「TAKANAWA GATEWAY CITY」が2025年3月27日(木)オープン JR東日本が意気込み「未来の地球を元気にするためのまちづくりを」

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東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)は、10月30日(水)、東京・グランドプリンスホテル高輪にて、『「TAKANAWA GATEWAY CITY」まちびらき150日前記者発表会』を開催。2025年3月27日(木)に“まちびらき”となる「TAKANAWA GATEWAY CITY」について、JR東日本・代表取締役社長の喜㔟陽一氏が全体概要を説明した。

「TAKANAWA GATEWAY CITY」が2025年3月27日(木)オープン JR東日本が意気込み「未来の地球を元気にするためのまちづくりを」

JR東日本 代表取締役社長・喜㔟陽一氏

「TAKANAWA GATEWAY CITY」とは、JR東日本が推進する、国内最大規模のエキマチ一体のまちづくり。鉄道発祥の地において、開発コンセプトに“Global Gateway”を掲げ、「100年先の心豊かなくらしのための実験場」として新たなビジネスや文化が生まれ続ける街を目指して展開する。

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「TAKANAWA GATEWAY CITY」のまちびらきからグランドオープンまで

2025年3月27日(木)のまちびらき時には、「THE LINKPILLAR 1」と「高輪ゲートウェイ駅南改札及び構内店舗」が開業。2026年春にはその他の棟が完成し、グランドオープンを迎える。

まちびらき時より、賑わいと交流の拠点となる街の中心「Gateway Park」を核に、様々なプログラムを展開。高輪築堤の特徴である海側と山側の石積みを再現し、開業期の鉄道が走ったライン上にレールを埋込んだ「高輪リンクライン」や、日本初の鉄道が走った当時の風景を感じられるARプログラム「TAKANAWA LINK SCAPE」が体験でき、このほかにも、20を超える多彩なイベントプログラムが用意されている。

2026年春に開業予定のエリアにおいては、第7橋梁部を80mに渡り現地保存し、眺め憩える広場空間として整備。鉄道開業や日本の近代化の歴史を展示する「築堤ギャラリー(仮)」を「THE LINKPILLAR 2」に開設するほか、「文化創造棟(仮)」に隣接する公園の地下には回廊空間が整備されるなど、多様な展開を見せていく。

「TAKANAWA GATEWAY CITY」各施設の展開について

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高輪ゲートウェイ駅にも楽しい空間が増える

「THE LINKPILLAR 1」の商業ゾーンは株式会社ルミネが手掛け、ルミネ史上最大規模の200店舗からなる「ニュウマン高輪」となる。いつでも旬なものを味わえるカフェテリアや、親子をテーマにした書店や遊具、日本文化を楽しめる雑貨店などが展開されるという。

また、高輪ゲートウェイ駅には新たに南改札がオープンし、イベントに合わせて形を変えるエキナカ公園空間「Eki Park」ほか、DJイベントも定期開催。「来ることがワクワクする駅となり、新しい体験価値を駅からも創造してまいります」と喜㔟氏は述べた。

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都内最大級・約4haのパブリックレルムが誕生

東海道五十三次に着想を得た「53 Playable Park」のコンセプトで展開する都内最大級のパブリックレルムは、多様な広場やストリートを南北約1km以上に渡って整備。駅や広場、施設内空間からなる遊び場は、その半分以上が在来種を基調とした緑で彩られ、周辺の水系・地形・植生を取り込み、日本の四季の豊かさが感じられるとともに、地域の人々との交流や環境保全に取り組む舞台となる。

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2026年春には「THE LINKPILLAR 2」ほかも完成予定

2026年春に完成予定の「THE LINKPILLAR 2」は、泉岳寺駅に隣接する大規模複合棟。フレキシビリティの高いオフィスフロアや商業施設に加え、クリニックやフィットネスをヘルスケア創造拠点となる。

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国際水準の高級レジデンスがオープン

「TAKANAWA GATEWAY CITY RESIDENCE」は、外国人ビジネスワーカーにも対応した国際水準の高層住戸・テラス型住戸を含むプレミアムレジデンス。2026 年 8 月には、低層階にインターナショナルスクールが開校する。また、植栽や水辺空間等により多様な生態系に配慮したビオトープに隣接し、豊かな自然を感じられるエコロジカルな環境が整備される。

JR東日本が目指す「地球益」の実現

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「地球益」の実現を目指して取り組んでいるJR東日本

「TAKANAWA GATEWAY CITY」を未来への実験場として、「未来の地球を、より良く元気にするためのまちづくりに取り組んでいきたい」と喜㔟氏は語る。その先に目指しているものは、「地球益」の実現だという。

「地球益」とは、地球環境と人の経済活動のバランスが取れて、人や地球の健康に繋がることを指す。「TAKANAWA GATEWAY CITY」では、ビジネス・文化・エネルギー・地域活動など、全ての活動が人や地球の健康に繋がる未来を目指し、地球に対しポジティブに貢献していくと述べた。

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JR東日本が目指す「地球益」の実現に向けた3つの重点テーマ

JR東日本が「TAKANAWA GATEWAY CITY」で取り込む社会課題の重点テーマとして、「環境」「モビリティ」「ヘルスケア」の3つがある。

「環境」においては、CO2の排出量実質ゼロを実現し、省エネ・創エネ・エネルギーマネジメントの仕組みによって、使用する全ての電力を実質再生可能エネルギー由来とする。「THE LINKPILLAR 2 」地下の地域冷暖房施設に国内最大級の蓄熱槽を導入するなど、独自の工夫によって地球の健康に貢献していくと語った。

自動走行の「モビリティ」では、人とロボットの共生を目指して取り組み、水素以来の電気によって動く環境に優しいモビリティが、南北に広がる街の快適な移動をサポートする。「ヘルスケア」の観点からは、最先端の力・最適な睡眠・新たな食・運動機能向上などのサービスを創造していく。

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100年先の心豊かなくらしに向けた3つのテーマ

さらに喜㔟氏は、これまで取り組んできた「環境」「モビリティ」「ヘルスケア」の3点をより一層花開かせるために、「人財・叡智」「医療」「水素・GX」を新たに掲げた。「人財・叡智」では世界で活躍できる秀でた才能の発掘に取り組み、「医療」では健康寿命100歳社会の実現を目指す。「水素・GX」の面では、冷暖房やモビリティなどで水素エネルギーを活用し、水素のニーズを増やしていく。

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2024年12月に「高輪地球益ファンド」を設立する

また、JR東日本は、グローバル・ブレイン株式会社と共同で、「TAKANAWA GATEWAY 地球益投資事業有限責任組合(高輪地球益ファンド)」を設立。ビジネス創造施設「LiSH」やビジネス創造イベント「GATEWAY Tech TAKANAWA」で生まれたビジネスの種の成長を支援し、「TAKANAWA GATEWAY CITY」を拠点とした広域スタートアップエコシステムの、一層の発展に取り組んでいく。

「文化創造棟」の名称が「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」に決定

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一般財団法人JR東日本文化創造財団 TAKANAWA GATEWAY CITY 文化創造棟準備室長・内田まほろ氏

記者発表会の中では、2026年春に開館予定の文化創造棟の名称が、「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」(モン タカナワ: ザ ミュージアム オブ ナラティブズ)に決定したと発表された。一般財団法人JR東日本文化創造財団 TAKANAWA GATEWAY CITY 文化創造棟準備室長・内田まほろ氏が登壇し、詳細について説明した。

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「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」に込めた思い

「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」の“MoN”は、「さまざまな分野をつなぎ、新たな自分と出会う“門”」という意味合いで、高輪ゲートウェイという駅名とも親和性を持たせている。そこに、「未来へ向けて物語を集め、知をつなぐ」といった意味の“Museum”と、伝統と未来をつなぎ新たな物語を100 年先へつなぐ“Narratives”を合わせた名称となっている。

館内には、プログラムスペースやパブリックスペースなどを設け、多彩なアクティビティで館全体をつないでいく。「1000年以上に渡って育まれた特別な形式や伝統を持つ日本の文化と、今を生きるアーティストや新しいテクノロジーを掛け合わせ、実験やコンテンツの開発を通して、世界に唯一無二のミュージアムを目指します」と、内田氏は語った。

新CMには堤真一と當真あみが出演

まちびらきに先駆け、2024年11月1日(金)より新CM「不思議なゲートウェイ 登場編」のオンエアがスタートしている。記者発表会では、CMに出演する堤真一と當真あみがVTRで登場し、意気込みを語った。

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VTR出演し意気込みを語った堤真一と當真あみ

堤は、「新しい街のオープンに携われることを、大変光栄に思います。この街が皆様の生活を豊かにし、素晴らしい時間を過ごせる場になることを願っています」とコメント。當真は、「未来へのゲートウェイがいよいよ開きます。この街にはワクワクする体験がたくさん詰まっているので、オープンしたらぜひ訪れてみてくださいね」と呼びかけた。

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発表会後のフォトセッションで意気込みを見せる喜㔟氏と内田氏

2025年3月27日(木)、満を持してのまちびらきとなる「TAKANAWA GATEWAY CITY」。鉄道発祥の地から未来への実験場とし、地球益の実現を目指して今後も取り組んでいくJR東日本の活動に期待が高まる。

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