八ヶ岳や南アルプスをはじめ、雄大な自然が広がる場所に佇むリゾートホテル「リゾナーレ八ヶ岳」。石畳の回廊「ピーマン通り」では四季折々、様々なイベントを行い、回廊を彩っているが、この冬は甲州のワインボトル1万2千本をアップサイクルしたワインボトルツリーが輝く「ワインリゾートクリスマス2025」が、12月25日まで実施中だ。

画像を見る（全22枚） ワインリゾートクリスマス2025　提供：リゾナーレ八ヶ岳

星野リゾートが運営する、洗練されたデザインと豊富なアクティビティをそなえるリゾートホテルブランド「リゾナーレ」。東京から特急あずさ号に乗って1時間弱で行くことのできるリゾナーレ八ヶ岳では、大人も子供をも虜にする要素満載の施設だった。本稿では「ワインリゾートクリスマス2025」をメインに、宿泊体験をレポートしよう。

メインストリート「ピーマン通り」

■ワインボトルのクリスマスツリーが幻想的「ワインリゾートクリスマス2025」

「ワインリゾートクリスマス2025」の一番の見どころは、1万2千本の甲州のワインボトルを使ったクリスマスツリーがメインストーリート「ピーマン通り」を彩ること。施設内のレストランや山梨県のワイナリーから集めたワインボトルが使用されており、中には甲州市観光大使の小林幸子が栽培に携わった甲州ぶどうを使った貴重な「ラスボスの雫」も。その他にも気になるものはたくさんあり、1本1本の誕生の歴史を調べたり、「お土産にこれを買っていこう」など吟味できたり、色々な楽しみ方ができる。

「ラスボスの雫」のボトルも

そしてなんといっても、夜にライトアップされてからの景色が幻想的で美しい。毎年恒例「MEETサンタ」というグリーティング企画も行われており、ボトルツリー輝くピーマン通りに、今年もサンタクロースが登場。一緒に写真撮影し、思い出を作ることができる。

メインストリート「ピーマン通り」

さらに「ピーマン通り」のキッチンカーでは、甲州のワインを使用したクリスマス限定の苺パフェを提供。マスカルポーネクリームに加えた「甲州」のワインのさわやかな柑橘香が、華やかにトッピングされた苺の甘酸っぱさを引き立てている。ライトアップされたボトルツリーのロマンチックな景色に囲まれながら食べると、くちどけなめらかで上品な味わいが、より濃厚に感じられる。

甲州のワインを使用したクリスマス限定の苺パフェ

甲州のワインの香りをイメージした、クリスマスツリー型のキャンドル作りを体験できるワークショップも開催。香りは山梨県甲州市のワイナリー「勝沼醸造」のワイン「アルガブランカ クラレーザ」が持つ、柑橘やグレープフルーツの香りをイメージしたもの。完成したキャンドルはお土産として持ち帰ることができる。

八ヶ岳ワインハウス

■ワインを飲んで、見て、知って楽しめる「リゾナーレ八ヶ岳」

ピーマン通りを彩るワインボトルがすべて山梨県のワイナリーから集められているように、ワインの銘醸地として知られる山梨県に位置するリゾナーレ八ヶ岳。施設内には24種類ものワインを気軽にテイスティングできるワインサーバーが用意された「八ヶ岳ワインハウス」があり、生産者の想いや、地元で育まれてきた固有のワイン文化と歴史に触れながら、山梨・長野のワインを楽しむことができる。

八ヶ岳ワインハウス

そこに12月6日より、オーク樽で丁寧に熟成させて醸造したワイン「Mie Ikeno シンフォニー八ヶ岳 Chardonnay 2024」が登場。毎年、販売開始後すぐに完売となる貴重なワインだ。

緑がかった淡い黄金色が特徴の「Mie Ikeno シンフォニー八ヶ岳 Chardonnay 2024」は、オレンジやグレープフルーツの皮を中心とする豊かな柑橘系の香りの中に、清涼感のあるハーブの香りが混じり合い、ほのかにサンダルウッドも感じられる。柔らかくまろやかな口当たりと、バランスのいい酸味が特徴のワイン。リゾナーレ八ヶ岳がこのワインを生産する「ドメーヌ ミエ・イケノ」と提携しているために提供できており、どちらも“宿泊者限定”販売。数量も限定となっているので、この機会をお見逃しなく。

ビュッフェ&グリルレストラン「YYgrill」　提供：リゾナーレ八ヶ岳

「八ヶ岳ワインハウス」で購入したワインは、リゾート内レストラン・カフェに持ち込み可能。ビュッフェ＆グリルレストラン「YYgrill」は、夕食時、熱々の鉄鍋で仕上げるグリル料理や多彩なビュッフェ料理が楽しめる。グリル料理は、牛リブロースのグリルまたは真鯛のグリルから選ぶことができる。なお、持ち込まなくともレストラン内でワインを注文することもできる。

山梨あわラウンジ

そんなワインを舌で味わうだけでなく、知識も得ることができるイベント「ワインの学校」は、通年開催。山梨県・長野県で造られるワインの美味しさの秘密や、好みのワインを見つけるチャートを使った体験など、ワイン初心者でも親しみやすい内容に。

また19時からは、山梨県産の白、ロゼ、オレンジの3種類のスパークリングワインを自由に飲むことができる「山梨あわラウンジ」も。「ワインの学校」と共に年齢制限なく利用可能で、お酒が飲めない方や子供向けに葡萄ジュースも用意されている。ちょっとしたスナック類も置いてあり、夕食後の休憩や小腹を満たすためにちょうどいい。

ワインスイートメゾネット2階　提供：リゾナーレ八ヶ岳

そして、宿泊する部屋までワインを彷彿とさせるボルドーカラー。「ワインスイートメゾネット」は、なんと2階部分にワインセラーが設置されており、もちろん中にはソムリエがセレクトしたワインが（※別途購入）。部屋の窓からは「ピーマン通り」を見下ろすことができるので、ワインを飲みながらライトアップされた景色に酔いしれてみてはいかがだろうか。

Books＆Cafe

■大人も子供も楽しめる施設が充実

“ワインリゾート”をコンセプトにしているだけあり、ワイン好きの大人が楽しめること間違いなしの「リゾナーレ八ヶ岳」。上記ではそれを強調してしまったのだが、同リゾートの魅力はそれだけでなく、“大人だけでも、家族と一緒でも、それぞれのスタイルでリゾート滞在を満喫できる”のが最大の特徴だ。

季節や天候を気にせず愉しめるプール「il mare（イルマーレ）」や、八ヶ岳の自然遊びを提供してくれる「八ヶ岳アクティビティセンター」、約3000冊の中から見つけたお気に入りの本を読みながらカフェを楽しむことができる「BOOKS&CAFÉ」など、子供向け設備も充実している。

老若男女どの世代も1日中遊びつくせる「リゾナーレ八ヶ岳」。ぜひ非日常に浸りに行ってみてはいかがだろうか。