双日総合研究所チーフエコノミストの吉崎達彦が2月14日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。認証不正問題で奥平社長が退任を発表したダイハツ工業について解説した。
ダイハツの奥平社長が退任 ~6年いて見抜けなかったのか
飯田)ダイハツの奥平社長が退任を発表しました。後任はトヨタの井上氏が務めるようです。一連の不正問題から出てきた話ですけれども。
吉崎)ただ、前任の奥平社長もトヨタ出身の方ですよね。「6年いて結局、見抜けなかったのか」という感じはあります。経営者の仕事は人を見ることですよね。「この人は本当のことを言っているかどうか」を見抜かなければならない。本気で隠されたらわからないけれど、それをコミュニケートするのが経営者の仕事です。今回の場合、報告書を見ると「上にものを申せないプレッシャーがあった」というような話なので、新しい方はそういうところを直せるのかどうか。人の問題だと思います。
飯田)乗り込んで空気を変えていく仕事については、いろいろな会社の経済再建で名経営者が入ることがありますが、成功するかどうかは……。
「この人なら何を話しても大丈夫だ」というスキを見せることも必要
吉崎)人によると思います。いまは商社にもいろいろな関係会社があって、若いうちから出向させて経験を積ませ、戻すようにしていますが、上手な人はいるのですよ。そういう人を見つけていくのが、これからの経営で大事になると思います。現場が本気で隠そうと思えばわからないですから。
飯田)わからないですよね。そこは、「この人であれば信用できる」というような。
吉崎)「この人なら何を言っても大丈夫だ」というスキも見せなければいけないのです。今回の場合、「トヨタに問題がなかった」とはとても言えないと思います。一方でトヨタは決算がよく、この1週間ぐらいで約10%も株価を上げているのですよね。
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