IIMインド管理大学のリサーチフェローで戦略科学者の中川コージ氏が2月7日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。巨大なインド市場の現状について、「日本ブランドがまだまだ通用する。インド国民は、日本をハイテク国家だと思ってくれている」と解説した。
インドの首都ニューデリーで、政府主催による国際自動車ショーが1~3日に開かれた。世界3位となったインドの自動車市場の開拓に向け、各社がこぞって自社製品や技術を披露した。インドでは4~5月に総選挙が予定されており、政府主導による自動車ショーの開催には、産業振興に取り組んできたモディ政権の「選挙対策」との見方もある。
中川)インドの一般人向け市場で、日本ブランドがまだまだ通用します。インド国民は、日本をハイテク国家だと思ってくれています。誤認なのかもしれませんが、まだ思ってくれているんですよ。ですから、日本ブランドが進出しようとした際に、インドは非常に受け入れやすい環境があります。
また、2020年にインドと中国の間で勃発した国境紛争以来、インドはソフトウエアも含めて中国ブランドを規制しています。つまり、インドでは反中姿勢が強まっていて、中国ブランドはインドに入りにくいわけです。世界の工場である中国がインドに入りにくいということは、言い換えれば相対的には日本が他の国に比べてインドの巨大市場に入りやすいという状況にあります。
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)