秋田新幹線「こまち」で味わいたい、比内地鶏の駅弁とは?

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】
「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。

秋田比内地鶏弁当

画像を見る(全7枚) 秋田比内地鶏弁当

今年(2024年)は4年に1度の「うるう年」で、2月29日まであります。となれば、やはり「肉」の駅弁をいただきたいもの。秋田駅には秋田名物・比内地鶏を使った駅弁が、去年(2023年)秋から新たに登場しています。“災い転じて福”となった(!?)、いまだけの秋田の駅そばと合わせていただいてみました。

E6系新幹線電車「こまち」、奥羽本線・羽後境~大張野間

E6系新幹線電車「こまち」、奥羽本線・羽後境~大張野間

雪景色のなかを走り抜けていく秋田新幹線「こまち」。冬の「こまち」は白い雪と赤い車体のコントラストが美しいですが、今季は沿線の雪も少なめのようです。3月のダイヤ改正では、コロナ禍の影響で臨時列車となっていた一部の列車が定期列車として復活します。明日(2/29)まで販売されているJR東日本全線1日乗り放題の「旅せよ平日!JR東日本たびキュン早割パス」(1万円)の影響か、平日も「こまち」はなかなかの盛況ぶりでした。

秋田比内地鶏弁当

秋田比内地鶏弁当

秋田新幹線「こまち」号のような、赤と白のコントラストが目を引く秋田駅の駅弁といえば、関根屋の「秋田比内地鶏弁当」(1500円)。昨年(2023年)秋に開催された「駅弁味の陣2023」に合わせて登場した新作駅弁の1つです。スリーブ式の包装にも、日本三大美味鶏の「比内地鶏」、白いごはんは「あきたこまち」と記されており、秋田自慢の味覚が詰まった駅弁ということがイメージできますね。

秋田比内地鶏弁当

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【おしながき】
・白飯(あきたこまち使用)
・比内地鶏の炭火焼き鳥風
・玉子焼き
・とんぶり入り蒲鉾
・こごみのごま和え
・紅あずま(さつまいも)の甘露煮
・いぶりがっこ(大根)
・七味唐辛子

秋田比内地鶏弁当

秋田比内地鶏弁当

秋田が誇る比内地鶏を炭火焼き鳥風の味に仕上げて、あきたこまちの白いご飯の上にのせたという「秋田比内地鶏弁当」。少し甘めの味付けなので、付添の七味を振ることで、ピリ辛に味変を楽しむことができます。おかずには玉子焼き、秋田名産・とんぶり入りの蒲鉾、そして秋田名産いぶりがっこ(大根)が入って、しっかり脇を固めます。比内地鶏は脂が強い鶏といわれるだけに、駅弁とする上ではさまざまなご苦労があるのだと推察します。

秋田駅そば「しらかみ庵」のじゃこ天そば

秋田駅そば「しらかみ庵」のじゃこ天そば

ちなみに、関根屋が運営する、秋田駅そば「しらかみ庵」では、3月下旬までの予定で、「じゃこ天そば(うどん)」(680円)が販売されています。じゃこ天はもちろん、愛媛・宇和島の蒲鉾専門店から直送したものを使用。四国のいりこ出汁が効いたじゃこ天うどんとは違った、東北地方の濃いめのつゆでじゃこ天そばをいただくのは、ちょっと新鮮な感覚かも。結果として知事さんの“一言”から生まれた、新たな交流を楽しむのも面白いですね。

EV-E801系電車・普通列車、男鹿線・羽立~脇本間

EV-E801系電車・普通列車、男鹿線・羽立~脇本間

秋田と他の地域の“交流”といえば、非電化の男鹿線(追分~男鹿間)をバッテリーで走るEV-E801系電車(ACCUM)は、JR九州のBEC819系電車(DENCHA)をベースに秋田仕様にカスタマイズされて生まれた車両です。塗色は、男鹿線に合わせた赤と青の2色で構成されていますが、車両の造りなどは九州でよく見られるタイプとなっています。いろいろなコラボが生む、新たなご当地らしさもまたいいものです。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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