東京都新宿区歌舞伎町の社会学を研究されている慶応大生でライターの佐々木チワワ氏が12月27日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。女性客が高額な売掛金(つけ払い)の支払いを求められることなどが問題となっているホストクラブについて、女性客がハマる理由を「ホストは関係性のプロだから」と解説した。
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新宿歌舞伎町のホストクラブの看板=2023年11月22日午後、東京都新宿区 撮影日:2023年11月22日 写真提供:産経新聞社
悪質なホストクラブに通う女性が支払い金を捻出するために売春などをする問題を受け、歌舞伎町のある東京都新宿区は5日、ホストクラブの経営者らと連絡会を開いた。経営者側は、ホストらが飲食代を肩代わりして客に後払いをさせる「売り掛け」を自主規制で段階的に減らし、2024年4月以降は撤廃することを明らかにした。
辛坊)数百万円とか数千万円とか、ホストクラブにそれほどお金を使いたいと思う理由は、何なのでしょうか。
佐々木)ホストは関係性のプロだからです。友達感覚で楽しませてくれるときもあれば、恋人のように接してくれるときもあります。また、ときには家族のように自分のことを考えてくれるときもあります。こうした疑似的な関係にハマるという一面があります。反対に自分のほうから、「頑張っている彼(ホスト)を応援したい」「好きな男(ホスト)の一番になりたい」という気持ちが大きくなる女性もいます。
ホストクラブの中には悪質な店もありますが、そもそも3万円ぐらいから利用できるんですよ。ですから、「私は3万円しか使えないから、3万円で帰るね」でいいんです。ただ、原則的にホストは店内でしか会えませが、「100万円使ったら、デートに付き合ってくれるかもしれない」と歯止めが効かなくなる女性もいます。私は、それは自分の責任だと思いますね。