キャスターの辛坊治郎が1月18日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。「政治とカネ」の問題に関する国会の集中審議を巡り、「お茶を濁して終わる予感がプンプンする」と苦言を呈した。
自民党の浜田靖一国対委員長は17日、立憲民主党の安住淳国対委員長と国会内で会談し、今月26日召集の通常国会について、岸田文雄首相の施政方針演説を30日に行う日程を提案した。また、「政治とカネ」の問題に関する衆参両院の予算委員会の集中審議を29日に行う案も示した。これを受けて18日午前、立憲民主党が自民党の提案を受け入れる考えを伝え、審議の日程が合意された。
辛坊)自民党の「政治刷新本部」が17日、弁護士や税理士、若手経営者ら有識者7人から約1時間半にわたって意見を聞きました。ところが誰一人として、企業団体献金やパーティー券収入などについて「止めろ」という人はいませんでした。要するに、そうしたことを言わない人たちを集めて会合を開いたわけです。
与党だけではなく、野党にも企業団体献金や政党助成金以外のお金が流れているような政党がたくさんあります。つまり、「政治とカネ」の問題は与党も野党も同じです。そうなると、29日に「政治とカネ」の問題に関する集中審議が行われる公算が高まっていますが、実のある結果が出るかは疑問です。
政治資金規正法を改正し、収支報告書に虚偽記載があった場合、会計責任者だけでなく議員にも責任が及ぶ「連座制」の導入や、政治資金パーティー券購入者を政治資金収支報告書に記載する基準額の引き下げなどが取りざたされています。しかし、そうしたことでお茶を濁して終わってしまう予感がプンプンします。有権者がもっと本気で怒らないと、「政治とカネ」の問題は変わらないですよ。
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)