目指せ“東京オリンピックのボランティア”!その前にできるボランティア体験とは?!  【ひでたけのやじうま好奇心】

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リオオリンピックが終わって「4年後はぜひ、私もボランティアとしてオリンピックに参加したい」という希望を抱いた方も多いようです。
ロンドンもリオもそうでしたが、オリンピックは今や、ボランティアなくして成功できないほどその重要性が増しています。そこで今朝は、オリンピックボランティアへの参加方法と、オリンピックまでに出来るボランティアについて、リポートしていきたいと思います。

外国人おもてなし語学ボランティア

外国人おもてなし語学ボランティア (HPより)

まずは、東京オリンピックのボランティアがどのくらい必要とされているのか?覚えておいてほしいのが『2種類のボランティアがある』ということです。
一つが、「会場や選手村でのボランティア=大会ボランティア」8万人。そしてもう一つが「駅など会場の外で、観光案内や交通案内をするボランティア=都市ボランティア」1万人。

8万人の「大会ボランティア」を募集・採用するのは東京オリンピック・パラリンピック組織委員会。いつから募集か聞いたところ、「2018年、2年後の夏ごろからになります」。
しかし、本気でやりたかったらそれまで手を拱いている訳にはいきません。

8万人の仕事の内訳ですが、
「会場内で観客や大会関係者の誘導、チケットチェック」や「警備サポート」、
「大会関係者へのパソコンや携帯電話の貸し出し」などのテクノロジーサービス、
「選手村を管理するハウスキーピング」など、会場や選手の熱気を直接感じられる仕事となっています。
今のところ、高校生は不可、1日8時間で10日間程度のボランティアで、募集後、面接を経て決定されます。

ではどういう人が望まれているのか?例えば、ですが・・・
「オリンピック競技に関する知識や観戦経験がある」
「日本語や、英語やその他の言語が話せる」
「コミュニケーション能力がある」
そして大切なのが「スポーツボランティア体験をはじめとするボランティア体験」。

そこで、東京マラソンの大会ボランティアに必要とされる条件「スポーツボランティア体験」をぜひ今からしてみてはどうでしょうか?
たとえば、東京マラソン財団は東京マラソン以外にも様々なスポーツイベントを行っていますので、まずは東京マラソンのホームページで「ボランティア登録」。すると、今月行われる「ハーフマラソン」や来月の「オトナのスポーツテスト」、そして来年の「東京マラソン」と、様々なスポーツボランティアに応募することが出来ます。

一般財団法人 東京マラソン財団

一般財団法人 東京マラソン財団 トップページ

ちなみに「東京マラソン」のボランティアの募集は来月行われますが、先着順で、募集開始から2日間で定員となって締め切るほどの人気ぶりです。「スポーツボランティア」は一度体験すると、選手と一緒に大会を作っている達成感がものすごくあって、病みつきになる!・・・んだそうです。

さて、東京オリンピックを支えるもう1種類のボランティア、「駅など会場の外で、観光案内や交通案内をするボランティア=都市ボランティア。こちらの募集は東京都が2018年の夏から行います。
そこでその準備を兼ねて、今すぐ出来る、外国人への観光ボランティアはないかと探しましたら、ありました!
“英語が話せない!”“外国人に対して自信がない”という人たちに対して、東京都が毎月無料で行っている「外国人おもてなし語学ボランティア育成講座」です。

去年から始まっていて、2019年までに3万5千人を育成する計画。
中学校程度なものの、困った外国人を助けるのに役に立つ英語の勉強が、2時間×4回。
外国人とのコミュニケーション方法論など、おもてなし方法をみっちり学ぶ3時間30分×1回。
これら5回を1か月で勉強しますが、何度も言っているように無料!
募集も1か月に1回あって、倍率は開催場所によって違いますが、2倍から14倍と、人気の講座となっています。

この英語のテキストを入手しましたが、実際に外国人の先生の意見を基にしたという甲斐あって、実に実践的です。

たとえば第1課。
ボランティア「Hi, I’m a volunteer. Can I help you?」
外国人   「No,thanks. I’m OK.」
ボランティア「OK. Have a good day」
~とせっかく声をかけたのに、外国人ににべもなく「助けはいりません」と断られる問答からスタート。少し笑えます。

そして、回が進むと・・・
「もう少しゆっくりと話してください」とか
「スペルを書いてください」 とか
「絵を描いてください」   とか
「どういう意味ですか?」  とか
相手の話が聞き取れなかったり理解できなかったことを、わかったふりをしないで、理解しようとする方法論を教えてもらいます。英語ができないと思い込んでいる日本人には、これが一番足りないと言います。

一言で言うと、「外国人の言いたいことを、自分のペースに合うように変えていく」手法を身に付けよう、ということなのです。なるほど。

外国人おもてなし語学ボランティア(語学講座)

外国人おもてなし語学ボランティア(語学講座)P21

外国人おもてなし語学ボランティア(語学講座)

外国人おもてなし語学ボランティア(語学講座)P60

こうしてみっちり勉強した後、卒業の際には、秘密兵器がもらえます。
「MAY I HELP YOU?」(お手伝いしましょうか?)のバッチと、手のひらサイズの虎の巻の小冊子です。講座が終了した暁には、バッチを付けて街に出かけ、外国人に声をかければいいのです。

もらった「虎の巻」の小冊子には、「写真」や「単語」がいっぱい。
たとえば、何かなくした様だと察した際には、この小冊子を取り出し、パスポートだのバッグだの、財布だの写真を見せて「どれをなくしたのか?」と尋ねればいいのです。

また「お腹がすいているらしい」と察した場合は、食べ物ページのとんかつ、カレーライス、うどんなどを見せて、「どれが食べたいのか?」聞いて、あとはスマホで店を調べてあげればいいのです。

外国人おもてなし語学ボランティアヘルプカード)

外国人おもてなし語学ボランティア(ヘルプカード)P14、15

「外国人おもてなし語学ボランティア」は、頭を使うだけでなく、英語が話せなくてもジェスチャーや絵など、使えるものは何でも使いなさい、という訓練で、いまのところ大変好評だということです。

ちなみに、講座が終わっても、みんなで駅に行って一緒に実践ということはありません。
“後は自分で困っている人を見つけて頑張りなさい!”という健全な終わり方。声をかけるのかどうか、自分にかかっています。

実際、リオオリンピックを視察に行った東京都庁職員に聞きましたら、一番びっくりしたのは、現地のボランティアがメガホンを持って「たのしんでるか~い?!」と、積極的に盛り上げていたことだそうです。

それはお国柄でなかなか真似できないとしても、“積極的に手助けする”ということだけはいまから出来そうです。

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10月11日(火) 高嶋ひでたけのあさラジ!三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より

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