前原氏は小池知事に騙された?~民進党・希望の党合流劇
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10/4(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①
相談していた小沢一郎氏とあるときから連絡取れず
6:30~ ニュースやじうま総研ズバリ言わせて!:コメンテーター 鈴木哲夫(政治ジャーナリスト)
前原氏は「全員希望の党へ」と愚直に信じていた?
民進党の前原誠代表は、当初「誰も排除しない」ということを条件に、小池代表の希望の党との合流を両議院総会で了承をされました。しかし蓋を開けてみると1次公認リストに入ったのは110人でした。はたして前原さんは小池さんに騙されたのか? 政治ジャーナリストの鈴木哲夫さんに伺います。
高嶋)前原誠司さんはしくじりましたか? 最近、全然登場せず発言も聞こえず。いいように小池百合子さんに引きずられてやられっぱなしで。「え、どうしたの?」という感じですが、まずは前原さんについて教えてください。
鈴木)この合流劇でごたごたとしてしまい、前原さんは小池さんに騙されたのではないかというような見方ですよね。私は前原さんと直接話ができたわけではありませんが、民進党分裂か? というときに前原さんと話をした支援者の市民グループが、希望の党のペースで進んで選別もされているから戻るなら今だと、そんな話もしたそうです。
高嶋)約束が違うじゃないかと。
鈴木)だけど前原さんはそうではなく、上手く話し合いはできていると。これは200人もの民進党のみんなを救うことにもなるのでこのやり方でいくと。自分は騙されてもいないし、むしろ枝野幸男さんたちのように出て行く人たちを止める方法はないのだろうかと。愚直に信じ切ってやっていた感じだったようです。
高嶋)ずいぶん正直な方ですよね。
鈴木)今回は大決断で、こういう流れをつくろうとしたことは相当な覚悟でやっていると思います。
高嶋)素人考えですが、民進党は水と油がいっぱいいたわけですから、それを仕分けするという意味で、連合の神津里季生さんと小池さんと3人で会ったときに内々に「これはこういうふうになるから」という段取りができていたのかなとちょっと思いました。
鈴木)市民グループの方とお話した日は、枝野さんが新党をつくる前日でした。そういう意味で前原さんは愚直にやっていた感じがあります。交渉事の中で小池さんが一枚上手だったという表現が正しいかもしれません。
高嶋)しまった、と思ってはいないのですか?
鈴木)どこかで少し差し込まれたのかなというところはあると思いますよ。今この時点で「私は失敗でした」と言ったらすべてが最悪に回り始めます。だからそういうことは言えないと思います。
主導権を小池知事に握られてしまった前原氏
高嶋)少なくとも両議院総会で全員まとめて辞職して無所属になって、希望の党へ行って選挙で戦うと信じ切っていたことに間違いはないですか?
鈴木)本気でやったと思います。ただ小池さんとの交渉が選別などちょっと嫌な感じになってきてから、それまで相談し野党連携を一緒に考えてきた小沢一郎から一切連絡がなくなったそうです。おそらく小池さんのペースで話が進んでいき、2人でやりましょうという空気に小池さんが持っていったのだろうなという感じはします。
高嶋)両議院総会で最後手打ちになったということはリベラル派も信じて疑わないくらいの、前原さんの腹にものがあって言っているわけではないと。本気でそう言っていると話はついたと思っているのでしょうね。
鈴木)そうですよ。一生懸命根回しをしていた人もいるし。
高嶋)だから誰も反対しなかった。本当は徹夜で大喧嘩をすることになるのではないかとみんな言っていましたよね。
鈴木)そういう意味では賛成もしたし、すべては小池・前原の話の中でどっちが話の主導権を握ったかという話になるとやっぱり小池さんなのだろうなということだと思います。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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