食のちばの逸品に「金蜜芋のやきいも」と「海プリン」
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千葉県とちばの「食」産業連絡協議会では、県産の原材料による加工食品の中から、魅力的な「ちばの逸品」を発掘する目的で、2012年度から「食のちばの逸品を発掘」コンテストを実施している。
今回26商品の応募があり、その中から県産農林水産物を主たる原料の利用度や販売ターゲット、味やデザインなどを商品開発に関わる専門の方々が審査した結果「食のちばの逸品を発掘2025」の受賞商品が決まり、24日に授賞式が行われた。
残念ながら今回は金賞該当商品はなかったが、銀賞に香取市の株式会社さつまいもの石田農園による「金蜜芋のやきいも不揃い品」が、銅賞に一宮町の波音(なみおと)の「海プリン」がそれぞれ選ばれた。
「金蜜芋のやきいも不揃い品」は、熟成によりさつまいも本来の甘さを極限まで引き出し、じっくりと時間をかけて焼き上げた贅沢な味わいが特徴のやきいもで、取締役副社長の石田湧大さんは「サツマイモは加工するときに折れてしまうなど商品にならないものが出てくる。それに出荷基準を満たさないものも入れて販売を始めた。大きさが違っても甘さは同じなので、自分の好みを選んで欲しい」と述べた。
株式会社さつまいもの石田農園は甘いさつまいもを作る技術だけではなく、”さつまいもの価値上げ”をビジョンに掲げ「出荷できないさつまいも」と常に向き合い続けてきている。
一方、銅賞受賞の「海プリン」は海をイメージした色と人魚のパッケージが目を惹く、県産の牛乳と卵を使用した濃厚さが特徴のプリンで、デザインまで考えた波音(なみおと)の高橋千佳さんは、「青いプリンを作ろうと思ったのは良かったが、作るのが本当に大変で出来上がるまで1年半以上かかり、何千回も試作を重ねた。この海プリンがいろんな方に届いて、笑顔になってほしい」と述べた。