自動車のナンバープレート。
いろんな数字が並んでいますが…
今、国土交通省が その一部にアルファベットを使えるようにしようと検討中です。
導入が検討されているのは「分類番号」のところ。
プレートの上の『横浜300』や『品川521』の下二桁にアルファベットを採用し、『横浜3AB』や『品川5BC』にしようということです。
現在、国土交通省では、「I」や「O」のような数字と間違えやすいアルファベットを除いて、10種類程度のアルファベットを取り入れる予定で検討を進めています。
どうして このようなアルファベットの導入が必要になったのか?
その大きな理由の1つに「希望ナンバー制度」があります。
希望ナンバー制度は、ナンバープレートに好きな番号を付けることができる制度。
多くの人が希望する人気の数字や組み合わせがあり、抽選対象となっているものもあるのですが、実は今、その人気のナンバーが一部地域で足りなくなっていて、希望しても選べない状態になっています。
そこで分類番号にアルファベットを導入することで、希望したナンバーを選べる人を増やそうと検討が進められているわけです。
ちなみに、人気になっている数字や番号、どんなものがあるかと調べると、まず、人気のある数字は「1」「7」「8」。
「1」は何と言ってもナンバーワン、一等賞。
「7」はラッキーセブン。
「8」は漢字にすると末広がりで縁起がいい。
組み合わせだと、「2525」で「ニコニコ」、「1122」で「いい夫婦」。
野球が好きな人は、選手の背番号やエースナンバーの「18」も人気。
またご当地ナンバーで「富士山」を使用している車は、標高の高さ「3776」。
ほかにも「2255=富士五湖」「223=富士山」も人気だそうです。
また「希望ナンバー」を仕事のコミュニケーションツールにしようという人もいて、
銀行員なら「1143=いい資産」。
本屋さんは「4946=よく読む」。
魚屋さんは「1343=いい刺身」なんてものもあるんだそうです。
分類番号にアルファベットが導入されれば、こうした人気の希望ナンバーを付けられる人が増えることになります。
そしてもうひとつ、自動車のナンバープレートで検討されていることがあります。それは「図柄入りのナンバープレート」。
すでに原付バイクでは採用になっていて、富士山の形のナンバープレートが採用されていたり、ゲゲゲの鬼太郎が描かれていたり、いろいろとありますが、それを自動車のナンバープレートでも導入しようということなんですね。
アメリカに行ったことのある人はわかると思いますが、アメリカでは州や地域によってナンバープレートのデザインが違っていて、駐車場で車を眺めているだけでも楽しいんですよね。
ヤシの木の図柄があったり、イルカの図柄があったりして、実に自由で賑やか。
これまで日本では、必要以外の図柄を入れると、肝心のナンバーが見えづらくなるなどの理由で、図柄入りのナンバープレートは禁止されていたのですが、欧米では広く浸透しているという現状や地域振興の一環という観点から、やっと重い腰をあげて導入されることが決まったというわけです。
まず、来年度に登場することになるのは、2019年開催の「ラグビーワールドカップ」と、2020年開催の「東京オリンピック・パラリンピック」にちなんだナンバープレートです。
まだデザインは決まっていませんが、ラグビーW杯はラグビーボールが描かれ、東京五輪は、富士山を背景に大会エンブレムが描かれる予定となっています。
ラグビーW杯や東京五輪への機運を高めようということですね。
そして、地域ごとの「図柄入りナンバープレート」の導入は2018年秋からが予定されています。
こちらもまだ決まったデザインはないのですが、それぞれの地域で自分たちの地域の名産品や観光地を描くことができるようになるので、地元所縁のキャラクターや観光名所が出てきて、賑やかになっていきそうです。
自動車のナンバープレートもいろいろと変わっていきます。
特に図柄入りプレートの導入は、国際社会に一歩近づいたという感じでしょうか。
数年後、どんな図柄が登場しているのか楽しみです。
9月8日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より