
画像を見る(全60枚) OMO3浅草 by 星野リゾート
「旅を楽しくする」をテーマに、旅行をする人々の目的や過ごし方にあわせて、「星のや」「界「リゾナーレ」「OMO」「BEB」「LUCY」の6つの宿泊ブランドを中心に国内外73施設を展開する星野リゾート。中でも「OMO」は、「テンションあがる『街ナカ』ホテル」をコンセプトに、ホテルに滞在する時間においてもその街を体感できる宿泊体験を提供するユニークな新感覚ブランド。そんなOMOの施設の中から今回は、「粋だねぇ、浅草上手」をコンセプトに、観光地としての浅草はもちろんのこと、浅草寺の門前町として古くから賑わう“街”としての魅力も発信する「OMO3浅草」を訪問。OMOが提案する浅草の粋を存分に堪能してきた。
OMO3浅草は東京メトロ銀座線「浅草駅 7番出⼝」から徒歩約4分、都営浅草線「浅草駅 A5番出⼝」から徒歩約6分、東武スカイツリーライン「浅草駅 北⼝」から徒歩約3分というところに立地。OMOブランドに“街を楽しむための最適な立地は駅前に限らない”という考えがあるとおり、OMO3浅草も駅から少し歩く場所に位置するが、その道中は確かに浅草の街並みや行き交う人々の様子を感じ取ることができ、筆者も浅草の街の空気に触れながら、これから始まるOMO3浅草での時間に期待を膨らませながら向かった。
浅草の街にびっしりと立ち並ぶ中層ビル群の中にたたずむOMO3浅草。エントランスを入ってまずはチェックイン。ロビーにはOMOの代名詞でもある、地域を愛するスタッフ自ら作るご近所マップが目に入る。「この街に来たからにはここはぜひ体験して欲しい」というOMOスタッフの想いが詰まったマップは、1Fと13Fに内容の異なるものが掲出されており、1Fは浅草観光定番コースを紹介している。また、浅草寺の常香炉を模したインテリアを設置し、お香を焚いて香りで浅草の街を演出。香りはスタッフがセレクトしている。2F~12Fが客室エリア、13Fに「OMOベース」とルーフトップテラスがある。
■全室絶景&浅草コンセプトのお部屋で浅草を間近に体感
客室は全9タイプ98室。全室靴を脱いでくつろぐことができる。今回宿泊したのは「デラックスツインルーム」というバスタブ付きのお部屋。客室内はゆとりある設計がされており、大きな荷物を持ち込んでも問題なし。窓からは浅草寺を真正面に一望できる「これぞ浅草!」な絶景ビューを楽しめる。ベッドに据えられたお手玉をモチーフにした「おじゃみクッション」はOMOごとに絵柄が違う。

「寄席ツインルーム」
OMO3浅草でご紹介したいもうひとつのお部屋が、浅草の娯楽のシンボル、寄席から着想したコンセプトルーム「寄席ツインルーム」。「デラックスツインルーム」よりもコンパクトなお部屋だが、「大入」をモチーフにデザインされたヘッドボードや赤い絨毯、高座を連想する座布団が浅草気分を盛り上げてくれる。障子からのぞくのは大きな東京スカイツリー。
■滞在の拠点・OMOベースで思い思いの自分時間を過ごす
13FはOMOならではのパブリックスペース「OMOベース」。街ナカステイの拠点として24時間開放されているこのスペースは、一人でゆったりくつろいだり、旅の仲間と浅草歩きの計画を練ったりと自由に使用することができる。OMOベースからは浅草寺を中心に浅草の街が一望できる。
OMOベースのマップはOMOスタッフ“OMOレンジャー”おすすめの、浅草をよりディープに知ることができる飲食店を紹介しているほか、24時間セルフサービスで食べ物や飲み物を手軽に購入できる「OMO Food & Drink Station」も併設。豊富なラインナップは朝と昼で変わり、「ご近所さん」店舗とのコラボ商品も並ぶ。

ケーキショップテラサワさんとOMO3浅草がコラボした抹茶コロネ
小腹も空いたので、「OMO Food & Drink Station」でカフェラテとケーキショップテラサワさんとOMO3浅草がコラボした抹茶コロネをバルコニーでいただくことに。あっさりしたパン生地と濃厚な抹茶クリームの絶妙なバランスがたまらない。OMO3浅草でしか味わえないなんてもったいない! 広々としたテラスは浅草寺から東京スカイツリーまで、浅草の街全体を一望できる解放感抜群な空間だ。
■浅草の今昔を知る館内アクティビティもバラエティ豊富
OMOでは施設ごとに無料の館内アクティビティも数多く実施しており、OMO3浅草も様々なアクティビティを展開している。今回筆者が参加したのは「江戸屋台ミーティング」。13FのOMOベースに屋台が出現し、OMOレンジャーが江戸時代に屋台で気軽に食べられていたという4種のフード(寿司・鰻・天ぷら・蕎麦)についての由来と豆知識を、クイズを交えながら紙芝居形式でレクチャーしてくれる。参加者がツボの中から引き当てた食品サンプルについてのお話が聞け、最後にはホテル周辺のオススメ店舗を紹介する冊子「浅草来たらこれ!MAP-江戸屋台メシ編-」とともに、その時の気分に合ったお店をレンジャーが提案してくれる。

すし屋の野八さん
せっかくなので夕食はホテルを出て、「江戸屋台ミーティング」でレンジャーがおすすめしてくれた店舗のひとつ、すし屋の野八さんへ。煮あがりふわふわの江戸前あなごのつまみとにぎりをいくつかいただく。超肉厚の赤貝は赤貝の概念を変えてくれる絶品。
江戸前のお寿司に舌鼓を打った後は、夜の浅草の街を歩きながらその風情を感じつつホテルに戻り、ふたつめの館内アクティビティ「浅草落語ナイト」に参加。※毎週金・土21時からOMOベースで開催され、参加は無料。日替わりで落語家さんが30分ほど小噺や演目を披露してくれる。この日高座に上がったのは桂竹千代さん。(来年5月に真打昇進が決定!)※除外日あり。詳細は公式サイトをご確認ください。
年齢も国籍も様々な宿泊客で客席は満員御礼。落語初心者にもわかりやすく解説してくださるので、落語を聞いてみたいけれどちょっと敷居が高いな…などと思われている方にはオススメだ。
落語を楽しんだ後は、「OMO Food & Drink Station」の無料ナイトドリンクを片手に、備え付けのランタンを手にルーフトップテラスへ。夜風にあたりながらライトアップされた夜の東京スカイツリーと浅草の夜景と眺める、大人の時間を堪能できる。
■いつもと違う浅草の顔を堪能できる朝散歩
翌朝はルーフトップテラスに集合して、アクティビティ「粋だねぇ、明けの浅草さんぽ」からスタート。春夏は6:00から(秋冬は6:30から)スタートするこのアクティビティは、300年前から今もなお変わることなく打ち続けられている浅草寺の「時の鐘」を心穏やかに聞くところからスタート。
さんぽはOMOレンジャー先導のもと約1時間、二天門~浅草神社~本堂~西境内~宝蔵門~仲見世~雷門と巡っていく。さんぽ中はレンジャーが要所要所で解説をしてくれるので、1400年にわたって続く“守り、守る”浅草寺と浅草っ子の歴史と絆を学ぶことができる。
仲見世商店街のシャッターには浅草の歴史と風物詩が絵巻物のように描かれている。この光景を目にできるのもこの時間だからこそ。
浅草さんぽで心地よくおなかも空いたので、ホテルに戻って「OMO Food & Drink Station」で朝食。筆者は福寿家さんの伊奈利ロールとクラージュさんの浅草あんぱんをチョイス(パプリカなどを使った色鮮やかな伊奈利ロールは味はもちろん、目にも美味しい)。無料の季節の紅茶をいただきつつ、今回の滞在は終了。
OMO3浅草は、一泊の滞在でも、昼、夜、朝でそれぞれ表情の異なる浅草の姿と、歴史、グルメ、文化、そして浅草の街に息づく地域の活気と絆を堪能できる、まさに「テンションあがる『街ナカ』ホテル」。ホテルに滞在するだけでその街の“知らないこと”に触れられるのはOMOだからこそ。都内からふらりと滞在に行っても学びと楽しみに満ち溢れた体験ができる「OMO3浅草」を、ぜひ一度体感して欲しい。