電卓のボタンは、下から0、1、2、3・・と並んでいます。
これはキャッシュレジスター、いわゆる“レジ”の数字の並び方から来ているそうです。
“計算をする時、最も多く使う0が手前にあった方が使いやすい”という理由からだそうです。
ところが最初からこの並び方だったわけではなく、例えば1964年(昭和39年)にシャープから発売された、世界で最初の『トランジスタ電卓』の場合、『フルキー式』と呼ばれる並び方でした。
『フルキー式』とは、それぞれのケタごとに10個のボタンが縦に並んでいます。
ところがこの『フルキー式』よりも、下から0、1、2、3・・と並ぶ方が計算しやすいと『フルキー式』の電卓は姿を消していったそうです。
実は同じ電卓でも、メーカーさんによって数字の並び方が微妙に違います。
例えば『カシオ』さんの場合、『0』が左の一番下にあります。
『シャープ』さんの電卓は、左の一番下には“クリア”を表す『C』のボタンがあります。
『カシオ』さんの電卓は『=(イコール)』のボタンが『+(プラス)』の左側にあります。
それに対して『シャープ』さんの電卓は『=(イコール)』のボタンが『+(プラス)』の右側にあります。他にも微妙に違いがあります。
(※同じメーカーでも機種により異なる場合もあります。)
この違いに気づかずに、ずっと使っていたメーカーさんの電卓を、他のメーカーさんの電卓に替えた時、最初は違和感があるかも知れません。
どちらが使いやすいかは、使われる方の好みだそうです。
(2017/3/22放送分より)
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