ちくわや、かまぼこで知られる株式会社紀文食品の村田真由香さん、安達祐里佳さんが、上柳昌彦アナウンサーがパーソナリティを務める、ラジオ番組「上柳昌彦 あさぼらけ」内コーナー『食は生きる力 今朝も元気にいただきます』(ニッポン放送 毎週月・金曜 朝5時25分頃)にゲスト出演。練り物の栄養価やレシピに加え、お弁当のおかずに適している点、海外で高い人気を集めている現状などについて紹介した。

練り物は高たんぱくでヘルシー!
上柳:練り物は栄養価的にもすごく良いそうですね。
村田さん:練り製品は魚肉のすり身からできているので、魚肉のたんぱく質を摂取することができます。
上柳:たんぱく質にも色々な種類がありますが、魚の良質なたんぱく質をとれるわけですよね。
村田さん:魚をそのまま食べようとすると、調理の手間がかかったり、骨を取る必要があったりしますが、練り製品であれば手軽に魚の栄養を摂取できます。
「日本食品標準成分表」によると、蒸しかまぼこは100グラムあたりたんぱく質が12.0グラム、焼きちくわは13.2グラム含まれています。
上柳:そんなにたんぱく質を取れるんですね。もうすぐ70歳になりますが、私ぐらいの年になってくると、「たんぱく質を毎日しっかり取った方がいいですよ」と言われます。ただ、若い頃のように肉をたくさん食べたいとは思わないわけです。かといって、魚料理は調理の手間もあり『妻に負担をかけてしまうのでは……』と感じてしまいます。そんな中で、無理なくたんぱく質を取りたいとき、練り物を選ぶのも良いかもしれませんね。
ほかにも気になるのが、やはり脂質、油分ですよね。このあたりは気にされている方も多いと思うのですが、実際はいかがでしょうか?
村田さん:かまぼこは100グラムあたりの脂質がわずか0.9グラムしかありません。ちくわに至っては0.4グラムです。肉を食べると脂質が気になるという方も多いと思いますが、練り製品であれば、その点をそれほど心配せずに食べられるのが大きな魅力ですね。
練り物はお弁当作りの救世主
上柳:この番組の時間帯は、お弁当を作りながらラジオを聞いているお母さん、お父さんも多いんですよね。毎朝お弁当作りに奮闘している方がたくさんいらっしゃいます。そこで、練り製品を使ったお弁当について教えていただきたいと思います。
安達さん:練り製品は、実はお昼のお弁当にとても向いている食材なんです。その理由は、大きく分けて3つあります。
まず1つ目は、練り物は加熱済みの食品が多いので、そのまま食べられるという点です。忙しい朝でも手軽に使えるのは大きなメリットです。
2つ目は、ちくわやはんぺんなどの練り製品は、冷めても硬くなりにくいことです。
上柳:お弁当はどうしても冷めた状態で食べるものですから、その状態でもおいしく食べられる練り物が入っているのはうれしいですよね。しかも、子どもたちに大切なたんぱく質が取れる。とても優秀な食材だと思います。
安達さん:そして3つ目は、汎用性が高く、アレンジがしやすい点です。さまざまな調味料や食材と相性がよいので、和食・洋食・中華と、どんなジャンルの料理にも使うことができます。ですから、お弁当作りにぴったりの食材なんです。
かまぼこは「初日の出」の形
上柳:練り物といえば、おせち料理にはかまぼこや伊達巻が必ず入っていますよね。やはり、そこには由来や意味があるのでしょうか。
村田さん:そうですね。かまぼこや伊達巻に限らず、おせちに入る料理は一品一品にきちんとした由来や意味があります。例えば、かまぼこは半月形をしていて、「日の出」を象徴しているといわれています。そして、赤いかまぼこは「めでたさ」「喜び」。白いかまぼこは「新鮮さ」を表しているので、紅白のかまぼこを入れると良いとされています。
上柳:あれは日の出の形なんですね。
村田さん:そう言われると、急にめでたい気がしますよね。
上柳:伊達巻はどんな意味があるのですか?
村田さん:昔は、大事な文書や書物を巻き物にして保管していました。伊達巻は、巻き物に似た形状であることから、「学業成就」の願いが込められています。また、グルグルとのの字を描いているので、「永遠」という意味もあります。
上柳:盛り付けのときも、ちゃんとのの字になるように置くそうですね。
村田さん:はい、そうです。
かまぼこは「ごま油」「オリーブオイル」にも合う
上柳:『紀文がかなえる ちくわ・はんぺん・かまぼこの楽しい世界』(主婦の友社)を興味深く読ませていただいたのですが、レシピの豊富さに驚きました。
安達さん:皆さんどうしても「かまぼこは和の食材」というイメージがあると思うんですが、淡い味わいなので、ごま油やオリーブオイルなどいろんな調味料との相性がよく、非常にアレンジしやすい練り物なんです。

安達さん:例えば、ごま油を使ったレシピに「かまぼことネギのダブルごまあえ」があります。かまぼこをスライスして、薄切りにした長ねぎとごま油を入れて混ぜ、最後にいくらをのせていりごまを散らすだけで、お正月にもおもてなしにもピッタリの一品になります。
上柳:かまぼことネギだけで、こんなに素敵な一品が作れるのですね。

安達さん:オリーブオイルを使ったレシピでは「かまぼことタコのカルパッチョ風」があります。カルパッチョというと魚を使うイメージがあると思いますが、かまぼこも魚からできていますので、オリーブオイルが合うんです。
スライスしたかまぼこと、ゆでたこを交互に重ねて並べ、みじん切りにしたにんにく、オリーブオイル、レモン汁、しょうゆを混ぜ合わせたソースをかけていただくだけで、カルパッチョが作れます。
上柳:“かまぼこ=しょうゆ”というイメージしかなかったのですが、ごま油とかオリーブオイルにも合うのですね、
安達さん:かまぼこがいっぱいあるな、余ってしまったなというときにぜひ試してみてください。

海外で「カニカマ」が大人気
上柳:今、練り物は海外でものすごく人気みたいですね。
村田さん:そうなんです。
上柳:海外ではなんと言われているんですか?
村田さん:ヨーロッパでは「SURIMI」と言われて親しまれています。ヨーロッパの南仏、スペインみたいな美食街道とかでよく食べられていて、特に「カニカマ」がとても人気なんです。
上柳:ええっ! そうなんですか?
村田さん:実はカニカマは、日本よりもリトアニアの方が製造量も多く、海外でかなりメジャーになっていて、下手したら日本より食べられています。
上柳:紀文食品さんのホームページで見ましたが、ドイツ人の方には「SURIMIは冷えてもおいしい」と人気があるみたいですね。
村田さん:海外の皆さん、いいところに気づくのが上手なんですよね。
上柳:先ほども練り物のレシピをいろいろと教えていただきましたが、しょうゆだけじゃなく、いろいろアレンジできる面白い食品なんですね。
海外のメーカーの中には、シラスウナギ(ウナギの稚魚)を使ったSURIMIを製造しているところもあるそうです。「すり身」はすでに国際語となっており、海外でもSURIMIとして広く認知され、使われるようになっていますね。
――練り物というと、おでんやおせちのイメージが強く、普段の食事にはあまり使わないという人も多いかもしれない。しかし、そのまま使えて、冷めてもおいしく、たんぱく質もしっかり取れるなど、大変実用的な食材だ。海外でも評価が高まっているように、和・洋・中どんな料理にもなじむので、日常の食事に取り入れてみてはいかがだろうか。

紀文食品さんと上柳昌彦アナウンサーの詳しいトーク内容は、「食は生きる力今朝も元気にいただきます」特設コーナーHP(https://www.1242.com/genki/index.html)から、いつでも聞くことが可能だ。
番組情報
「上柳昌彦 あさぼらけ」内で放送中。“食”の重要性を再認識し、「食でつくる健康」を追求し、食が持つ意味を考え、人生を楽しむためのより良い「食べもの」や「食事」の在り方を毎月それらに関わるエキスパートの方をお招きしお話をお伺い致します。
食の研究会HP:https://food.fordays.jp/





