文在寅政権が平昌五輪の北朝鮮共催を検討 高嶋ひでたけのあさラジ!
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6/22(木)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
韓国ドラえもん論「あんなこといいな、できたらいいな」
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター山本秀也(産経新聞論説委員)
一部競技や聖火リレーを北朝鮮で開催を検討韓国の文在寅政権は、2018年に開催予定の平昌オリンピックを、北朝鮮と共催で行う方針を検討している。文在寅大統領は、親北派で有名であり、「南北統一後の経済共同体は世界経済地図を変える」などの発言をしています。
高嶋)「平昌五輪、北と共催 文在寅政権が検討、IOCに打診へ」「一部競技や聖火リレーの北朝鮮開催を検討」ということですが、これは本気なのですよね、文在寅さんは。
山本)本気ですね。少なくとも世間との相場観のズレはあるのですが、文在寅大統領は本気だと思います。
高嶋)「文在寅さん、ズレてるな」と思ったのは、「ワールドカップを共に開催」というのはリップサービスとして、理解できるのですが、「南北が1つになった経済共同体は、世界経済地図を変える。朝鮮半島の奇跡を生み出す」と。「北と南が一緒になって、ミラクルを作るんだ!」と。
文在寅の思考はまるで「ドラえもんのうた」のよう山本)この件に限らず、韓国について言うと、これは産経新聞の黒田さんからの受け売りですが「ドラえもん論」というのがあります。「あんなこといいな、できたらいいな」と思っていたら、ポケットからそれが出てきて、できたことになってしまう、というものです。
高嶋)でも、本人は大真面目なのでしょう?
山本)大真面目なのですよ。ですから、これは「文在寅政権はこういうことをするだろうな」と思っていたので、ここにきて急にギアが入って、本当にエンジンがフル稼働を始めたような印象ですね。周辺の状況を見ると、米韓首脳会談が直近に控えていますし、それに向かって、「慰安婦問題をもう1度日本に謝らせる」みたいなことを言ってみたり。到底受け入れられないのですが、端がどう思うかというのが、まったく彼の頭に入っていないのです。だから、「あんなことできたらいいな」というのが、次から次へと口から出てしまう。先ほどの「ドラえもん論」を、また実証されているのではないかと思います。ただ、これは現実問題としてハードルが高すぎると思いますね。まず、平昌五輪は来年の話ですよね。そして、7月3日に、IOCのバッハ会長と文在寅さんが会うようですので、その場でどのような反応が出るか、ということですが……本来的には、分断国家や民族の融和というのは、IOCの理念から言うと、それはそれで悪い話ではない、ということになりかねないのですが、その一方で先ほどの話題(アメリカ人学生死亡事件)にも出た、北朝鮮の人権侵害とか、もっと影響の大きい核ミサイルの問題とか。北朝鮮という国の動きがあまりにも早すぎる状況の中で、こんな夢物語を、時間がない状態で急に言われても、無理ですね。
「脱原発」方針も明らかにした文在寅大統領高嶋)私が見るに、「ドラえもん」ではないですが、自らの発言が全部無理なハードル、宿題になっていくような。たとえば、「原発を止める」と言いましたね。24基、全部止めてしまうのでしょう?
山本)まあ、順番はつけるのでしょうけれど、「止める」ということですね。
高嶋)これだって、経済との絡みでね。安倍総理とかだったら、本当は原発を止めて自然エネルギーにするのが1番良いのですが、「原発は経済成長には欠かせない」と言うような。現実的にはそうなのですけどね。
山本)そうなのです。韓国経済を動かすには、「じゃあ、電気をどうするつもりですか?」という議論ですね。
高嶋)それは関係ないのですよね? これはどうなっていくのでしょうか。
山本)幸いなのは、いまに始まったことでは無いということです。韓国というのは民主化以降、こういう政権が繰り返し出てくるし、「比較的マシでは?」と思っていても、支持率が下がると、とんでもないことをやる、というのがありますから。日本という立場から見ると、かなり学習効果は積んだと、私は思います。
高嶋)山本さんが最初に「エンジンがかかってきた」と言ったのは、そういうわけの分からないことを大真面目に振り回して、混乱させるという、それが始まったのだと。
山本)そう思うしかないのですが、ただ、ここにきて困るのは、北朝鮮の問題に話が変わるわけですね。
高嶋)そうですね。29、30日のトランプさんとの会談で、トランプさんがどんなことをするのか。
山本)トランプ氏はスイッチが入ると、突然手のひらを返したことを言うので、これはこれで分からないのですが、まあ、ガッツリはまってしまうとは思えないですね。