けさのやじうま好奇心は、何でも賭け事の対象にしてしまう、イギリス生まれの賭け屋「ブックメーカー」について。
日本時間のきょう(予定では6月24日の午後)、EU離脱を巡るイギリスの国民投票の結果が発表されます。
イギリスはEUに残るのか?それとも離脱するのか?
こんな政治ネタまで賭け事にしてしまうのがブックメーカー。
ちなみに、イギリスのブックメーカーは、どのように予想しているのか?
最大手「ウィリアム・ヒル」のHPによりますと、EU残留と予想しているのが1.14倍。
EU離脱は5倍となっています。(日本時間24日7時30分時点)
このEU離脱を巡るイギリスの国民投票は、他のブックメーカーでも物凄い盛り上がりを見せています。
フランス通信社「AFP」によりますと、イギリスのオンライン専業のブックメーカーの「ベットフェア」の払戻金総額は最高記録を更新。
これまでの最高額はオバマ大統領が再選を決めた時の47億5千万円でしたが、今回のイギリスの国民投票は、その1.5倍。
日本円にして、およそ71億2,000万円近くに達しているそうです。
イギリス人はブックメーカーが大好きで、予想の対象は、サッカーやテニスといったスポーツからアカデミー賞や、政治まで様々。
何と日本のプロ野球まで対象になっています。
競馬は全員が申し込んだ後に、オッズ(掛け率)が確定するので、自分が申し込んだ時よりもオッズが上がったり、下がったりする事がありますが、ブックメーカーの場合、客が申し込んだ時のオッズがそのまま配当されます。
では、ブックメーカーは、いつからあるのか?
1700年代の終わりにイギリスで誕生して、1960年代からはイギリス政府が公認する形で、民営のブックメーカーが続々と生まれました。
インターネットが普及した1990年代からはオンライン化が進み、最近は日本語対応のブックメーカーのサイトが次々登場しています。
ブックメーカーの最大手はイギリスの「ウィリアム・ヒル」。
1934年創設の古参。
世界9カ国に1万7千人以上の従業員を抱えているそうです。
イギリスの至る所に、ブックメーカーを楽しむ路面店「ベッティングショップ」が建ち並んでいるそうで、お店の中に入ると、スポーツなどに関する様々な賭けが出来るそうです。
信用も高く、ロンドン証券取引所に上場。
日本の公営ギャンブルと違って、ブックメーカーは民営で、株式上場もしているので、健全な企業しか残る事が出来ないようです。
驚くべき事に、ブックメーカーのウィリアム・ヒルは、テニスの四大大会の1つ、全豪オープンのスポンサーでもあるんです。
全豪オープンを良—く観ると、スタンドに英語で「ウィリアム・ヒル」という広告まで出ています。
スポンサーであるのと同時に、堂々と、ブックメーカーでも全豪オープンを賭けの対象にしているんです。
ちなみに、今年1月の全豪オープン。
優勝したジョコビッチのオッズは1.67倍。
そのジョコビッチに準々決勝で敗れた錦織圭選手は6番人気で41倍でした。順当な予想ですよね。
一方、今月15日にイギリスで行われた競馬のG1レースでは、日本の競走馬エイシンヒカリがウィリアム・ヒルの予想では本命でしたが、結果は最下位と惨敗。
賭けのプロ、ブックメーカーでも大きく外す事もあります。
さて、イギリスの国民投票は、ブックメーカーの予想が当たるんでしょうか。
6月24日(金) 高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より