女子大生レーサーJuju、挑戦の原点を語る「負けたくないから一生懸命に努力する」

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レーシングドライバーのJuju(野田樹潤)さんと、母・野田雅恵さんが、上柳昌彦アナウンサーがパーソナリティを務める、ラジオ番組「上柳昌彦 あさぼらけ」内コーナー『食は生きる力 今朝も元気にいただきます』(ニッポン放送 毎週月・金曜 朝5時25分頃)にゲスト出演。今シーズンから、国内最高峰の「スーパーフォーミュラ」に史上最年少、そして日本人女性として初めて参戦しているJujuさんが、レーシングドライバーを目指したきっかけ、父親で元F1レーサー・野田英樹さんの影響や思い出について語った。

女子大生レーサーJuju、挑戦の原点を語る「負けたくないから一生懸命に努力する」

2006年生まれの18歳女子大学生の挑戦

上柳:Jujuさんさんは2006年生まれの18歳なので、日本国内の運転免許的には初心者マークを付けているということですよね?

Jujuさん:そうなんです、日本では初心者マークをまだ付けています(笑)

上柳:海外のレースでは日本の運転免許はいらないけど、日本のレースに参戦しようとなると、日本の免許を取らないといけないのですね。

Jujuさん:3月に開幕戦があって、私は2月が誕生日なので1か月の期間で運転免許を取らないと、日本のレースに出られないんです。落ちたら今年のレースはできなくなるので……。

上柳:日本の自動車教習所でゆっくりゆっくり走るのは、逆に難しかったかもしれませんね。

Jujuさん:はい、日本の教習所で「20キロでキープしてください」って言われたので『ええっ!』って驚きました。『ピットの中でも、60キロまで出していいんだけどな……』と思いながら(笑)

上柳:まだ18歳ですもんね。そして、Jujuさんのお父様は元F1レーサーの野田英樹さん。野田英樹さんといえば、1994年に日本人としてF1に参戦して、現在はNODA レーシングアカデミー高等学院の校長先生をされているのですよね。

Jujuさん:はい。

上柳:Jujuさんは小さい頃からいろんなレースに参加されて、最年少優勝をたくさん果たし、今シーズンからは国内最高峰の「スーパーフォーミュラ」に史上最年少、そして日本人女性として初めて参戦。しかも、日本大学スポーツ科学部に進学されて、文部両道で活躍をしているということで、先日には朝のテレビ番組ですごく丁寧に取材をされていましたよね。

私は、F1で中嶋悟さんや片山右京さんが活躍されていた頃、けっこう地上波でも放送されていて見ていたんですが、当時とは名称やカテゴリーが随分と変わったそうですね。

Jujuさん:はい、名称はけっこう変わって、「スーパーフォーミュラ」というシリーズはとてもレベルの高いカテゴリーなんですが、日本ではなかなか知らない方が多いので、モータースポーツが大好きな自分にとってはすごく残念な気持ちです。

上柳:「スーパーフォーミュラ」はアジア圏の最高峰に位置するレースシリーズで、いわゆる昔の「F2」という認識でしょうか?

Jujuさん:昔、日本で「フォーミュラ・ニッポン」と言われていて、「日本のF2選手権」とも言われていたんですが、そのカテゴリーですね。

上柳:なるほど。さらにその上のカテゴリーとなると、世界的にも有名でお父様も参戦されたF1ですね?

Jujuさん:はい。

上柳:日本人女性でF1を到達された方はまだいらっしゃらないし、歴史的に見ても女性で出場されたのはほんの数人ですよね?

Jujuさん:決勝レースに出た女性は2人だけです。

上柳:なるほど。でも、Jujuさんはそこを目指してらっしゃるということですね。

元F1レーサーの父からの誕生日プレゼント

上柳:Jujuさんのお父様は、元F1レーサーの野田英樹さんですが、娘さんが同じ道に進み始めていると分かった時、お母様はどういう思いでしたか?

母・野田雅恵さん:主人もレースが大好きでずっとやってきたことなので……。娘のJujuが3歳の誕生日のとき、主人がカートをプレゼントして、まだ自転車も乗れないのに乗ったんです。主人がカートに紐を付けて走って(笑)

上柳:ああ、いいですね(笑)

野田雅恵さん:そういう風に、最初はお遊び程度にやっていたんですけど、どんどん頭角を現し、主人も『この子は行けるかも』という風にちょっと思ったようです。Juju本人も「私も頑張る!」と言うので、『じゃあ、やったらいいんじゃない』という感じでした。

上柳:その、誕生日プレゼントのカートは自走するんですか?

野田雅恵さん:自走します。エンジンです。

上柳:ええっ! Jujuさんは、お父様からの誕生日プレゼントのカートのこと、覚えていますか?

Jujuさん:3歳のことなので、本当にかすかな記憶ですが、すごく楽しかったという記憶はあります。三輪車に乗るような感覚で、カートに乗っていましたね。これは父から聞いた話ですが、3歳の時はアクセルもブレーキも、何のことか分からないんですよ。

上柳:分かりませんよね、3歳って三輪車がやっとの頃ですもんね。

Jujuさん:しかも、3歳の頃って恐怖心がないじゃないですか? だから、アクセルをベタ踏みして離さなかったという話を聞きました。父はカートを止めるために、引きずられていたそうで(笑)

上柳:プレゼントでもらったカートが走って、「きゃっほーい!」って感じだったんですね(笑)

Jujuさん:そういうのを聞いて、私は小さい時からレースがすごく楽しかったんだろうな、って。

F1レースを見るよりレーシングカーに乗る方が楽しい

上柳:お父様・野田英樹さんのレース姿は記憶に残っていますか?

Jujuさん:記憶に残っているのは少しですけど、やっぱり凄くかっこよかったです。ただ、実際にその車に乗ってみると『見ているよりも乗る方が楽しいな』と思いました。

上柳:最初にレースに出たのは何歳の時ですか?

Jujuさん:4歳の時、デビューレースに出場しました。出場者は年上の男の子が多かったです。

上柳:参戦してみてどうでしたか?

Jujuさん:小さかったのでほとんど覚えてないですが、やっぱりレースはすごく楽しかったです。ただ、すごく負けず嫌いなので、負けると周りの人が手をつけられないぐらい泣きわめいたそうです。負けたくないから一生懸命に努力する、努力した結果勝てる、勝てたら凄くうれしい。そうやって、どんどんレースにはまっていきましたね。

上柳:ご両親は、レース以外のいろんなスポーツもJujuさんに体験させたそうですね。

野田雅恵さん:そうですね、他のものは途中で飽きちゃったんですけど、レースの練習は飽きずに、休まずに行っていました。途中で疲れて寝ちゃったりとかはありましたけど、一番頑張っていましたね。

Jujuさん:母がバレリーナなので私もバレエをやらせてもらったんですけど、バレエの才能はなかったです(笑)

最高時速300キロ超えでも「恐怖心は全く無い」

上柳:いま参戦しているレースでは最高時速が300キロを超えるそうですが、スピードに対する恐怖心は無いのですか?

Jujuさん:恐怖心は無いですね。もちろん、事故とかクラッシュした時には一瞬『怖いな』と思いますが、スピード感に怖いと思うことは全く無いです。

上柳:体力や集中力を守るためにも食事が大切かと思いますが、なにか気づかっていることはありますか?

Jujuさん:まずはしっかり3食食べることですが、食事だけで補えない栄養があるので、そういうところはサプリメントなどで補っています。食事のサポートは母がしっかりしてくれていて、ヨーロッパに行ってる時も限られた食材の中でなんとか日本の味を作ってくれ、ほっとしました。体の面でも精神面でもすごく支えられています。

――幼い頃からレーシングカーに魅了されて挑戦を重ね、国内最高峰の「スーパーフォーミュラ」に史上最年少で参戦するという偉業を成し遂げたJujuさん。10月12日(土)~13日(日)には、静岡県の富士スピードウェイで開催されるスーパーフォーミュラ第6戦・第7戦に出場予定であり、その注目度はますます高まっている。今後もさらなる高みを目指し、レーシング界で新たな歴史を刻んでいく彼女の挑戦から目が離せない。

女子大生レーサーJuju、挑戦の原点を語る「負けたくないから一生懸命に努力する」

Jujuさんと、母・野田雅恵さん、上柳昌彦アナウンサーの詳しいトーク内容は、「食は生きる力今朝も元気にいただきます」特設コーナーHP(https://www.1242.com/genki/index.html)から、いつでも聞くことが可能だ。

番組情報

食は生きる力 今朝も元気にいただきます

毎週月曜・金曜 5:25頃

番組HP

「上柳昌彦 あさぼらけ」内で放送中。“食”の重要性を再認識し、「食でつくる健康」を追求し、食が持つ意味を考え、人生を楽しむためのより良い「食べもの」や「食事」の在り方を毎月それらに関わるエキスパートの方をお招きしお話をお伺い致します。
食の研究会HP:https://food.fordays.jp/

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