冠婚葬祭を通じて、あしたをもっといい日に!
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日本に古くから伝わる「人の一生」にまつわる風習「冠婚葬祭」は、誰もが一度は通る、無くてはならない「人生の道標」のようなものです。「明日はもっといい日になる」(「上柳昌彦 あさぼらけ」内、毎週水曜日・午前4時40分ごろ放送)では、全国の聴取者の方からのおたよりをご紹介しながら冠婚葬祭の大切さをお伝えしています。
1月28日の放送(最終回)では、全日本冠婚葬祭互助協会の渡邊正典(わたなべ・まさのり)会長をゲストに迎えて、今月12日・成人の日にニッポン放送・イマジンスタジオで行われた公開収録の模様をお届けしました。今回は、番組リスナーの方からの「ネットにおける地域の冠婚葬祭情報」「互助会のプラン変更」に関する質問に、渡邊会長にお答えいただきました。
スマホから地域の冠婚葬祭情報を!“全互協”全体のアプリも開発中!!

「明日はもっといい日になる」公開収録風景
(ラジオネーム・ターさま)
冠婚葬祭関係の互助会や葬儀社をまとめている、地域ごとの組織は存在するのでしょうか?行事が発生してから調べるのではなく、通常時から(アポイントを取ることが出来る)地元の組織や、(そういったものがワンストップで出来る)アプリの開発などは行われているのでしょうか?
渡邊:冠婚葬祭、分からないことがいっぱいあると思います。どういった服を着て行けばいいのか、神式、仏式、それぞれの香典の書き方など、地域によって風習が違います。私が生まれた山梨県富士吉田市(郡内地方)では、香典袋を持っていくと「邪魔だ」と言って嫌がられます。ですので、葬儀には両替所が設けるケースもあって、5000円を香典として渡したい場合、1万円札を出して、5000円札2枚に両替してもらい、うち5000円をお渡しするといったこともあるんです。風習は地域によって異なりますので、各地域の互助会にご確認下さい。また、全国冠婚葬祭互助協会には、冠婚葬祭文化振興財団という団体があります。ここでは冠婚葬祭の文化・伝統の継承を目的に、冠婚葬祭情報サイト「sikisaisai(しきさいさい)」を設けています。ご覧いただければ、冠婚葬祭のマナーや服装といった情報だけでなく、年中行事などの情報もご紹介しています。
冠婚葬祭情報サイト「sikisaisai」
https://sikisaisai.jp/
―アプリについてはいかがでしょうか?
渡邊:全国冠婚葬祭互助協会(全互協)には204社が加盟しておりますが、一部の加盟社では、アプリの開発をしております。それぞれの会社で会員特典を設けたり、冠婚葬祭に関するイベントのお知らせなどもしています。全互協としても、(それぞれの会社にアクセスできる)全体アプリを開発することで、もっと人と人を繋いでいきたいと考えております。いまのところ、令和8(2026)年の9月にリリースする予定です。
時代に合わせて変わる葬儀、まずは互助会にご相談を!

公開収録会場でメールを読む上柳アナウンサー
(ラジオネーム・あじさい)
現在、冠婚葬祭の互助会に入っています。掛け金は全額支払い済みです。(契約したプランには)家族葬には必要のないオプションが入っているような気がして、この辺りが不安です。この場合、解約などはしないほうがいいのでしょうか?オプションなどは変えることが出来るのでしょうか?
渡邊:家族葬で終わりたいという方が、いまは大変多くいらっしゃいます。ただ、契約をしたときは、料理や返礼品が付いているなどパッケージ化されていたかと思います。でも、10年前、20年前と今の葬儀のあり方は、全く変わっています。この時代の変化に合わせて、各互助会では、いまの時代に合ったプランをご用意していますので、基本的に解約しなくてもプラン変更が出来るようになっています。まずはお入りになっている互助会に問い合わせていただくのがベストだと思います。
冠婚葬祭の伝統を守ることが、明日への活力に!

全日本冠婚葬祭互助協会・渡邊正典会長
―決められたプランを必ずやらなければならないということではなくて、各互助会では、相談にのって下さるということですね。令和7(2025)年11月からお送りしてきた「明日はもっといい日になる」ですが、今回が最終回となりました。おしまいに渡邊会長からリスナーの皆さんへメッセージをお願いします。
渡邊:今、人と人とのつながりが少しずつ薄くなってしまってきていると感じます。しかし、私たちは、人との出会いや支え合いのなかで喜びがあって、それが明日への元気につながっていくものではないかと考えています。冠婚葬祭は、祝いの場であり、感謝を伝える大切な場です。全国冠婚葬祭互助協会では、これからも冠婚葬祭を通じて、人と人とのご縁を深め、(文化や伝統を)大切にしていくお手伝いをしてまいります。冠婚葬祭に関する疑問・不安がありましたら、お気軽にお近くの冠婚葬祭互助会にお問い合わせいただけたらと思います。私たちは消費者に寄り添う冠婚葬祭互助会を目指しています。毎年3月15日の「冠婚葬祭互助会の日」には、各互助会でいろいろなイベントを予定しています。よろしければ、お近くの互助会で開催されるイベントにご参加いただけたら、冠婚葬祭に関する不安が取り除けるのではないかと思います。
上柳:互助会の掛け金は、お葬式だけでなく結婚式やお子さん・お孫さんの七五三など、様々な冠婚葬祭の行事にも対応しているということが、私も新たに知ることが出来ました。ニッポン放送・イマジンスタジオにお越しいただいたリスナーの皆さん、ありがとうございました。
(明日はもっといい日になる公開収録・おわり)

公開収録に続いて行われたトークショーの風景から
身内の葬儀で喪主・施主を務められ、地域の互助会にお世話になった方も少なくないと思います。葬儀の見積もりから遺体の搬送、通夜・告別式の段取り、当日の進行、挨拶の台本、焼香の仕方、香典返しに四十九日法要、さらに相続相談まで、互助会の方が寄り添って伴走して下さることで、本当に心強く感じるものです。何かとバタバタするなか、頼るべきは、やはりプロの方ですね。
ラジオ番組では、事故や事件、災害などで、命を落とされた方の情報をお伝えすることがあります。1人の方が亡くなると、いったい何人の方が悲しむのでしょうか。ある先輩の方は、「どんな方でも人が1人亡くなると、少なくとも大体100人の方が悲しむ」ということを、頭の片隅に置いて情報を扱うようにと教えて下さいました。最近は葬儀の簡素化が伝えられていますが、人生の終わりに際して、どんな形で、どんな人に感謝を伝え、見送ってもらうのか。行き過ぎた簡素化で見送ることが出来ずに、かえって生前お世話になっていた方をより悲しませてしまうこともあります。小さい頃、七五三で千歳飴片手にお宮参りをしたこと、ふるさとの祭りに参加したこと、成人式に着せてもらった振袖や袴のこと、大切な人が出来て家族や仲間に祝ってもらった結婚式。「人生の節目」は、誰もが誰かにお世話になって通ってきました。そんな節目を、一つ一つ大事に生きていくことが、誰にも必ずやってくる最期の日を、「いい日」にしてくれるのかもしれません。





