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