高嶋)きょうは、「サラリーマンのランチ事情」を街頭インタビューから探ってみようということなんですが、私の場合、あさ8時に番組が終わって、午前中に仕事が終わると、お昼にはもう飲んでいることもあるんですよね…。
増山)わたしは社内でおにぎりやサンドウィッチを食べることが多いんですが。皆さんの場合はいかがでしょうか。まずは30代・40代のサラリーマンを中心に、「ランチにどれくらいお金をかけているのか」、新橋で聴いてみました。
《街頭インタビュー》
「700円、800円くらいですかね」「1,000円までですね」
「カレーや定食が多いですね。定食だと魚。ときどき健康志向が顔を出すんで」
「600円くらい。コンビニのパンとか」「800円…揚げ物が多いですね」
高嶋)今回50人に話を聴いたんですが、ランチ代の平均金額は739円。ほとんどの人が「とにかく1,000円以内に抑える」という感じでした。おこづかいの範囲内ということでしょうか。
そしてさらにもう1つの傾向がありました。
増山)先ほど「健康志向」という言葉もありましたが、ランチのメニューを選ぶ基準も皆さんいろいろとあるようです。
《街頭インタビュー》
「糖質を気にかけていますね」「国産がいいというイメージはありますね」
「家では野菜を食べないので、外食では野菜をとるようにしています」
「農薬を使っていないもの」「添加物や合成着色料などは気になりますね」
「国産を選ぶようにしています」「とにかく量が多いもの!」
高嶋)やはり若い世代は、大盛、特盛…「とにかく量!」という感じですね。でも、これが40代になってくると、体の変化や食への知識の深まりから、徐々に「健康」への意識が高くなる傾向になっていくんですね。野菜をとるようにしたり、炭水化物を気にしたり…。
また添加物等の「食の安全」への意識も高くなる傾向にありました。
そんな中で、世代を超えて多かった意見が「国産への信頼度の高さ」。
国産の野菜や食品であることや、日本で加工したものであることを気にしている人が多かったという印象です。これ、なんとなくわかりますよね。
増山)そうですね。わたしも国産かどうかは結構意識しますね。
高嶋)さて、そんな食品を選ぶ時に基準にする人の多い「国産への信頼」。それを支えているのは、やはり農家だったり、食品加工業者だったり、スーパーや飲食店だったり、“食品を提供する側の努力”なんですよね。日本の農家や企業の努力が「信頼」につながっているわけです。
最近は日本の農家や企業における「食の安全管理」は、どんどん進化を遂げていて、例えば、スーパーなどでは「トレーサビリティ」が身近なものになっています。
トレーサビリティは、食品の1つ1つにバーコードやQRコードが付いていて、携帯電話やスマホで読み取れば、生産者の名前や連絡先、収穫日など様々な情報がわかるというもの。生産段階から消費者の手元に届くまで、すべて追跡できるようになっているんですね。
増山)すごい時代ですよね~。
高嶋)本当ですね。でも、こうした安心・安全のための食品業界の取組が、ランチを選ぶ皆さんの頭にもインプットされているから、皆さんも自然と国産を選んでいるんじゃないでしょうか。
また、コンビニ・スーパーのお弁当やサラダを作っている食品加工工場でも徹底した衛生管理が行われているんですね。
先日、私たち2人も、習志野市にある「デリシャス・クック」という会社の工場 ※を取材させていただいたんですが、とにかく食品の扱いに関しては徹底していて、特にビックリしたのがサラダ。どうやって清潔感を保っているのかと思ったら、本当にキレイでピュアな水を使って、何度も入念に丁寧に洗浄をしていて、細かいところまでチェックしているんですよね。
増山)私も驚きました。本当に丁寧なんですよね。
高嶋)そして農作物を育てる農家でも、最近は「食への安全」の意識が高まっていて、厚生労働省が定めた農薬散布などの基準を下回る栽培方法を取り入れている農家も増えていて、より安心・安全に食べられるようになってきています。
今回、新橋駅前で50人の方にランチに関する質問をいろいろと聞いたんですが、その底辺にあるのは日本が長年に渡って培ってきた“食の安全へのこだわり”があったということがわかりました。
日本の食に携わる人たちの努力、今回の街頭インタビューはそれを再認識するものとなりました。
10月13日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より