製造現場を見える化!「リモート診断機能」で作業を効率化して生産性の向上を!【やじうま好奇心】

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きょうは、私・増山がレポートを担当します。
今回、私が取材してきたのは、昨日から東京ビッグサイトで開催中の『JIMTOF(ジムトフ)日本国際工作機械見本市』というイベントです。

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工作機械は、板金加工や細かい部品の製造などに使われる機械のこと。
例えば板金であったら、金属の板を誤差なくまっすぐ切ったり、緩やかなカーブ状に切ったり、正確に穴を開けたり…、人間の力では難しい、何ミクロンという細かい作業でもコンピューター制御で造り出してしまうという機械です。
製造業の世界では、業者の発注と1ミリ大きさの違うものが出来てしまったとか、大量に商品を作るのに1つ1つ形が違う…なんてダメですからね。日本の製造業は、そうした工作機械を駆使することで、世界トップクラスの実力を維持しているんですねー。

今回、私が取材に行った『JIMTOF 日本国際工作機械見本市』は、そんな工作機械の最新技術を集めたイベント。
お邪魔した三菱電機のブースでも、人工関節の部品も加工する、放電加工機、板金を加工する最新のレーザー加工機など 様々な工作機械が紹介されていましたが、担当者の方にお話をうかがうと、いまや工作機械だけでなく、工場などの製造現場はさらに進化を遂げていて“新たなステージ”に向かっているというんですね。

どんなステージかというと、現代の製造現場は、工場で使用する電力や稼働率、監視カメラや情報システムまで、現場にある あらゆるものをネットワークで結んで、一括管理する時代になっているというんですね。
工場のどこで何が起こっていて、何が必要なのか、全てをリアルタイムで「見える化」、見えるようにする時代なんだそうです。

三菱電機では、これを「e-Factory」と呼んでいるんですが、例えば、製造現場のあらゆるものがネットワークで結ばれていれば、工作機械がちゃんと動いているのか、電気の無駄遣いはないのか、そういった工場内の情報がすべて瞬時にわかりますし、万が一、1つの工作機械を止めた場合でも、すぐに別の空いている工作機械に切り替えることができます。

つまり製造現場のすべての情報を見えるようにすることで、作業の効率化や生産性の向上を図ろうというのが、いまの製造業のスタンダードになってきているんですね。

そして、今回のイベントで取材した三菱電機のブースでは、その「見える化」をした上で、さらなるサービスの提供を考えていて、具体的なシステムとして、「iQ Care Remoto 4U(アイキュー・ケア・リモート・フォー・ユー)」というシステムが紹介されていました。
まずはこのシステムがどんなものなのか、三菱電機・産業メカトロニクス事業部、長谷川サンにうかがいました。

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『iQ Care Remoto 4Uとは?』
◯iQ Care Remoto 4UとはインターネットでモノをつなぐIOT技術を使って、お客様の生産、保守をサポートするサービス
◯大きく分けて2つ種類の機能があって、1つはダッシュボード機能。これはお客の機械の稼働状況をスマホやタブレット端末など、そういったものでいつでもどこからでも見ることができる機能。
◯もう1つはリモート診断機能。私どものサービスセンターのパソコンとお客の機械をネットワークでつなぐことで何か機械に問題があった時や加工がうまくいかない時にお客さまの機械を遠隔に見ることによって的確なアドバイスをすることができるサービス。

おわかりになったでしょうか。いまや、工場などの製造現場の情報を一括して管理するのは当たり前。
今度は 工場の中にいなくても、離れた場所にいたとしても、パソコン、スマホ、タブレットを使って、その情報を見ることができる、遠隔で操作ができる時代になっているというわけです。

例えば、お母さんが仕事帰りに夕飯の買い物に行こうとしていて、パパッとスマホを覗いて、家に居る子供たちがどれくらいお腹を空かせているのか、何を食べたがっているのか、どんな栄養が足りないか…、離れた場所でわかったら便利ですよね。
しかもそれと同時に、ネットワークがスーパーにもつながっていて、遠隔操作で 離れた場所から店員さんに注文が出来て、お金を支払えて、スーパーに行ったら荷物を持って帰るだけ…なんていいですよね。
思わず、製造業とはちょっと違う 主婦目線が出てしまいましたが、あらゆる情報を見える化して、その情報を活用するということはそれくらい便利で活用の幅がある…ってことです。
製造業の場合、工場内の情報を、その仕事に関わる人たちが共有し活用することで、新たなサービスが提供できるようになる、ということなんですね。

では、具体的に「iQ Care Remoto 4U(アイキュー・ケア・リモート・フォー・ユー)」というシステムを導入することで、どのようなメリットがあるのか。
引き続き、三菱電機の長谷川サンにうかがいました。

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『iQ Care Remoto 4Uの特性』
◯iQ Care Remoto 4Uの特性として、まずダッシュボード機能ですが、例えば現場の機械のオペレーターに役立つ情報として、加工機の残加工時間表示が可能。加工が終わるまでの時間がわかるため、その間、別の業務をこなすことができるため効率向上が図れる。
◯次にリモート診断機能。万が一、機械にトラブルが発生した場合、リモート診断で原因をつきとめ、現場に伺う前に機械を診断してサービスマンの到着をお待たせすることなく復旧までの時間が短縮されます。ということは機械のマシンダウンタイムが削減され生産性の向上につながる。

…ということなんですね。
つまりこの「iQ Care Remoto 4U(アイキュー・ケア・リモート・フォー・ユー)」の最大の特性は、製造現場を効率化して、生産性を向上させようということ。

インタビューの中で「リモート診断機能」の話がありましたよね。万が一、工場にある機械にトラブルが発生した場合でも、その情報が共有されていれば、トラブルの原因を特定しやすいと。

話を伺うと、これまでは 工場の工作機械にトラブルがあると、まず三菱電機のサービスセンターに電話がかかってきて、「どんな調子か?」「試しにコレでやってみて」「やっぱりダメです」…みたいなやりとりを長い時間 繰り返すケースが結構あったそうです。

しかし、先程の「リモート診断機能」を使えば、お互いに 手元のパソコンやタブレットで同じ情報を見ながら話ができるので、原因の特定も早くなり、修理をする人が現場に到着してからすぐに修理や整備ができますよね。

時間の短縮は、作業の効率化、引いては生産性の向上につながります。
今回取材させていただいた「iQ Care Remoto 4U」は、そうした製造業の新たなステージを表現したものなんですねー。

ますます進化していく日本の製造業。
わたしも取材した『JIMTOF 日本国際工作機械見本市』は、来週22日(火)まで東京ビッグサイトで開催されていますので、日本のものづくりを支える最新技術、皆さんもご覧になってみてはいかがでしょうか。

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11月18日(金) 高嶋ひでたけのあさラジ!三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より

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