ニッポン放送では、9月1日(月)から7日(日)を「ニッポン放送防災ウィーク」として、各番組の中で防災に関する情報を紹介してきた。9月7日(日)放送の『三宅裕司 サンデーヒットパラダイス』では、2024年1月1日に発生した能登半島地震で被災した石川県輪島市の町野復興プロジェクト実行委員会 委員長・山下祐介さんと電話をつなぎ、話を伺った。

三宅裕司
今回奥能登を取り上げたのは、パーソナリティの三宅裕司が7月自ら石川県の珠洲、能登、輪島に足を運び、実態を見聞きしてきたことがきっかけ。三宅は元々被災地でコントライブを実施しようと考えていたが、現地で本当に必要なことは何なのか改めて考え、少しでも現状をリスナーにも伝えられればと思い、番組を通じて現地の話を伺うこととなった。

「まちのラジオ」スタジオの模様(「まちのラジオ」提供)
山下さんは、臨時災害放送局「まちのラジオ」を運営している。「まちのラジオ」は開局して現在2ヵ月。メンバーはみな農家、消防士、看護師など別に本職を持ちつつ活動している。被災地で地域密着のラジオ局が必要だと思ったのは、高齢者に必要な情報が届いていないと実感したから。ラジオ局の開設にあたっては、東日本大震災の被災地域で運営していた「女川さいがいFM」からノウハウを学んできた。実際に先日8月の大雨の際には緊急態勢で停電情報や避難指示を放送。多くの地元住民から感謝されたという。

右から三宅裕司、江口ともみ
最後に一番伝えたい事を三宅から問われると、山下さんは「まだまだ営業再開しているお店は少ないですが、ぜひ気軽に能登の現状を見に足を運んでほしい」と語った。
この話を聞いたリスナーからは、多くの反響が寄せられた。番組のエンディングで三宅は、奥能登での現地の方々との交流に思いをはせながら、「奥能登のことを忘れないで伝え続けていくことが必要だと思うので、これからも番組を通じて定期的に現状を伝えていきたい」と語気を強めて語った。