受験生を“みんな“で応援!『おうえんしナイト』
全国の受験生を応援するために、受験や教育と縁が深い、お笑い芸人・ランパンプスと一緒に様々な情報をWebコンテンツとして発信していく企画です。
全国の受験生を応援する『おうえんしナイト』。
今回、お伺いする大学は兵庫県神戸市にある「神戸芸術工科大学」になります。一般の学生には敷居が高いようなイメージのある芸術大学ではどんなことを学んでいるのか? ランパンプスが広報担当者に徹底取材していきます。
――さて、『おうえんしナイト』では初めての芸術大学となります。さっそくですが、広報入試課の中野暢之さんにお話を聞きに行きましょう。
中野:広報入試課の中野と申します。よろしくお願いいたします。
小林:初めまして。吉本興業所属のランパンプスの小林です。
寺内:寺内です。本日はよろしくお願いします。
小林:さっそくですが、神戸芸術工科大学さんがどのような大学なのか教えていただけますか?
中野:神戸にある総合デザイン・芸術大学になります。現行は細かく芸術の分野を分けた7学科で構成していますが、2024年4月から学科の組織を改編し、4学科12コースで学びを展開していく大学に変わります。4学科は、建物や都市、様々な空間をデザインする建築・環境デザイン学科、生活から産業までのモノ・コトづくりやデザインを学ぶ生産・工芸デザイン学科、「デジタル」と「アナログ」の技術で平面をデザインするビジュアルデザイン学科、まんが・イラスト、映像・アニメ、CGといったメディア表現を学ぶメディア芸術学科になります。
小林:大学自体はいつからあるんですか?
中野:開学が1989年になりまして、来年で35周年を迎えます。
小林:どのぐらい学生さんがいらっしゃるんですか?
中野:1つの学科の入学定員が100人で4学科ですので、一学年の定員が400人の小規模大学になってます。
寺内:400人で小規模なんですね。
小林:敷地は結構広く感じますよね。
中野:キャンパス自体は一学年400人に対してかなり広い方だと思います。
寺内:さっきどこかで見たんですけど、東京ドーム何個分とかの記載がありましたよね?
中野:いえ、兵庫県なので甲子園表記ですね(笑)。甲子園球場だと3個分になります。
小林:寺内さん、東京出ちゃってるよ?
寺内:まあ、やっぱり俺たちだったら東京ドームじゃん(笑)!
小林:普段「じゃん」とか使わないじゃん(笑)。甲子園3個分っていうと……でかい……のかな?
寺内:確かにわかんない(笑)。きっと東京ドームと書くか、甲子園と書くか、関ヶ原で分かれるんだろうね(笑)。でも、一学年400人で4学年。つまり、1600人で甲子園 3個分だから「1甲子園」に500~600人ぐらいだ。相当、優雅に使えますね。
小林:わかりづらいんだよ。野球するとこだから500人もいると暑苦しいと思っちゃうし。
寺内:客席って考えたらわかりやすいでしょ?
小林:なんで中ガラガラなんだよ(笑)。
中野:敷地が広いので作業スペースが一人ひとりに与えられているのは本学の特徴の1つになります。
小林:神戸芸術工科大学が特に力を入れていることはありますか?
中野:今、申し上げた新しく学科の改編を行うことが、直近でいう新しい挑戦になります。複雑化する世の中で、デザイン・芸術の分野においても複雑化、そして多様化が進み、神戸芸術工科大学で学ぶ学生にとって何がベストなのか、と考えた時に、デザイン・芸術を総合化して、より広い学びができるようになることだと考えました。
寺内:複雑だからこそ総合的に学べる準備をしているってことですか?
中野:そうですね、これしかできないじゃなくて「あれもこれもやったことがある、触れたことがある」とした方が、強みになると考えています。
小林:神戸芸術工科大学にはどういった受験方法があるのですか?
中野:大きく分けると総合型選抜、学校推薦型選抜、一般選抜の3種類になります。よく芸術系の大学だから、デッサンが必要ですか? と質問を受けるのですが、総合型選抜と学校推薦型選抜に関しては熱意や意欲といった高校までの頑張りを生かしたものを利用できる入試にしています。一般選抜は科目選択という形になっており「勉強を選択するのか、もしくはデッサンや絵を選択するのか」を選べる入試形態になっています。
寺内:例えば、熱意を見る際に、受験日に「気合いれて東京から歩いてきました! 絶対受かりたいです!」みたいなのはいかがですか? めちゃくちゃ熱意ありますよ?
小林:そんな人ダメです。
中野:(笑)。熱意というのが高校時代の活動と全く別のものでも大丈夫なのですが、基本的には高校時代の「頑張り」を見させていただいて「大学でデザインや芸術をやりたい」という熱意を伝えていただくような形となっています。
寺内:なるほど。芸術大学だからといって「絵をいっぱい描いていた」とかだけじゃなくて、他の事を頑張っていたっていうところも評価してくれるんですね!
中野:どれぐらい本学で学びたいという意欲があるのか、どういう個性なのかっていうところを評価させていただきます。
小林:じゃあ「高校時代に使ってたのは色鉛筆だけです! しかも使いすぎて全部無くなってます」ってのは駄目ですか?
寺内:熱意あるな! 「特に暗い色の減りが早かったです」みたいな(笑)。
小林:ちょっと心配になるな(笑)!
中野:是非、描いたものをご用意していただければ(笑)。
寺内:作品もってこいってことですよね。すみません、失礼いたしました(笑)。
小林:一般の大学と芸術大学の違いがあれば教えていただけますか?
中野:入学される方の将来の目標から逆算した時に、デザイン・芸術をやりたいということであれば、やはり一般の大学では学べない内容を本学では提供しています。ただ、よくデザインや芸術はハードルが高いイメージを持たれがちなのですが、決してそうではなくて、1つの学びのツールとして「デザイン・芸術」を捉えていただければと思っています。ご自身の人生をデザインするために芸術系の大学に行くというのも1つの選択肢だと考えています。
寺内:ご自身の人生をデザイン? かっこいい! 僕、今度使います!
中野:(笑)。ですので、デザイン・芸術というものは特別なことではなくて、高校の時にデザインや芸術をやってなくても入学できるというのは、そういう意味もあります。繰り返しますが本当に特別なことではないのです。
小林:芸術大学でも一般的な勉強はされるんですか?
中野:当然、文科省が定めている一般教養の授業がございます。それとは別に専門でデザイン・芸術の分野が入ってくるという形ですね。
寺内:講師陣もその道の現役でやられている方がいらっしゃるんですか?
中野:はい。たとえば実際に建築事務所を持っている先生や、映画監督の先生、まんが家として活動している先生など、それぞれの分野のプロが教えてくれています。
小林:芸術大学では卒業生の就職先はどうなってくるんですか?
中野:学科によって色が違うのですが、4年間の学びを活かして、クリエイターとして活躍されている卒業生が多くいらっしゃいます。新学科体制でこれから新しい入学生を迎えて、5年後、卒業生として送り出すことになりますが、これまで以上に幅広い分野に就職してくれるのではないかと期待を持っています。
小林:まんが系の方はアニメ会社とか、そういうところに就職するんですか?
中野:まんが系の方はまんが家を目指す方が多くいらっしゃるんですけれども、まんが家だけじゃなくて、イラストの道に進むこともあります。総合的に学べるからこそ、大学で学ぶうちに「イラストを活かして、こういう仕事もできるんだ」ということを見つけて就職に繋げているという方もいらっしゃいます。
寺内:入る時に決めきるんじゃなくて、入ってからも選択肢が生まれるような教育なんですね。でも、アートを扱っているわけだから卒業後、フリーランスで活動する方もいますよね?
中野:企業への就職を希望される方においては、就職率は非常に高い数字を保っています。一方で、デザイン・芸術大学ならではなのは、フリーで活動したい、より作家活動をしたいという方も一定数いることですね。そういった方には夢に近づけるようなお手伝いをさせていただいています。
寺内:つまり「人生をデザインする」ってことですよね!
小林:え? 待って? 何それ? どういうこと?
寺内:え? 今思いついたんだけど?
小林:そうなんだ。今度から俺も使ってこうかな!
寺内:バカで助かった(笑)。
小林:4月から新しく生まれ変わるということですけど「こういう学生さんに来ていただきたい」というのはありますか?
中野:本当にデザインや芸術は特別なことではないので、デザイン・芸術に少しでも興味がある方で意欲のある方に入学してほしいと考えています。
小林:そこから新たに人生をデザインしてあげるっていうことですよね?
中野:そうですね(笑)。
寺内:何言ってるの?
小林:使い方合ってたでしょ(笑)?
寺内:ずるい! 僕の「人生のデザイン」をカットする気だろ!
小林:そこはちゃんと自分でデザインして頑張ってください(笑)。学校の周りを見た感じ、のどかな雰囲気じゃないですか? 学生さんは普段なにやってるんですか?
中野:おっしゃる通り、神戸の中でも西区はのどかなんですが、三宮の中心地まで地下鉄で一本なんです。食事や買い物などはそのあたりでしているようです。
小林:なるほど! 地下鉄の駅があるんですね!
中野:神戸は元々お洒落なイメージを持っていただくことが多いですが、日本に3ヵ所しかないデザイン都市にユネスコから認定されているんですよ。
寺内:言われてみると街並みも綺麗だったし、駅前のオブジェもかっこよかったかも! 社交場が近くにあるから、飲み会とかもできるし、近くに学生マンションもあるし、過ごしやすい環境ですね。
中野:閑静なキャンパスで作業ができるというのは他の芸術大学さんとの違いでもあります。
寺内:少人数だと、講師の先生とも密にゼミとかで関われるんですか?
中野:各学科の専門のプロから、近い距離で指導を受けられるのも特徴の一つですね。職員との距離も近いので、就職サポートにおいても一人ひとりと面談を実施したりと手厚くしております。
寺内:熱意があれば、その分、学びがどんどん深くなる環境ですね!
中野:ありがとうございます。
寺内:こちらこそありがとうございます!
小林:何が?
寺内:ちょっと待って! これは広報誌ですか?
寺内:当たり前なんでしょうけど、デザインが良い! 普通の大学じゃ絶対使わない色ですよね。TSUTAYAにあっても驚かないよ。
小林:でも、お高いんじゃないですか?
寺内:大学のパンフレットに高いとかないから(笑)。ちょっと待って! これ学校のロゴマークですか? デザインし過ぎじゃないですか(笑)。
小林:将棋盤の真ん中みたい(笑)。
寺内:意味はあるんですか?
中野:様々な意味はあるんですけれども、私がよく高校生にお伝えするのは、四角の十字をキャンバスに見立てていただいて、自らの責任において自らが創造するものを加えて大学生活をデザインして行ってほしい、というような表現をさせていただいています。
小林:ざっけんなよ! かっこいいな!
寺内:「あなたにまず真っ白なキャンバスを与えました。そこはご自身でデザインをしてください」と。
小林:枠もほとんどないんだもんね。つまり「はみ出して行け」と(笑)。
中野:そういう捉え方もできるかもしれないですね(笑)。
寺内:でもこのロゴは賛否あったでしょうね(笑)。たくさんある中で、誰かが「これだ!」って出してさ。
小林:周りも初めは「いやいやいやいやいやいや!」ってね(笑)。
寺内:でも学長が「いいね」って(笑)。
小林:そしたら、みんな「ですよね? 俺もそう思いました」とかだったんだろうね(笑)。それくらい斬新なデザインだよ……ていうか、ロゴの話題で盛り上がりすぎて、パンフレットの内容に触れられなかったじゃん!
寺内:でも、このロゴだけで芸術大学感が伝わったと思う!
小林:確かに最先端行ってるのは伝わったかも。ということで最後に、今、頑張ってる受験生に一言いただけますか?
中野:高校生活3年間は、好きなことに、頑張れることに、しっかり打ち込んでいただいて、その上で新しい挑戦として「デザイン・芸術」という選択があれば、是非、神戸芸術工科大学に目を向けていただければなと思います。
小林:ありがとうございました。
中野:こちらこそありがとうございました。
――それでは学食へ向かいましょう。
寺内:広くて綺麗な学食ですねー。
小林:あのさ、読者には伝わらないかもしれないけど、寺内さん、勝手にトイレ行かないでくれる? どこに行ったか不安になってたんだから。
寺内:すいません(笑)。
小林:ちゃんと自分の便意をデザインしないと。
寺内:便意はデザインって言わないで(笑)!
――さて、今回も小林さんは恒例の「カレー」、寺内さんには大学おすすめメニューの「チキンソティー」になります。
小林:はい。いただきます。
小林:うん……何回も言いますけど……。
小林:……カレーです。
寺内:(笑)。
小林:そりゃ何度でも言いますよ。何度も食ってんだから。
寺内:全国津々浦々のカレーを食べてんだから、なんか気の利いた一言とかあるでしょ?
小林:ないよ! こちとら津々浦々の全国の学食安カレーしか食ってないんだから!
寺内:でも、これ300円ぐらいでしょ? すごい量だよね?
小林:それはマジでありがたいと思う。実際、具が細かくなってルーに溶け込んで、本当に「ザ・カレー」って感じですごく美味しいです。ただ、僕が食べ過ぎてるだけで(笑)。
寺内:辛さレベルは?
小林:まったく辛くない。どこも学食はそうなんだよ。
寺内:僕、学食のカレーあんま食べないから分からないんだよね。
小林:普通にムカつくからね?
寺内:それでは私は「チキンソテー」をいただき……あ、ごめんなさい。間違えました「チキンソティー」をいただきます(笑)。
小林:すごい美味そう!
寺内:しかも、ソティーにゴマダレかかってるからさっぱりいただけそう。
寺内:いただきます。あ、うまっ!
小林:声でかいな!
寺内:「うまいーナイトニッポン!」。
――寺内さん、今回も決まりましたね!
小林:止めたほうがいいよ? 面白くないんだからさ。
寺内:いや、美味しい! ソティーに薄衣が付いてて、ゴマダレがめちゃくちゃ合う! 鶏肉をゴマダレで食べるのはバンバンジー以来なんだけど、また別のおいしさで、サラダと合う!
小林:いいなー。俺……カレー……マジで飽きてきた。いや、美味しいんだけどさ。
寺内:(笑)。
――それでは改めまして神戸芸術工科大学の感想をお願いします。
小林:芸術大学だけあって広報さんの言葉の使い方もお洒落でしたね。
寺内:芸術を今まで熱心にやってなかった人でも熱意さえあれば芸術が学べるっていうのは嬉しいよね。
小林:少人数だから本気の人はすぐ伸びていくと思う。
寺内:そうだね。是非、みんなも「人生をデザインしていただければな」と。
小林:また使っちゃった!
寺内:だってさ、学食が「ソテー」じゃなくて「ソティー」だもん。めちゃくちゃデザインしてるよね(笑)。
小林:デザインしすぎ(笑)。なんか自分たちもデザインしていかなきゃねって思いました……すいません。わけのわからない締め方しちゃいました(笑)。
寺内:2人とも「人生をデザイン」って言葉にハマっちゃったね(笑)。
小林:でも、普通に良い言葉だからみんなにも使ってほしい!
次回の『おうえんしナイト』は神戸芸術工科大学の後編としてランパンプスが在学生と座談会する様子をお届けします。芸術大学に通う学生のインタビューではどんな発言が飛び出すのか? ご期待ください!
<神戸芸術工科大学>
住所:〒651-2196 神戸市西区学園西町8-1-1
HP:https://www.kobe-du.ac.jp/
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おうえんしナイト
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