キャスターの辛坊治郎が12月21日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。中国に批判的な香港紙として知られた蘋果日報(アップルデイリー)の創業者で、香港国家安全維持法(国安法)違反の罪で起訴された黎智英氏の裁判が18日から、香港の裁判所で行われていることを巡り、「国安法は恐ろしい。黎氏の身柄がいつ中国本土に連れていかれるかも分からない」と解説した。

黎智英氏
香港の裁判所で18日から、廃刊した香港紙、蘋果日報(アップルデイリー)の創業者で、香港国家安全維持法(国安法)違反などの罪に問われている黎智英氏の審理が始まった。イギリスやアメリカは人権問題を懸念し、釈放を求めている。
辛坊)国安法が恐ろしいのは、場合によっては中国本土に身柄を移すことができることです。しかも、香港のあらゆる法律に優先して適用されます。
今のところ、香港の域内で裁判が行われてはいますが、行政府には中国の息がかかっていますから、非常に厳しい判決になるだろうと思われます。また、いつ中国本土に身柄が移されてしまうも分かりません。中国本土に連れていかれてしまうと、その後、どういう扱いをされるかも分かりません。日本人で、かつて獄死した人もいます。