ボール遊びができる公園を作ろう! 【ひでたけのやじうま好奇心】
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子供たちが自由に遊べる小さな公園。
昔とは違い、最近は注意事項の増加で自由に楽しめないと言われます。
『芝生の中に入らない』『ごみのポイ捨ては禁止』『ボール遊び禁止』『大声は出さない』『野球禁止』『サッカー禁止』『楽器の演奏禁止』…
注意事項が増えると自由が奪われる…という感じもしますが、背景には、公園を利用する人の安全確保、周辺住民への配慮などがあるんですね。
硬いボールで野球をやったり、バーベキューで騒いでゴミを放置したり、そうしたマナーや社会的なルールを守らない一部の人の行為が重なると、管理する自治体としては注意事項を増やすしかないのが現状なんですね。
しかし、注意事項が増えると公園が憩いの場でなくなってしまうのも事実。
子供たちが自由に遊べる場所を確保することも大切なことです。
そこで最近は「ボール遊びのできる公園を作ろう」という動きも進んでいます。
例えば、千葉県船橋市では、今年9月から3か月間、市内の5つの公園でボール遊びができる公園を作るための検証が行われています。(※船橋市ボール遊びのできる公園検討委員会 報告書)
週に1~2回、市内の5ヶ所の公園でボール遊びができる時間帯を設定。
見守り役を配置し、ボールが外に飛び出さないようにネットを置くなどして、公園でのボール遊びの可能性を検証することになりました。
今後は利用状況を把握した上で、本格的な運用につなげていくと言います。
最終的には、子供たちだけでルールを守ってボール遊びができる場所にしていきたいと話されています。今の時代にあわせた とてもいい取組ですよね。
そんな中で、最近増加しているのが「プレーパーク」と呼ばれる公園。
プレーパークは「自分の責任で自由に遊ぶこと」をモットーにしている公園で、プレーリーダーや地域の人たちが見守る中で、たき火をしたり、のこぎりで工作をしたり、穴を掘ったり、子供たちが自由に遊ぶことができる遊び場。
現在全国各地に400ヶ所ほどが点在しています。
自由に遊ばせることで、子供の発想力を伸ばしたり、何をすれば危険なのか、ほかの人に迷惑がかかるのか、社会のルールやコミュニケーションも学んでいく。
そういった場所なんですね。プレーパークのような場所が増えているのは、子供を外で自由に遊ばせたいという親世代の気持ちの表れかもしれませんね…。
いまや公園は、このように細分化が進んでいると言えます。
わかりやすい例でいえば「ドッグラン」。一般的な公園では動物の持ち込みが禁止されているところが多いので、ペット愛好家にはうれしい存在です。
ここ数年は専用施設だけでなく、公園の一部にネットを張り、都市公園とドッグランを共存させる公園も増えてきています。
またバーベキューに関しても、大きな公園では、場所や時間を区切るなどして、楽しめるようにしようという動きが出てきています。
最近の公園は、子どもを自由に遊ばせるならココ、ペットと一緒に行くならココ、バーベキューならココ、といった細分化も進んでいるんですね。
外で遊ぶ子供。最近は見かけることが少なくなったと言われます。
安全への配慮、住民への配慮、今の時代はいろいろあるから仕方がないんですが、注意事項を解禁する動きがあったり、公園の使い方に幅が出来たりすることは、歓迎できることではないでしょうか。
10月27日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より