局アナ生活28年。支えてくれた愛犬に「ありがとう!」【わん!ダフルストーリー】

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■なんと想像妊娠まで!多忙な局アナを支えた愛犬バロン

バロンと娘さん。2003年5月

1989年にニッポン放送入社以来、数々の人気番組のパーソナリティとして活躍、現在も「高嶋ひでたけのあさラジ」『辛坊治郎ズーム そこまで言うか!』や『土屋礼央 レオなるど』等に出演中の増山さやかアナ。プライベートでは1999年に結婚、現在は中学生の女の子のママとして子育てや家事にも多忙な日々を送っています。そんな彼女には、ずっと心強い相棒がいました。
「私の相棒は、これまで一緒に暮らしてきた歴代の愛犬たち。物心ついたころからずっと犬と暮らしてきて、どの犬にもいろいろな場面で癒され、励まされてきました」という増山アナ。中でも一番思い出深いのが、約8年前に亡くなった愛犬・ミニチュアシュナウザーのバロンだそうです。結婚後に飼い始めたバロンは、とても賢くて、いつも増山アナの心にそっと寄り添ってくれる犬でした。
「仕事で疲れて帰ったら、『おかえり!』と言わんばかりに喜んで出迎えてくれ、落ち込んでいるときは、黙って慰めてくれたバロン。言葉は通じなくても、私のこころを本当によく理解してくれました」。
増山アナと文字通り一心同体だったバロン。増山アナが娘さんを出産し、授乳をしていると、なんと妊娠もしていないバロンの胸から母乳が・・・。それほどに増山アナとバロンは強い絆で結ばれていたのです。

■ありがとう、バロン!

愛嬌のあるバロン。思い出の1枚

想像妊娠事件で周囲を驚かせたバロンでしたが、すぐさま娘さんの優秀な「お姉ちゃん」に変身。見守り役・遊び相手になって、増山さんを大いに助けてくれました。
「バロンのおかげで娘は動物が大好きな子どもに育ちました。バロンと過ごした日々は、娘にとっても一生忘れられない思い出になったと思います」。
ところが、そんな生活にも突然、終止符が…。8年前、10歳になったバロンが急に心不全のような症状で倒れてしまったのです。バロンは緊急入院。瀕死の状態で増山アナのご主人が仕事から帰るのを、病院の酸素室の中でじっと耐え待ち続けるバロン。男性のお医者さんが近づくたび、ご主人と勘違いし残されたわずかな力をふりしぼって立ち上がろうとしていました。
残念ながらご主人を待つことは出来ず息をひきとりましたが、家族みんなが揃うまで待とうと頑張った、けなげな姿が今でも忘れられません。
最後まで本当に利口な子でしたね。娘はもちろん号泣してバロンの死を悲しみました。でもバロンの生きざまや死にざまを見ることを通じて、娘は生命の貴重さを実体験として学ぶことができたはず。その意味でもバロンには本当に感謝しています。バロンには今も心の中で『ありがとう!』と言っています」。

■あっ、お弁当がない!犯人はもちろん…?

りん子が家にきた日、もうすでに大きい!

バロンが旅立ってしばらくは、増山家の誰もが、悲しさと喪失感で他の犬を飼うなんて考えられませんでした。しかし、やはり犬のいない生活は考えられませんでした。
現在はスタンダードプードルのりん子ちゃんと一緒の生活を始めて6年。
「りん子は、おっとりマイペースで、のほほ~んとしたところが魅力。天真爛漫で6歳になった今も『1歳くらいですか?』と尋ねられるくらい子どもっぽいんです」と増山アナは目を細めます。ただ、りん子ちゃんには、ある困った悪癖が!
「りん子はとにかく食いしん坊で、盗み食いの名人なんです。先日も早起きして娘のお弁当を作ったのですが、ちょっと目を離した隙にお弁当箱がきれいに空っぽに…。お弁当箱は、ちゃんと包んで蓋もしていたんですよ。犬なのに器用すぎるよ…ってあきれるやら腹立たしいやら…」。

りん子を抱っこ

このほかテーブルの上のお菓子やハンドバックの中のキャンディなど、りんこちゃんのお腹に収まった食べ物は数知れず…。もちろん、その他のイタズラも数知れず…。
「その度に怒ったり笑ったりしながら、結局、家族みんな、りん子のことが大好きなんです。もう、りん子のいない生活なんて考えられないですね」とほほ笑む増山アナ。
「働いていると、いろんなことがあります。良いこともあれば、ちょっとへこんでしまうことも。でも、玄関を開けると『おかえり~』っとりん子が迎えてくれます。それだけで、ふっと心が軽くなるんです。普段は当たり前のように思っているけど、改めて考えると、これってすごいことですよね」。
「これからも、犬がくれるあの温かで満たされた時間を大切に、アナウンサーとしても一人の女性としても、充実した毎日を過ごしていきたいなと思っています」。

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  わん!ダフルストーリー Vol.47

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