他人の脳の中、覗いてみたいですか?『秘密 THE TOP SECRET』 しゃベルシネマ【第47回】

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さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

いよいよリオデジャネイロオリンピックが開幕。
各競技のメダルの行方が気になるところですね。
映画館でも、今夏のお盆興行が今週末からスタート。
金メダル級の話題作が続々公開となります。
そこで今回の「しゃベルシネマ」では、『秘密 THE TOP SECRET』を掘り起こします。

映像化不可能と言われた原作コミック、ついに実写映画化!

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死者の記憶を映像化し、犯罪捜査を行う科学警察 研究所法医第九研究室、通称「第九」。
室長・薪剛の指揮のもと、迷宮入りしたさまざまな難事件が捜査する精鋭部隊だ。

「第九」が脳内捜査を進めると、事件を根底から覆す【驚愕の真犯人】が現れる。
この日も新人捜査官の青木らが、家族惨殺事件で死刑となった男の記憶を映像化した。

しかし男の脳内映像として映し出されたのは、事件以来行方不明となっていた男の娘・絹子が家族に刃物を振り上げる姿だった。
絹子の謎は、やがて「第九」を苦しめた凶悪事件「貝塚事件」へとつながり、薪の親友・鈴木の死の真相へとつながっていく。

親友・鈴木はなぜ死んだのか。
鈴木は一体、何を見たのか。
薪は、親友・鈴木の脳内捜査へ乗り出す…。

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清水玲子の人気コミックを実写化したサスペンスミステリー。
監督は、映画『るろうに剣心』シリーズで日本のアクション映画界に新たな風を吹き込んだ大友啓史監督。
再びコミック原作で、まだ誰も見たことのないエンターテイメント作品の境地に挑んでいます。

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主人公は、『脳男』『予告犯』『グラスホッパー』と、立て続けに注目映画の主演を務める、いまもっとも勢いのある生田斗真。
原作コミックの薪剛。中性的な美貌と天才的頭脳の持ち主。
生田版“薪剛”はさらにスタイリッシュさがプラスされた印象です。

一方、正義感あふれる新米捜査官青木を演じるのは、人気と実力を兼ね備えた俳優に成長した岡田将生。
薪の親友・鈴木を演じるのは、松坂桃李。
さらに、栗山千明、リリー・フランキー、椎名桔平、大倉孝二、木南晴夏、大森南朋などなど、豪華な面々が大友組に集結。

中でも注目なのが、史上最凶の殺人犯貝沼を演じる吉川晃司。
得体の知れない不気味な存在感は本作の中でも異彩を放っています。

まだ誰も観たことがない『秘密』とは…。

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…と、ここまで読んでみて、読者の皆さんの頭の中にはクエスチョンマークがズラリと並んでいるのではないでしょうか。

MRI捜査ってなに?
死者の記憶を映像化ってどうするの?
そもそも脳内捜査ってなに???

専門用語が飛び交い、一見難しい映画なのでは…と捉えがちですが、むしろ映像で見た方が「あ、こういうコトなのね」とスンナリ入っていけるのが本作の特徴。
知性と理性に訴えると同時に、感性を揺り動かす映画なんですよね。

ひとは誰でも“秘密”を抱えているもの。
誰かの脳を開いて、その人の記憶を覗いてみる。
そんな驚愕の疑似体験が出来るのが、映画『秘密 THE TOP SECRET』なのです。

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2016年8月6日から丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
監督:大友啓司
出演:生田斗真、岡田将生、吉川晃司、松坂桃李、栗山千明、織田梨沙、リリー・フランキー、椎名桔平、大森南朋、大倉孝二、木南晴夏、平山祐介 ほか
©2016「秘密 THE TOP SECRET」製作委員会
公式サイト http://himitsu-movie.jp/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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