韓国が北朝鮮に軍当局の会談を提案【高嶋ひでたけのあさラジ！】
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7/18(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ！』今日の聴きどころ！④
離散家族再会に向けた南北赤十字会談の開催も提案する
7:18～やじうまニュースネットワーク：コメンテーター富坂聰(ジャーナリスト、拓殖大学教授)
北との会話を探る文在寅大統領
韓国国防省は北朝鮮に対し、南北軍事境界線付近での一切の敵対的行為の停止を議題にした軍当局の会談を今月21日に板門店(パンムンジョム)の北朝鮮側区域の施設で行うことを提案しました。
北朝鮮が核ミサイル開発をやめる気配を見せない状況で、韓国は南北の緊張緩和を優先し、対話に向けて動き始めました。韓国の文在寅大統領は今月6日にベルリンで行った演説の中で、南北軍事境界線付近の敵対的行為を朝鮮戦争の休戦調停締結から64年となる今月27日に停止することと、離散家族の再会事業を10月4日に行うということを北朝鮮に提案していました。昨日、改めて韓国国防省が軍事境界線付近での一切の敵対的行為の停止を議題にした軍当局の会談を今度の金曜日21日にパンムンジョムの北朝鮮側区域にある施設で行いましょうと。また大韓赤十字社も南北離散家族の再会事業の実施を目的にした南北赤十字会談を8月1日に開きましょう、とこのように北朝鮮側に求めています。
これに対して具体的な北朝鮮の反応はありませんが、文在寅大統領の今月の演説については「詭弁だ」と非難しています。ただ北朝鮮がこの軍の会談に応じたとしても、米韓合同軍事演習の停止などアメリカと韓国の受け入れが難しい要求を北朝鮮が出してくるのではないかということでこの文在寅さんの提案が実現するかどうかは不透明です。高嶋） 平昌(ピョンチャン)オリンピックで共同選手団を構成しようだとか、かつての太陽政策の名残を感じさせますけど。北は返事をしますかね？
富坂） 来月に米韓合同軍事演習がありますよね。「あれをやめろ」というメッセージは出ていますけど、韓国だけで決められることではないので、厳しいことを言っているなあと。韓国側は国境でやっている抗争をやめるだとか、風船の宣伝をやめるだとかつまらないことをいっているので、そんなことで北朝鮮が応じられるわけがないですよね。ただこの会談はやったほうがいいですよね。今はホットラインが止まっている危ない状況なので。しかも朴槿恵(パク・クネ)さんのときには1回しかやっていません。それは最低限やらないと、どんな状況になっても年間に何回かやるような体制をつくらないと危なくてしょうがない。
高嶋） パイプができても、話ができる相手と違うような気がしますけどね。
富坂） 北朝鮮が求めているものは、アメリカとの話し合いの中でこの間のICBM実験のあとに言っていた「敵対政策をやめろ」ということですよ。これは平和条約に向けた1本を出さざるを得ないということですよね。
