さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。
最近の時代劇は、王道をいく大河ドラマから漫画原作のものまで多種多様。
そこで今回の「しゃベルシネマ」では、前作よりもピンチも笑いもパワーアップした時代劇コメディ『超高速!参勤交代 リターンズ』を掘り起こします。
弱小貧乏藩の面々が、再び知恵と工夫で無理難題に挑む!
幕府から突然の参勤交代を命じられた弱小貧乏藩の珍道中を描いた大ヒット映画「超高速!参勤交代」の続編。
そう、「参勤交代」と言うからには、江戸へ出向く「参勤」と故郷に戻る「交代」まで終えて、初めて完結するんです。
今作は、その帰途に巻き起こる騒動のお話。
参勤を終え江戸から湯長谷藩への帰路につく、藩主の内藤政醇たちご一行。
旅の途中で政醇と咲の祝言の宴を挙げている最中、湯長谷で一揆が起きたとの一報が政醇らのもとに。参勤のときに政醇たちに敗れた老中・松平信祝が、さらに大きな権力と最強の刺客を使って逆襲に出たのだった。
一揆を収めるためには、2日以内に藩に戻らねばならない。そして「交代」であるからには、やっぱり大名行列も必要。
行き以上の速さで宿役人の目をくらましながらなんとか湯長谷にたどり着いたが、すでに湯長谷藩は幕府軍に乗っ取られていた…。
笑って泣けてアツクなる、歴史エンタテインメントの続編。
主演の佐々木蔵之介はもちろん、深田恭子、伊原剛志、寺脇康文、上地雄輔、知念侑李(Hey! Say! JUMP) 、西村雅彦ら前作主要キャストが続投。
古田新太、渡辺裕之、中尾明慶、宍戸開ら多彩な 面々が新たに参戦し、さらに高速!そして、さらなるピンチをどう乗り越える???
政醇たち一行が過酷な状況に置かれれば置かれるほど、物語としての面白みが増していく本作。
「そんな方法、アリなんですか?!」というような奇策を次から次へと実行し、困難を乗り越えていくサマは実に痛快です。
そして城を失ってもなお、藩のため民のために立ち上がる勇士7人の姿は、さながら『七人の侍』を彷彿させるようなカッコ良さ!
…と、思わせておきながらもやっぱりキマらない…。
そんなチャーミングさこそ、湯長谷藩士たちの魅力でもあります。
ところで気になるのが、彼らの今後。
「参勤」して「交代」しちゃったら、これで完結?
お殿様と姫のその後の結婚生活も覗いてみたいし、家臣たちの暮らしぶりにもハチャメチャなドラマがありそうだし…。
観終わったすぐそばから続編を期待してしまう、個性あふれる湯長谷藩一行の“帰り道”をご堪能あれ。
超高速!参勤交代 リターンズ
2016年9月10日から全国ロードショー
監督:本木克英
脚本:土橋章宏
出演:佐々木蔵之介、深田恭子、伊原剛志、寺脇康文、上地雄輔、知念侑李(Hey! Say! JUMP)、柄本時生、六角精児、陣内孝則(特別出演)、西村雅彦 ほか
©2016「超高速!参勤交代 リターンズ」製作委員会
公式サイト:http://www.cho-sankin.jp/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/