9月15日は中秋の名月。
満月は1年に12回(13回の年も)ありますが、その中でも一番の月と言われる中秋の名月は、旧暦の8/15。
旧暦の頃は1~3月が春。4~6月が夏。そして7~9月が秋でした。8月は秋の真ん中に当たるので中秋です。
月々に 月見る月は多けれど 月見る月は この月の月 (よみ人しらず)
お月見の習慣は平安時代に中国から伝わったと言われていますが、もっと前の縄文時代からすでに月を愛でていたという話も伝わっています。空も澄み渡る秋はお月見にピッタリの季節ですね。
とは言え9月は雨も多いので、毎年気になるのがお天気…
ならば!お天気も関係ない昼間、一足先に中秋の名月を楽しみませんか?
今、お台場の日本科学未来館では「中秋の名月 未来館でお月見!2016」が開催されています。
2001年の開館から毎年開かれているこの企画、今年のテーマは「月と地球と私たちのつながり」。
夜空を見上げればいつもそこにある月は昔から人々に親しまれてきましたが、実は、私たちヒト以外の生き物にもつながりの深い存在なのです。
このイベントでは、月と生命にまつわる様々なつながりについて、生態学、惑星科学、天文学、文化人類学など幅広い視点から紹介しています。
日本科学未来館のお月見は、もちろんシンボルの球体展示Geo-Cosmos。
うわ~!大きいっ!!間近で見る直径約6mのまん丸お月さまに圧倒されます。
このお月さまはゆっくり回っているので、私たちがいつも見ている面だけではなく、地球から見えない裏側まで見ることができます。沢山のクレーターでボコボコです。
普段は地球の映像が写し出されていますが、イベントの期間は毎時50分から5分間、お月見が楽しめます。
特に11:50・14:50・16:50からは、科学コミュニケーターのナレーションも流れるので、月への想いが一段と深まるのではないでしょうか?
そしてこれもおすすめです!毎日13:30~13:45まで開かれるサイエンス・ミニトーク「月を観る鳥、潮を読む虫」。
月の満ち欠けによって飛行パターンを変える鳥や、潮の満ち引きのリズムを体内に刻む虫など、地球に住む生命と月の不思議なつながりについて、科学コミュニケーターが最新の研究成果とともに紹介してくれます。誰に教えられたのでもなく、月齢に合わせて行動を変える生き物たち…人間も同じ生き物です。身体のリズムや心のあり方にも影響があるという説もありますよね。本当に不思議。
また、Geo-Cosmosの前にはパネルも展示されています。
月は約45億年前に生まれて以来、地球環境とそこに住む私たち生命に様々な影響を与え続けています。生まれた直後の月がもたらした激しい地球環境と、それによって生まれた生命、そして現在の地球生命と月とのつながりをパネルで紹介しています。
5階のMiraikan Cafeでは、お月見にちなんだ可愛いメニューもお目見えしています。
温かいホクホクのさつまいものお月さまと冷たいバニラの白ウサギの相性が抜群の「月見っこ」。
あまりの可愛さに食べるのがもったいないといいながら、ペロッとすぐに平らげてしまう美味しさです。花より団子、月よりアイス…いえいえ、お月さまもアイスも両方楽しんで下さい。
日本科学未来館で月と生命のつながりから楽しむ新感覚のお月見…あなたもいかがですか?
「中秋の名月 未来館でお月見!2016」は、9/17(土)まで。
9/17は満月です。大空にバトンタッチ!どうか、晴れますように…
日本科学未来館
10:00~17:00
休館日 火曜日(祝日の場合は開館)年末年始
入館料 大人620円 18歳以下210円
お月見イベントは入館料のみ
レポート:ひろたみゆ紀