柔道女子・松本薫選手(28歳)スポーツ人間模様
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リオデジャネイロ五輪、日本は着々と代表選手を決めておりまして、昨日は柔道男女6階級の代表が決定しました。
12人中、8人が五輪初出場。
その中で今回は負けてしまったのですが、今までの実績で女子57キロ級松本薫選手も選ばれました。
今大会、女子57キロ級の松本は、優勝が当然という大本命でした。
しかし、勝負は何が起こるかわからない。
準決勝で石川慈と対戦。
序盤から気合十分で攻めまくったものの、無念の一本負けを喫しました。
昨日、スポーツニュースを見ていたら、中盤で「待て、という声が聞こえた」ので力を抜いてしまったと松本は言っていてそのまま負けてしまった。
では、実際どうだったかというと、試合後審判団がVTRで確認したところ「待て!」の発声源が、観客席から響いたということだった。
つまり、審判は「待て!」とは言ってない。
要は松本の勘違い。
相当、落ち込んだ様子でしたが、何はともあれ、代表へ選出され、「オリンピックへ向けてバカになってやるしかない」と語っています。
昨年の8月、4大会ぶりに世界選手権で優勝。
他の競技なら、五輪代表の内定がもらえるところですが、柔道はそう簡単にはいかない。
国際連盟はポイント制でランキングを与える。
五輪は、男子22位、女子が14位以内へ入らなければ出場資格がない。
だから、各大会ポイントを獲るために頑張らなければならない。
松本は、ロンドン五輪で金メダルを獲得。
アッという間に全国区の知名度を得ました。
そして、2009年の世界選手権では右手を骨折しながら、準決勝、3位決定戦を戦い抜いたということで、彼女の闘志と表情は戦う人の見本のように言われている。
でも実は、偏食で、白米が苦手。
朝食から、から揚げ、ポテトチップスに炭酸飲料が定番だったそう。
骨折などの故障が多く、食から改善するために、料理人の父・賢二さんが懸命にサポート。
手作り料理を定期的に送り、娘に食べさせるという愛情を注いだ。
母・恵美子さんは、松本に不自由のない生活を、とパートを2つ掛け持ちしています。
早朝3時に起床して、仕事に出ることを知っている。
賢二さんは「お母さんは、負けた姿を見るのが一番悔しいとこぼしていた。お願いだから、とにかく、勝て」と、今でも激励を繰り返しているそうです。
ロンドンでは、試合前から形相がものすごい。
野獣というニックネームがついた経緯がある。
「私、美人ではないから、姫とはいえないけど、もののけ姫と呼んでほしい」と言っているとのこと。
この間のエイプリルフールには「朝起きたら、羽が生えていてビックリ」と吹聴したそうですが、周囲の反応がいまひとつ。
結構面白いんじゃないですか。
これからも活躍、期待されますね!
(原文)青木政司