第22回『タニタ健康大賞』は坂東玉三郎に決定 “健康的な食事”や“仕事”を『継続』するために必要なのは「今日を大切に生きること」

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株式会社タニタ(以下、タニタ)は、11月25日(火)、東京都中央区にある東京コンベンションホールにて、『第22回「タニタ健康大賞」贈賞式』を開催。2025年の受賞者となる歌舞伎俳優で人間国宝の坂東玉三郎氏が登壇し、自身の健康の秘訣を語った。

第22回『タニタ健康大賞』は坂東玉三郎に決定 “健康的な食事”や“仕事”を『継続』するために必要なのは「今日を大切に生きること」

第22回『タニタ健康大賞』を受賞した歌舞伎俳優の坂東玉三郎氏

タニタでは、日本人の健康づくりに貢献した個人または団体を顕彰する『タニタ健康大賞』を毎年決定している。この賞は、タニタ設立60周年となる2004年から毎年様々な個人・団体へ贈られてきているが、第22回となる2025年は玉三郎氏へ贈られることとなった。

本贈賞式では、まずタニタの代表取締役社長・谷田千里氏が登壇し、第22回『タニタ健康大賞』を玉三郎氏に決定した理由について明かした。

第22回『タニタ健康大賞』は坂東玉三郎に決定 “健康的な食事”や“仕事”を『継続』するために必要なのは「今日を大切に生きること」

タニタ 代表取締役社長・谷田千里氏(写真左)

玉三郎氏は1957年に坂東喜の字(ばんどう・きのじ)の名で初舞台を踏み、1964年に五代目 坂東玉三郎を襲名。以来、歌舞伎界を代表する立女形(たておやま)として数々の大役を継承し、多くの観客を魅了し続けている。さらに、歌舞伎にとどまらず、映画やバレエ、クラシック音楽など国内外のアーティストとのコラボレーションに取り組むほか、映画監督、舞台演出家としても活躍。2012 年には重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定され、後継者育成にも力を入れており、日々積み重ねてきた稽古や健康管理へのたゆまぬ努力から生まれる舞台上での演技は、人々の心を引き付け、笑顔と感動を与えている。

年齢を重ねても変わらず舞台に立ち続け、年代に応じた新たな境地を開拓し、進化し続ける玉三郎氏の姿勢は、国民が心身両面での健康づくりに取り組むよいきっかけとなった。これらの功績により、本賞を贈るのにふさわしいと判断したと谷田氏は語った。

第22回『タニタ健康大賞』は坂東玉三郎に決定 “健康的な食事”や“仕事”を『継続』するために必要なのは「今日を大切に生きること」

谷田氏から賞状やトロフィーなどが贈呈された

その後、受賞者である玉三郎氏が登壇。谷田氏より玉三郎氏へ、賞状・トロフィー・副賞100万円・タニタの体組成計のハイスペックモデル『体組成計 インナースキャンデュアル RD-930L』が贈られた。

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受賞の喜びを語る玉三郎氏

本賞を受けて玉三郎氏は、「表彰をいただくと、改めて自分が健康だったと感じます」と振り返った。舞台に立つ仕事をしている身として健康を欠かすことはできないため、しっかりとした食生活を心がけていると話し、「大きな病気をせず今日までこられたのは、劇場のお客様や周囲の人たちの力添えのおかげです」と感謝の言葉を述べた。

第22回『タニタ健康大賞』は坂東玉三郎に決定 “健康的な食事”や“仕事”を『継続』するために必要なのは「今日を大切に生きること」

谷田氏からの質問に答える玉三郎氏

その後は、谷田社長からいくつか質問が上がり、玉三郎氏が自らの経験を踏まえて回答した。

谷田氏:再来年で初舞台から70年とお聞きしていますが、長い間玉三郎さんを虜にした「歌舞伎の魅力」とは何でしょうか?

玉三郎氏:やはり、「華やかさ」だと思います。

谷田氏:「コスパ」や「タイパ」といった言葉が飛び交う昨今、若い世代の中には、長い年月積み重ねることを知らない方もいるかと思います。そういった方に対して、メッセージをいただけますか?

玉三郎氏:今はパソコンやスマホで全てが見られる時代ですが、やはり舞台においても、現実の中に入って学んでいきます。「自然を見る」「人と会う」といったことを大事にして、学んでいってもらいたいと思います。

谷田氏:女形をずっと演じてこられている中で、大切にしている表現や感情はございますか?

玉三郎氏:「自分が今までどのように生きてきてきたか」ということが、舞台に出てくると思います。人生の中で積み上げたことが心の中に入り、あるいは記憶として残ります。どんなお役をやっても、「今まで生きてきた時間と空間」「何を感じてきたか」ということが、役を通してお客様に見えていくと思います。1つ1つを大切にし、それが蓄積されたものが舞台に表れるので、それを大事にしています。それともう1つ、昔からある女形としての基本的な形や作法を大事にしています。

谷田氏:からだ作りに関してお聞きしたいのですが、健康を維持するための食のこだわりはございますか?

玉三郎氏:野菜などは、できる限り有機のものを食べるようにしています。今は加工した食品が多くなってきていますが、飲み物でも、なるべく普通の水を飲むようにしています。

谷田氏:「食」以外で、日々おこなっていることはございますか?

玉三郎氏:規則正しい生活です。昼の舞台のときや夜の舞台のときがありますが、リズムができましたら、それを崩さないことが大事だと思います。

谷田氏:タニタのスローガンは「Healthy Habits for Happiness(幸せのための健康習慣)」ですが、これからも続けていく、皆様に伝えたい健康習慣はございますか?

玉三郎氏:「自然に触れる」「自然のものを食べる」「自然に人に会う」、そして、力を抜いていろいろなものを感じ取ることが大事だと思います。

第22回『タニタ健康大賞』は坂東玉三郎に決定 “健康的な食事”や“仕事”を『継続』するために必要なのは「今日を大切に生きること」

ニッポン放送からの質問に答える玉三郎氏

さらに質疑応答では、ニッポン放送の担当者がいくつか質問を投げかけ、玉三郎氏が回答した。

―――近年玉三郎さんは、ご自身で演出をされたり公演を主催されたりする機会も増えていますが、カンパニーの皆様の心や体の健康について、お心配りされていることはございますか?

玉三郎氏:後輩たちが、簡単なものをさっと買ってきて食べているのを見ると、手作りのものや、ちゃんとしたレストランで作ったものを食べるようにしてほしいと思い、届けるようにしています。

―――長い年月、舞台で演じられている中で、「華やかさ」を大事にされているといったお話がありましたが、「華やかさ」を出すためのお心がけについて、詳しく教えていただけますか?

玉三郎氏:本日、『タニタ健康大賞』をいただいたことで申し上げられることですが、「体を健康に保つことで、最大の力を出せる」といったことから、華やかさが生まれると思います。

第22回『タニタ健康大賞』は坂東玉三郎に決定 “健康的な食事”や“仕事”を『継続』するために必要なのは「今日を大切に生きること」

玉三郎氏が掲げる「今年を振り返っての一言」は『継続』

最後は、玉三郎氏が自ら色紙に書いた「今年を振り返っての一言」を発表することに。玉三郎氏が選んだ言葉は、『継続』。「僕は、来年の豊富や今年がどうであったかは、あまり考えない人間です」と話す玉三郎氏は、その言葉を選んだ理由について、「食や仕事に向かう姿勢もそうですが、今日を大切に生きることが一番大事で、小さいことを継続できるかどうかだと思います」と説明。これからも引き続き、1日1日を大切に過ごしていく姿勢を見せた。

第22回『タニタ健康大賞』は坂東玉三郎に決定 “健康的な食事”や“仕事”を『継続』するために必要なのは「今日を大切に生きること」

フォトセッションに応じる谷田氏と玉三郎氏

そして、2人揃って笑顔でフォトセッションに応じ、贈賞式を締めくくった。今後もタニタでは、「Healthy Habits for Happiness」を企業スローガンに、本賞を含め様々なCSR(企業の社会的責任)活動を通じて、国民の健康づくりに貢献していく構えだ。

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