家の中でスリッパが履かれるようになったのは昭和の中頃から【鈴木杏樹のいってらっしゃい】

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外から帰って来た時、玄関でスリッパに履き替える方、いらっしゃるかと思いますが、今週は『スリッパ』のお話です。

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『スリッパ』を辞書で調べると“足先から滑り込ませて履く、室内用の留め金や紐が付いていない履物”とあります。
そんな『スリッパ』ですが、英語の『スリッパー』から派生した言葉で、『スリッパー』は“滑る”を意味する『スリップ』が語源とされているそうです。

スリッパと同じように、お部屋の中で履く物に『ルームシューズ』と呼ばれるものがありますが、辞書で調べますと“室内用の上履き。スリッパのようにつっかけて履くものや、防寒用のブーツ型など、様々な形がある”とあります。
このことからスリッパは『ルームシューズ』のひとつとされています。

一説にはスリッパは、元々は『pantoufle(パントゥフル)』と呼ばれる履物のことだそうです。
『パントゥフル』はフランス語で“スリッパ”の意味で、病院や体育館、公民館などで見かける、レザーやビニール製のスリッパです。

今のように、家の中でスリッパが履かれるようになったのは、昭和の中頃になってからです。この頃からマンションやアパートに、フローリングのお部屋が数多く見られるようになりました。
それまでは畳のお部屋、和室が主流でしたので、今のようにスリッパの必要性は感じなかったそうですが、フローリングが主流になったことで、特に素足で歩いた時、冷たく感じるようになりました。そこで“足を冷やさない”ためにスリッパを履くようになったそうです。

これ以外にも“足を保護する”とか“靴下の汚れを防ぐ”といった働きが、スリッパにあるとされています。

(2017/1/9放送分より)

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