株式会社タニタ(以下、タニタ)は、12月11日(水)、東京コンベンションホールにて、第21回『タニタ健康大賞』贈賞式を開催。2024年の受賞者となる陸上・女子やり投の北口榛花選手が登壇し、受賞の喜びを語った。
タニタでは、日本人の健康づくりに貢献した個人または団体を顕彰する『タニタ健康大賞』を設けている。この賞は、毎年各界のさまざまな人々や団体に贈られてきたが、今年は北口選手へ贈られることとなった。
受賞理由としては、「9月に行われた陸上競技世界最高峰の大会である『ダイヤモンドリーグ・ファイナルに』おいて、劇的な逆転により日本人初となる大会2連覇の快挙を成し遂げるなど、日本女子トラック・フィールド種目で歴史に名を刻む実績を収めた」ということ。そして、「メンタルとフィジカルのコンディショニングへのたゆまぬ努力から生まれる成果と、競技中も絶えない笑顔が、人々に感動と勇気を与え、スポーツに取り組む若い世代をはじめ、国民が心身両面での健康づくりに取り組む契機となったこと」が挙げられた。
贈賞式では、北口選手に続いて、タニタの谷田千里社長が登壇。谷田社長より北口選手へ、賞状・トロフィー・副賞100万円・タニタの最先端技術が結集したハイスペックモデル『左右部位別体組成計 インナースキャンデュアル RD-803L』が贈られた。
本賞を受けて得意の笑顔を見せた北口選手は、「このような賞をいただけるとは思っていなくて…びっくりしました!」と喜びをあらわに。練習拠点のチェコは日本と環境が違っていたが、「栄養士の方にチェコへ来てもらい環境をより良くしようとした結果、しっかり戦い切れたかなと思っています」と手応えについて語り、健康管理に関しては、「ガチガチに管理するのはあまり得意ではないですが、自分のできる範囲でやれることを続けていけたら」と話していた。
その後は、谷田社長からいくつか質問が上がり、北口選手が自らの経験を踏まえて回答した。
谷田社長:シーズン中の食事で大切にしていることは何ですか?
北口選手:栄養士の方が、3食をバランス良く食べることや、食材にも偏りがないよう気をつけてくださいました。大事にしたい試合の前には自分の好きなものをリクエストすることもあって、食事に関してストレスなくできたのが良かったです。
谷田社長:他のフィールド競技とやり投の、トレーニング法の違いは何ですか?
北口選手:やり投は助走をするので、単に筋肉をつければいいというわけではなく、自分の体をどう上手く操れるかが重要です。なので、走ったりジャンプしたりといったトレーニングが、やり投には比較的多いのではないかと思います。
谷田社長:陸上競技をしている子供たちへ、メッセージをお願いします。
北口選手:ほかの人が競技している間は何もできないので、そこで集中のONとOFFをしっかり切り替えることが大事です。それが、自分が試技をするときに一番エネルギーを使える方法だと思うので。あと、今まで日本人はフィールド種目であまり成績が出ていないですが、だから「自分たちも世界に行くのは難しい」と思わず、どんどんチャレンジしてほしいと思っています。
そして、最後に「来年に向けた言葉」を、北口選手自ら色紙に書いてもらうことに。北口選手は迷った末、「みんなで一緒にもう一度最高の感動を味わいたい!」と力強い言葉を。この言葉を掲げた理由について北口選手は、「パリオリンピックでは、テレビ越しに金メダルを皆さんと一緒に味わうことができました。来年東京でおこなわれる世界陸上では、生で一緒に味わうチャンスがあるので、また皆さんと一緒に最高の気分を味わいたいと思います!」と意気込みたっぷりに語っていた。
気合いが入ったメッセージとともに、最高の笑顔で贈賞式を締めくくった北口選手。今後もタニタでは、「Healthy Habits for Happiness」を企業スローガンに、本賞を含め様々なCSR(企業の社会的責任)活動を通じて、国民の健康づくりに貢献していく構えだ。