公益財団法人・アパ日本再興財団は、12 月8 日(月)、東京・明治記念館にて、『第八回 アパ日本再興大賞』『第十八回「真の近現代史観」懸賞論文』の表彰式を開催。麗澤大学特別教授で元空将の織田邦夫氏ほか計4名の受賞者が登壇し、自身の作品に込めた思いを語った。

東京・明治記念館にて開催された表彰式
同財団では、毎年『アパ日本再興大賞』『「真の近現代史観」懸賞論文』の表彰をおこなっている。昨年までに続き今年も、審査委員による厳正な審査が行われ、『アパ日本再興大賞』優秀賞は、阿羅健一氏の『決定版 南京事件はなかった 目覚めよ外務省!』と、茂木誠氏と宇山卓栄氏による『日本人が知らない!「文明の衝突」が生み出す世界史 人類 5000 年の歴史から国際情勢の深層を読み解く』の二作品に。『「真の近現代史観」懸賞論文』では、織田邦男氏の『日本再生のヒントは自衛隊教育にあり』が最優秀藤誠志賞に決定した。

審査委員長を務める東京大学名誉教授・小堀桂一郎氏
表彰式では、まず、審査委員長の東京大学名誉教授・小堀桂一郎氏をはじめとする各審査委員による挨拶が行われた。審査委員たちは今回の受賞作品に対し感銘を受けた旨を語るとともに、日本という国に対して感じている自らの心情を吐露し、皆で一丸となって国を良くしていきたいという熱い思いを伝えた。

『第八回 アパ日本再興大賞』優秀賞を受賞した、南京事件研究家の阿羅健一氏
次に、『アパ日本再興大賞』優秀賞の受賞者たちが、それぞれコメント。『決定版 南京事件はなかった 目覚めよ外務省!』で優秀賞を受賞した阿羅氏は、南京事件に関することが多くの教科書に載せられていた時代に「南京事件はなかった」と発言していたのが公益財団法人アパ日本再興財団の代表理事・元谷外志雄氏であったと振り返り、同財団の主催する『アパ日本再興大賞』での受賞に関して「これほどの名誉はありません」と感謝の意を述べた。
その上で、阿羅氏は、「南京事件は、事実ではありません」と改めて力説。今回の受賞を機に、「皆様とともに、南京事件の払拭・払底に向けて邁進したいと思います」と意気込みを語った。

『第八回 アパ日本再興大賞』優秀賞を受賞した、作家・予備校世界史講師の茂木誠と、著作家の宇山卓栄氏
続いて、『日本人が知らない!「文明の衝突」が生み出す世界史 人類 5000年の歴史から国際情勢の深層を読み解く』の著者である茂木誠氏と宇山卓栄氏が、それぞれの思いを述べた。
茂木氏は、昨今の日本が抱える様々な問題の中で、特に移民問題について危惧していると語った。さらに、著書のタイトルにもある「文明の衝突」に触れ、「日本文明と中国文明は全く違う」と強調した。
宇山氏は、本著書について、「文明の脆弱さとはどういうものなのか」を掘り下げていると説明。その上で、「日本の素晴らしい文明を、どのようにしてこれからの世代へ受け継いでいくのか」が示されていると話した。

『第十八回「真の近現代史観」懸賞論文 最優秀藤誠志賞』を受賞した、麗澤大学特別教授で元空将の織田邦男氏
最後に、『日本再生のヒントは自衛隊教育にあり』で『第十八回「真の近現代史観」懸賞論文 最優秀藤誠志賞』を受賞した織田氏が登壇。“公の復活”をキーワードとした、受賞記念特別講演をおこなった。
大学教授をしている織田氏は、「将来やりたいことがない若者が多くて愕然とした」として普段の講義の中で起こったエピソードを明かし、現状のまま日本が続いていくことを危惧。やりたいことが見つからない原因は、「“社会のため”“国のため”という思想と“個人の幸せ”が繋がらないこと」であると織田氏は分析し、「素晴らしい日本を維持するためには、若者に頑張ってもらわなければならない」と鼓舞した。

「Service Before Self」の精神が大切だと語る織田氏
さらに織田氏は、自身が自衛隊にいた頃、“社会のため”“国のため”を思って行動することに関して「幸せを感じた」と回想。歴史家・キケロの言葉「あらゆる人間愛の中でも、最も重要で最も大きな喜びを与えてくれるのは祖国に対する愛である」を引用し、自分のことよりも社会や国のために率先して動く「Service Before Self」の精神を、日本の教育にも取り入れるべきだと指摘した。

織田氏の受賞記念特別講演に聞き入る会場の様子
『アパ日本再興大賞』『「真の近現代史観」懸賞論文』の表彰を通じて埋もれた歴史の真実を明らかにし、我が国が進むべき指針を示してきたアパ日本再興財団。今後も“誇れる国・日本”の再興を目指し、言論活動に力を入れていく構えだ。





