自民派閥の政治資金パーティー問題 「政治家もマスコミも本音はそこまで悪いと思っていない」辛坊治郎が持論

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キャスターの辛坊治郎が12月14日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題について、「政治家もマスコミも本音はそこまで悪いとは思っていない」と持論を展開した。

岸田首相へ辞表を提出し記者団の質問に答える自民党の萩生田光一政調会長=2023年12月14日午前、首相官邸 写真提供:産経新聞社

岸田首相へ辞表を提出し記者団の質問に答える自民党の萩生田光一政調会長=2023年12月14日午前、首相官邸 写真提供:産経新聞社

岸田文雄首相は13日、臨時国会の閉会にあわせた会見で、自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題について、「14日に人事を行うことが適切であると判断した」と述べた。また、岸田首相は「信なくば立たず、国民の信頼なくして、政治の安定はありえない。党全体として強い危機感をもって、一致結束した対応を図っていく。総理総裁として政治の信頼回復に向けて、自民党の体質を一新すべく先頭に立って戦っていく。これが自分の務めだ」と強調した。

辛坊)今回の問題で、東京地検特捜部の仕掛けによって、マスコミは「リクルート事件以来の大型不祥事」と大騒ぎしています。しかし、政治家もマスコミも本音では「形式犯だろ」と、そんなに悪いことだとは思っていないような気がします。

そのことを最も感じさせたのは、自民党の萩生田光一政調会長の発言です。萩生田氏は数百万円のキックバックを受けていたと報じられています。その萩生田氏が「出処進退は自分で決めたい」と発言しました。クビ、つまり更迭される立場なのですから、本来であれば「首を洗って待っています」と言うべきです。それにもかかわらず、「出処進退は自分で決めたい」と言いました。私は「そんな偉そうなことを言える立場か」と、思わず突っ込んでしまいました。

今回の問題で交代した4人の閣僚も、萩生田氏に倣ったのか、慣例なのか分かりませんが、「更迭」の痕跡が残らないように辞表を出して自分から辞めた形をとりました。本人にしてみれば、「別にクビになったわけじゃない。自分で辞めたんだ」ということでしょう。そんな言い分がまかり通るのは、おかしくないですか。

マスコミも今回の問題が大犯罪だと考えているならば、萩生田氏や4閣僚の言動を批判的に報じるはずです。ところが、「事実上の更迭」といった表現でしか報道しません。このことが、マスコミが今回の問題をそんなに悪いことだと思っていない証しです。

番組情報

辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!

月~木曜日 15時30分~17時30分 

番組HP

辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)

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