指→小石→ソロバン→計算尺→計算機→電卓誕生までの長い道のり【鈴木杏樹のいってらっしゃい】

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大昔、人は手足の指を使って計算をしていました。
その後、古代ギリシャで“計算機の始まり”と言われている『アバカス』というものが誕生しました。
テーブルに引いた線の上で、『カルクリ』と呼ばれる小石を動かすことで、足し算や引き算をしました。
この『カルクリ』が『カルキュレーター(計算機)』の語源になっているそうです。

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その後、中国や日本などのアジアでは『ソロバン』が、そして17世紀には『計算尺』が誕生しました。
『計算尺』とは“計算の時に使う、物差しのような道具”でいろいろな目盛りが書いてあります。
『ソロバン』と『計算尺』は、計算機が普及するまで、各地で使われるようになりました。

さらに1642年、フランスの数学者のパスカルが世界で初めての計算機を発明しました。
これは“歯車で動く機械式の計算機”でしたが、足し算しか出来ませんでした。

このパスカルの計算機をもとに、1694年にドイツの哲学者・ライプニッツが、足し算以外に掛け算も出来る『手回し式計算機』を発明しました。
この『手回し式計算機』には“手で回すハンドル”と“数やケタ数を表す溝”が付いています。
例えば“2×12”を計算する時は“数を表す溝”に『2』をセットして、手でハンドルを12回まわすと、『24』と答えを出すことが出来るようになっていました。

そして1939年には『機械式計算機』が誕生しました。
こうして計算機はどんどん進化して、いよいよ電卓の誕生を迎えることになりました。

(2017/3/20放送分より)

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