民進党リベラル派の新党結成は小池知事の思うがまま?
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10/2(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④
民進党議員を丸呑みということではなかった今回の合流
7:17~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)
民進党のリベラル派は分裂して新党を立ち上げるしかない
高嶋)民進党はもともと、「ごった煮政党」と呼ばれていて、右から左まで全部います。それで、物事を決められないのは、リベラルの強硬派が、猛烈に反対するから決めたいものも決められない。安保法制だって、賛成派もいた。そういう部分で見ると、今回の希望の党との合流は前原さんには渡りに船で、いま「選別」と言っていますが、その辺は最初から切りたかったのではないですか? 内々で話は付いていたのでは? というような気がしなくもないのですが、そういう話は入っていますか?
須田)それをやってしまうと、収拾がつかなくなってしまいますから。とりあえず党の存続というか、現有の国会議員の存続を最優先したのでは、と思います。
高嶋)では、もう「それはない」と小池さんが言っているわけですから、これから先どうなりますか?
須田)「話が違う」ということで、おそらくリベラル派、左派は分裂して、何とか新党を立ち上げる。立ち上げなければ、比例で救済ができませんからね。
高嶋)分裂して新党を作ってくれるのなら、小池さんの思うつぼじゃないですか。
須田)そうなのです。だから、小池さんの思うがままの方向に、いま進んでいるではないかな、と。
高嶋)前原さんも内心、「まとめやすくなった」と思っているのでは?
須田)いや、そうは言っても、民進党内で、「話が違う」と前原批判や、これは「民進党を壊す」ということになりますからね。言ってみれば、その名前を前原さんは残してしまうことになりますから。事実上、もう壊しています。「丸呑み」ということになったら、「民進党を壊した」ということにならないので、その辺を狙ったのでしょうが、結果的には、その非難を受けることになるでしょうね。前原さんとしては、辛いところでしょう。
左派が全て共闘するのは、現段階では考えにくい
高嶋)この流れというのは、国民に対して、ちゃんと伝わっていると思いますか? 小池さんの意図なり、前原さんの意図なり、民進党の内部事情とか……たとえば、辻元清美の「私は出ません!」とか。どうでしょう?
畑中)究極の目的が「リベラル派切り」だったとするなら、有権者にとっては、投票する上で分かりやすい状況にはなるでしょう。
高嶋)共産党と、これまでいた民進党のリベラルと、社会党とか、社民党とか、全部一緒になってしまう、という話はないですか?
須田)いや、その辺はまだないですね。だって、枝野さんの発言内容をみる限りでは、まだ前原さんとの協議を、「意思を確認して」みたいな生温いことを、まだ言っているわけです。そういった点で言うと、まだ一縷の希望を持っているのかな、と。
高嶋)野田佳彦元総理は、「股を潜るつもりはない」と。あの細野豪志さんが先走って一気に逃げ出して。作戦だったのかもしれませんが……それで、「三権の長をやった人には遠慮して貰おう」みたいな。上から目線で言われたら、それはプライドも傷つくし、腹も立ちますよ。だけど、菅さんは何故、何も言わなかったのでしょう?
須田)やはり菅さんとしては、「国会議員を続けたい」と思っているのでしょう。
ただ、どうでしょう。わたしはこう思うのですよ。細野豪志さんですら、安保法制の議論をやっているときは、国会前に出てきて、反対の論陣を張ったのです。だから、憲法改正であるとか、安保法制そのものが踏み絵になるという、これも、また参考にする話では? と。高嶋)反対票は投じなかったですけどね。
須田)ええ。だからその辺を考えてみると、民進党の国会議員というのは、選挙になる度に、志というか、政策方針をコロコロ変えるな、と思います。
高嶋)もう1つ、その小池さんと、そばにいる人たちが世間に与える印象は、どうですか?
須田)逆に言うと、決定権を握っているのは、小池さん1人なのだろうな、と。はっきり言って、「小池独裁」なのだろうな、と。細野さんにしても若狭さんにしても、言ってみれば、小池さんは相手にしていない可能性は高い感じがします。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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