地中海と気候が似ている小豆島はオリーブ栽培に適しています【鈴木杏樹のいってらっしゃい】

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日本に初めてオリーブオイルが持ち込まれたのは、16世紀後半の『安土・桃山時代』で、ポルトガルから伝えられたそうです。
その後、江戸時代の終わりに、医師・林洞海(はやし・どうかい)さんが、フランスから輸入したオリーブの苗木を、神奈川県横須賀に植えたのが最初とされています。
この時は“薬用”の目的で、オリーブを栽培しようとしましたが、残念ながら実はならなかったそうです。

明治時代になると、政府はイワシなどのオイル漬けの缶詰の製造に乗り出しました。
そのためにオリーブオイルが必要となったので、1908年(明治41年)に、香川県・三重県・鹿児島県の3つの県がオリーブの栽培試験地域に指定されました。
そんな中、香川県の小豆島で栽培されたオリーブだけが実を結んだそうです。
それ以来、小豆島は”国内を代表するオリーブの産地”として知られています。

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小豆島がオリーブの栽培に適しているのは、原産地である地中海地方の気候とよく似ているから・・と言われています。
確かに似ているところはあるそうですが、地中海地方では収穫時期の9月から10月は雨が降らないのに対して、
日本は台風の時期でもありますよネ。
さらに日本には特有の湿気や、東南アジアにしか生息しない害虫もいるそうです。
それが長年にわたる、栽培農家の方々のご苦労や努力によって小豆島が日本を代表する、オリーブの産地になったそうです。

そんな小豆島があります香川県では、オリーブが『県の木』や『県の花』に指定されています。

(2017/3/14放送分より)

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