いやぁ〜、映画ってステキなモノですね〜。『人生はシネマティック!』

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【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第307回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、11月11日から公開となる『人生はシネマティック!』を掘り起こします。


映画好きならきっと好きになる感動作

いやぁ〜、映画ってステキなモノですね〜。『人生はシネマティック!』
第二次世界大戦で敢行された兵士救出作戦“ダンケルクの戦い”を、クリストファー・ノーラン監督が壮大なスケジュールで描いた映画『ダンケルク』。ほんの2か月ほど前に日本でも公開となり、皆さんの記憶にも新しいのではないでしょうか。

実は今回ご紹介するのも、『ダンケルク』の映画。…と言っても、コチラは少〜し勝手が違うようでして…。戦時下のロンドンで“『ダンケルク』の映画を作る”お話なんです。

いやぁ〜、映画ってステキなモノですね〜。『人生はシネマティック!』
1940年、第二次世界大戦下のロンドン、コピーライターの秘書として働いているカトリン。秘書の身でありながら、人手不足のために代わりにコピーを書いたところ、それが情報省映画局特別顧問のバックリーの目に留まり、新作映画の脚本チームに加入することに。それはダンケルクでドイツ軍の包囲から兵士を救出した姉妹の感動秘話を映画化し、戦争で疲弊した国民の士気を高めることを目的とした映画の製作だった。

ところがベテラン俳優のわがまま、政府や軍部からの横やりなど、脚本は二転三転。それでも困難を乗り越えて撮影は大詰めを迎えるが、カトリンたちを最大級のトラブルが待ち受けていた…。

いやぁ〜、映画ってステキなモノですね〜。『人生はシネマティック!』
脚本家として抜擢されたのは、執筆経験ゼロの女性秘書だった!映画製作に情熱を傾ける人々をユーモアあふれる視点で描いた本作には、イギリスの名優たちが集結しました。

主人公のカトリンには、『007/慰めの報酬』のボンドガール役で一躍脚光を浴びたジェマ・アータ-トン。彼女をスカウトしたバックリー役にサム・クラフリン、カトリンと対立する落ち目のベテラン俳優には日本でも人気のビル・ナイ。さらにジェレミー・アイアンズ、ジャック・ヒューストン、エディ・マーサンらがクセ者な登場人物たちを魅力的に演じています。

メガホンを取ったのは、これまで数々の名作を生み出してきた女性監督、ロネ・シェルフィグ。観客に自分たちの想いを届けようと懸命になる“物語の作り手”たちの奮闘を愛情豊かに描き上げました。

いやぁ〜、映画ってステキなモノですね〜。『人生はシネマティック!』
プロパガンダ映画の劇中劇を挟み込んだ独創性あふれる設定に、当時の撮影風景を織り交ぜて展開していく本作。戦時下の過酷な状況に胸が痛むシーンもありますが、それでも最後に思うのは、あぁ、やっぱり映画ってステキだなぁ〜というコト。

映画が好きなすべての人に贈る、極上の感動作です。

いやぁ〜、映画ってステキなモノですね〜。『人生はシネマティック!』
人生はシネマティック!
2017年11月11日から新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー
監督:ロネ・シェルフィグ
出演:ジェマ・アータ-トン、サム・クラフリン、ビル・ナイ、ジェレミー・アイアンズ、ジャック・ヒューストン、エディ・マーサン ほか
©BRITISH BROADCASTING CORPORATION / THEIR FINEST LIMITED 2016
公式サイト http://jinsei-cinema.jp/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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