あなたも監視されています。『スノーデン』【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第138回】

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さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、1月27日公開の『スノーデン』を掘り起こします。

現在進行形のリアル!オリバー・ストーン監督が世界を“挑発”する。

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アメリカの政治腐敗や欺瞞を真正面から描き、次々と問題作を発表し続けているオリバー・ストーン監督。
最新作は、ハリウッドきっての社会派監督でさえ映画化を躊躇したという、現在進行形の問題作。
現在もアメリカ政府から指名手配中であり、ロシアに逃亡中のエドワード・スノーデンをテーマにした『スノーデン』です。

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2013年6月、香港の高級ホテル。
ドキュメンタリー作家のローラ・ポイトラス、ガーディアン誌の記者グレン・グリーンウォルドがいる部屋に、ひとりの青年がやって来る。
彼は、アメリカ国家安全保障局(NSA)の職員で29歳の青年、エドワード・スノーデン。
スノーデンは、アメリカ政府が秘密裏に構築した国際的な監視プログラムの存在を告発。
テロリスト、民間企業、さらには個人までも対象に、アメリカ国内のみならず全世界のメールや携帯電話での通話が監視されているという恐るべき実態を明らかにする。

コンピュータオタクで祖国を愛する平凡な若者は何故、輝かしいキャリアや幸せな生活を捨ててまで、世界最強の情報機関に反旗を翻すまでに至ったのだろうか…。

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アメリカ政府による国際的な個人情報監視の事実を暴き、世界を震撼させた「スノーデン事件」の全貌に迫る衝撃作。
主人公スノーデン役をジョセフ・ゴードン=レヴィット、その恋人リンゼイ・ミルズ役をシャイリーン・ウッドリーが好演。
さらにオスカー女優のメリッサ・レオ、ザカリー・クイント、トム・ウィルキンソン、ニコラス・ケイジらがガッチリと脇を固め、ドキュメンタリーを超えたリアリティを持つ人間ドラマが誕生しました。

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本作の最大の特徴は、事件の経緯を追いかけるだけでなく、スノーデンの人物像にフォーカスしていることでしょう。
長きにわたってスノーデンのパートナーであるリンゼイ・ミルズとの出会いや二人の幸せな生活を軸に、日本カルチャーに興味を持っていたという一面などスノーデンの趣味趣向にも斬り込むことで、“世紀の内部告発”というコトの重大性がより浮き彫りになってきます。

彼は英雄か、それとも国家の裏切り者か。

スノーデンは自身のツイッターで、このように自己紹介しています。
「かつては政府のために働いてました。いまは、人々のために働いてます」。

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スノーデン
2017年1月27日からTOHOシネマズみゆき座ほか全国ロードショー
監督:オリバー・ストーン
出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット、シャイリーン・ウッドリー、メリッサ・レオ、ザカリー・クイント、トム・ウィルキンソン、スコット・イーストウッド、リス・エヴァンス、ニコラス・ケイジ ほか
©2016 SACHA, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
公式サイト http://www.snowden-movie.jp/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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