さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。
今回の「しゃベルシネマ」では、ニッポン放送パーソナリティとしてもおなじみの磯山さやかさんが出演している三重県桑名市発の青春ムービー『クハナ!』を掘り起こします。
明日に向かってスイング!涙と笑いのハートフルストーリー
三重県桑名市。
小学6年生の女の子、西田真珠が通う小学校は町の人口減少や少子化の影響で廃校が決定しており、その影響でパッとしない学校生活を送っていた。ある日、学校にプロのジャズプレイヤーだったという教師が赴任してくる。
それを機に、真珠たちはジャズのビッグバンドを結成し、バンドコンテストに出場することに。
さまざまな出来事を乗り越えながら練習を重ね、バンドは県大会を勝ち進み、東海大会への出場が決定。
しかし本番当日、真珠のアルトサックスが壊れてしまう…。
ドラマ&映画で人気の「アンフェア」シリーズの原作者と知られる脚本家・秦建日子が初監督を務める本作は、三重県桑名市を舞台に秦監督が書き下ろしたオリジナルストーリー。
ジャズに出会った子どもたちが、町を、そして大人たちを元気にしていく。
ほっこり温かな気持ちになれる青春映画です。
ダブル主演を務めるのは、NHK朝のテレビ小説「まれ」でヒロインの子供時代を演じ注目された松本来夢と、本作のオーディションでその演技力を見いだされた三重県津市出身の久志本眞子。
さらに加藤清史郎、風間トオル、多岐川裕美、須藤理彩、ウド鈴木、磯山さやか…と、実力派俳優から人気タレントまで多数出演。
総数2,000名もの応募の中からオーディションで選ばれた子役たちの本格的な演奏シーンは目を見張るものがありますよ。
わが町を舞台に映画を製作し、発信していく“ご当地映画”。
映画の舞台となる地元での上映だけでなく、他の都道府県でも積極的に公開を推し進めることにより、観光や地場産業の知名度向上に寄与し、地元の経済活性化を目指して製作されています。
本作『クハナ!』も「地方創生ムービー2.0」として、誰もが親しめる“映画”というコンテンツを媒介とすることで、新しいスタイルの地方創生ムーブメントを起こしたいという思いから企画されました。
今年5月、主要国首脳会議「伊勢志摩サミット」が開催され、ますます土地の魅力が注目されている三重県。
桑名市は私も番組ロケやプライベートで何度も訪れたことがありますが、美しい自然に歴史ある名跡が数多くあり、情緒あふれる素敵な町です。
日本国内には、まだまだ私たちが知らない素晴らしい土地がたくさんある。
それを教えてくれるのが、地方発信映画の醍醐味だと思います。
この秋、映画『クハナ!』に触れて、桑名へ映画のロケ地を巡る旅に出かけてみるのもいいですね。
クハナ!
2016年10月8日からシネ・リーブル池袋、ユナイテッドシネマ豊洲ほか全国ロードショー
監督・脚本:秦建日子
出演:松本来夢、久志本眞子(新人)、加藤清史郎、須藤理彩、磯山さやか、山村美智、宮本大誠、ウド鈴木、多岐川裕美、風間トオル ほか
©2016 KUHANA Film Partners All Rights Reserved.
公式サイト http://kuhana.jp/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/