航空会社のVIP会員になる方法
公開: 更新:
このお盆休みならずとも、一度は飛行機に乗ったことがある人が大部分ではないでしょうか。
飛行機に慣れている人でも、慣れていない人ならなおさら、様々な疑問が沸く・・・それが“空の旅の世界”です。
私も、未だにいろんなことが“謎のまま”。
それを解き明かしていこう、というのが今朝のテーマです。
列車、新幹線、船、いろんな移動手段がありますが、飛行機ほどグレードが“天と地”くらい違う乗り物はありません。
日本を代表する二大航空会社、JAL、ANAともに、自社を頻繁に利用してくれるお客様に対して「上級会員」というランクを設けています。
この会員に選ばれますと、特別なサービスを受けられるのです!
上級会員になると、たとえばANAの場合・・・
★「保安検査場への長蛇の列を横目に、上級会員の特別出入り口から中に入るので、並ぶ必要が全くない」。
★「上級会員専用の保安検査場を抜けると、すぐラウンジへとつながり、ラウンジでビール、焼酎、ウイスキー飲み放題」。・・ちなみに、空港には“ゴールドカード会員のラウンジ”というのもありますが、飲食のサービスなど豪華さにおいて雲泥の差でこっちの方がスゴイ。
★「たとえエコノミーのチケットでも、チェックイン時に空席があれば無料でアップグレード=いい席に座れる(たとえばエコノミー席→プレミアムエコノミー席になる)」。
★「飛行機に乗り込む際は、最初に機内へと案内される“優先搭乗”」。
★「預けた手荷物は、スペシャルなタグが輝いていて、到着空港のベルトコンベアで真っ先に運ばれてくる」。
というわけで、空港に着いた瞬間から目的地に着くまで、何もかもが優先的。
・・と聞けば、「じゃあ私も申し込んで上級会員になりたい!」となりますよね。
いやいや、日本を代表するメガ・エアラインの上級会員資格はそんな簡単に手に入れられません。
資格獲得のための、いちばん一般的な条件とは・・・『1/1〜12/31の1年間に飛行機にいっぱい乗って』『5万ポイントを集める』というもの。
このポイントというのは、皆さんよくご存知のフライトマイルではありません。
航空会社の上級会員になるためには、フライトマイルとはまた別に積算される“特別ポイント”が必要になります。
5万ポイントも集めるとなると・・・羽田―那覇を10往復。
しかも安いチケットではなくて、高めのポイントが高いチケットを買う。
こうした上級会員資格狙いの人たちが、世間には意外に多くいて、自らを“修行僧”と呼んで、ポイントを稼ぐためだけにひたすら飛行機に乗る。
例えば仕事が休みの日曜日、羽田から那覇に行って、30分後の同じCAさんたちが乗った便で那覇から羽田に戻る。
現地では、空港の外にも出ない。食事を取るわけでも、誰かに会うためでもない。ポイントを1年間に集中的に貯めなければならないので、
修行のように、ただひたすらに飛行機に乗っているのです。
さて、晴れて上級会員になったら、至福の優雅な時間はどのくらい続くのかというと、有効期限はたったの1年。
ところが、裏技というのがありまして、一生上級会員の資格を保持し続ける方法が、数々の修行ブログで公開されています。
たとえばANAなら「スーパーフライヤーズカード」というのを、上級会員の1年間の期間に獲得して、その会費を払い続ければ、理論的にはずっと会員の恩恵を受けられるのです。
くわしくは、様々なブログでその獲得方法を公開していますのでそちらをどうぞ。
では、上級会員になるためのポイントを稼ぐコストはどのくらいになるのか?
1年間で50万から80万円にもなるのです!
どれだけ高いんだ!家族の了解だって取れません。
しかし、ほとんどの人たちは、「陸(おか)マイラー」と言って、陸で買い物だけでせっせと稼いだマイルを使って航空券を買っているので、現金を使っていない。
よって、上級会員になるための“修行僧”たちは、“いかに現金を使わずにポイントをためて上級会員になるか”に命を懸けていて、その様子をブログで世間に発表しているのです。
海外の航空会社でも同じような上級会員制度を設けているところが多く、「アライアンス」と呼ばれる航空会社グループごとに提携して、上級会員へ共通のサービスを提供しています。
例えばJALはアメリカン航空やブリティッシュ・エアウェイズなどと「ワンワールド」を組んでいて、JALの上級会員であれば自動的にワンワールドの上級会員となり、他の航空会社でも同じサービスが受けられます。
こうして上級会員になって極楽浄土を知ってしまった人たちは、さらに頻繁に飛行機に乗ることになって、おカネを使うことになるのです。さあ、あなたはこの修行、やりますかやりませんか?