あけの語りびと

ミスター・イエロー・ブルース 大木トオル~セラピードッグにかける想い②【上柳昌彦あさぼらけ】

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おとといの「あけの語りびと」という朗読のコーナーから引き続き、昨日今日と「ミスター・イエロー・ブルース」大木トオルさんにお話を伺っています。

上柳)チロルがセラピードッグになっていくのが1992年くらいからスタートしているようで、そして2011年3月11日に東日本大震災が起こって、あの時本当にまず自分たちの命、家族の命ということでたくさんの飼い犬たちが被災犬という形になっていますよね。相当の数いますよね。

大木)たまたま震災日本にいたので、直後にセラピードッグたちを連れて被災地に入ったんですね。最初は石巻でしたけど、そこからずっと入っていったときに被災を受けた犬たちに出逢ってくわけですね。福島に入った時、福島は震災だけではなくて原発の問題があった、そこで動物たちが被ばくをしていく、この犬たちが家畜も猫も残されていくと、これを一緒に避難させなかったわけですよ、残していったわけですよ。

上柳)避難所に入れないというね。連れていけないという、苦渋の決断が飼い主の方にはあったでしょうね。

大木)中には犬猫抱いて表で生活している方もいっぱいいるんです。
避難所に入らないで、入れなくて外で飼い犬たちと暮らしていた方いっぱいいましたね。
それを見ましてね、私は福島という特別なエリアでしたから、そしてそこの犬たち出逢うわけです。そこで今度は、殺処分がスタートするわけですよ。保護をしたんだけれど、その言葉が捕獲に代わり、そしてその後にあまりの数ですから、理由をつけて殺処分にする。じゃなぜ助けたんだってことですよ、わたしからすれば。その子たちの最初の四頭が福島のいわきだったんです。殺処分に決まったやつが、それをまず救出していまはもう五年経ちましたから、立派なセラピーになっているんですよ。

上柳)今大木トオルさんは救出という言葉を使われましたが、犬にとってみるとすごい悲惨な経験をして人間不信になっているだろうし、「わがこころの犬たち」という大木トオルさんが書かれて三一書房から出た本を拝見しますと、まったくもって人を信じていない、もう野生化している犬、それから閉じ込められ過ぎて体が曲がってしまった犬、それに対して回りの人は「危ないですよ、大木さん。かまれるかもしれませんよ」と言われても近づいて行っていましたよね。

大木)もうやるしかないと思っていましたから。それであの子たちは、環境がそうさせたわけですから。人間でもそうですよね。環境で変わりますから。ただ今までは、あの子たちは捨てられた犬ではないんですよ、被災で家族を失った犬たちなんですよ。大きな違いなんですよ。それを救出して殺処分にするっていうのは間違っていますよね。最初は人間に愛されていた子ですから。ところが、環境で被災と被爆という問題で、一気に犬たち状況が変わってきたんですよ。ですから、今おっしゃたように厳しい状況ですようね。逃げるっていうのが非常に必死でいたから、あの子たちは。ただ被ばくもしていますから。救出しなければなりません。救出をして半年以上健康管理をして。

上柳)体も洗ってあげて、外部の被爆、内部の被爆も全部検索してあげて、全部やるんですようね。

大木)被爆は移りませんから、ちゃん除染をすれば正常値に戻りますから。これを信じていましたね。半年以上は我々に心開くことだけに集中していくわけです。

上柳)心を開いた後の犬の表情が、捕獲された頃と全く違く表情になっていますよね、穏やかな、犬に笑顔も変ですが、微笑んでいるように見える表情になっていましたよね。

大木)非常にそういう点では、セラピードッグとして生まれ変わって行くわけですから、今度は社会貢献するようになってくれるわけですから。彼らは捨て犬を含めて、セラピードッグという存在になれるって理由は痛みを知っているからだと思うんですよね、目の前にいる患者さんの痛みであったり、苦しみは犬もわかりますから。夢中でそれを直していく。それは非常に感動的なものがあると。私は思っています。

東日本大震災の被災地で活動するため、募金活動をする国際セラピードッグ協会代表の大木トオルさん(左から2人目)ら=2011年4月12日午後、東京・銀座 写真提供:共同通信社

東日本大震災の被災地で活動するため、募金活動をする国際セラピードッグ協会代表の大木トオルさん(左から2人目)ら=2011年4月12日午後、東京・銀座 写真提供:共同通信社

上柳)日本被災犬終身保護センターというのも立ち上げて、これがいわゆる東日本大震災の震災後被災犬になってしまった犬をなんとかセラピードッグにしたり救っていく。そいういったことってお金かかりますよね。だから皆さんからの寄付を。

大木)震災前では、捨て犬をセラピーにするっていうのを39年やってきたんですよ、震災前までは、自力でやっていたんですね。

上柳)ポケットマネーですか。

大木)そうですね。まぁミュージシャンですからね。限界はあるのですけれども、なんとか自力でやっていたんですね、ところが東日本の震災を見て、
あの数犬たちのこれはもう自分ではね自分の力だけでは無理だということを決断して、そこから初めて“支援”という言葉を出したのですね、被災している犬たち全国の愛犬家たちがね、みんなのエールを頂いたりして・・・そういう支援をほとんどが医療費で使われていますね

上柳)一般財団法人の国際セラピードック協会のインターネット等でホームページにお入りなっていただくと、本当にこうなにか協力したいという方々の気持ちはどうすれば伝わるのかということもね、書いてあると思うのですが、この国際セラピードック協会の犬たちは緑色の何か体にまとっていますよね

大木)ベストをね、赤十字のマークの付いたベストを着ているんですよ
これは二年半の教育を受けて購入された子達がそれは着て活動するわけですよ

上柳)大木さんに伺って良いのかわからないですけど、街歩いているとなにか犬がなんと書いてセラピードックですと書いて募金を募っているのですよね
それがどういうあアレなのか分からなかったりするのでが、見極め方をどうすれば良いのですかね?

大木)募金を街頭でされている方、私のところは一切募金活動を通りでしません。これは許可も取らないといけませんし、それをされている方がセラピッドに名前を使うということもよく聞いています私は。
それが本当に犬たちのためになにか使われているのであれば、私は良いと思いますけども、そうでなければこれはあってはならないですね。ですからもし犬たちのために使われていると信じたいけれども、人間のことですから何をしでかすか分かりませんから、そういう心ない人たちがやるのであれば、それは、私は大変困りますね。そこはみなさん見極めて頂いて、できたらきちんとベストを着ている、確認をして頂ければといつも願っています。

上柳)今のお話に何か協力したいなと思った方は、一般財団法人国際セラピードック協会大木トオルさんが代表を進めていますが、こちらの方のホームページでご支援ご協力のお願いというところがあると思いますので、そちらの方是非ご覧になっていただきたいと思います。3月11日6回目の東日本大震災の発生からもう六年経つのですが、この日に大木トオルさんがライブをやりますね、横浜のパラダイスカフェでライブをやります。東日本被災犬保護チャリティー横浜ライブというかたちになっています。今日は残念ながらテリー伊藤さんとの様々な話を伺えなかったのですけども、またそういった話も是非聞かせてください

大木)宜しくお伝えください

上柳)はいわかりました

大木)幼馴染ですから

上柳)そうなんですよね、近所に居たんですよね、知らないんだけど隣にいたみたいなこともあったというねお話でございます
世界のミスターイエローブルース ブルースシンガーの大木トオルさんにお話伺いました。どうもありがとうございました

大木)ありがとうございます。

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